第44話 何があっても、朝ご飯は食べましょう。
「ううぅー・・・」
やヴぁい。ピンチだ。どうも。リンです。
ただいま僕の胃の中は限り無くピンチです。
やはり朝ごはんを抜いたのが間違いだったか・・・。
ここは遅刻を覚悟して朝ごはんを食べて来るべきだったな・・・。失態だ。なんと言うミステイク。
まだ三限の授業までは耐えていられたのだけど・・・。
さすがに四限までくると無理。
僕の胃の中は、もうすでに溶けかけてる。僕の胃を、僕の胃液が溶かしているのだ。
今胃を除き見たら、きっとマグマのごとくコポコポと気泡を破裂させながら煮えたぎっていることだろう。
そう。さながら今の僕の胃はビックバン。胃と言う原始惑星と、胃液と言う原始惑星がぶつかりあっているのだよ。
今までの授業の中で、腹の虫が鳴らなかったのは奇跡だ。
僕の懸命な努力もあったけど。
僕はいつか言ったと思うが、無神論者だ。しかし、今だけはこの奇跡を神に感謝したい。
ーーー神よ! ありがとうございまーーー
ぐぅ
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・ぶはっ! ははははっ!」
「てめっ! ヨシトォォォッ! 笑ってんじゃねぇよ! 出番すくねぇクセによっ」
「なっ! 関係無くね!? 確に出番すくねぇけどさ!」
「関係大有りだっ! 普段出てこないクセにこういう時だけ出てくるんじゃーーー」
「お二人さん?」
「あぁ? んだよ!」
「何ですか!? 僕は今ヨシトとーーー」
「黙って下さい?」
「「ひっ!?」」
「いいですね?」
「「はっ、はひぃっ!」」
こわっ! あれは般若なんてレベルじゃない! そう、あれを形容するならば、ーーー破壊神だ!
「次やったら、そうですねー、・・・三途の川を見るとの、賽の河原で石積みするの、どっちがいいですか?」
「「どっちも嫌でございます!」」
「なら、そういう事が今後無いようにしてくださいね」
「「サー・イエス・サー!」」
「分かってくれればいいです。では、続きをやりますよーーー」
「・・・リン、よかったな。死ななくて」
「全くだ。賽の河原で石を積んで、崩しにくる鬼はきっと先生だ・・・」
「なにか、言いましたか?」
「「いいえっ! めっそうもございません!」」
「そうですか」
・・・明日からどんなに遅刻しそうでも朝ごはんだけは食べてこよう。絶対に。
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