第42話 ネーミング。実は・・・
やーや、どうも。リンです。もう薄着で外にでても寒く無くなって来ましたね。
あ、でも最近風邪が強いからなぁ・・・。まだジャケットは手放せません。
今日はユキノちゃんちにお呼ばれしたので、向かっている最中なのです。
迎えを寄越してくれるって行ってたけど、そこまでしてもらう訳にもいかないのさ。
・・・え?いろいろおごってもらってる時点でもう遅い?
あぁ、それはそれ。これはこれさ。
「あ、先輩じゃないですか」
「あれ? カレンちゃん。君もユキノちゃんに呼ばれたの?」
「そうですよー。ちょうど暇だったからいいんですけど」
「そうなんだ。カレンちゃんはユキノちゃんがなんで僕らを呼んだのか知ってる?」
「さぁー? 私もなにも聞いてないんですよねぇ」
「そっか・・・。まぁ、行ってみれば分かるか。じゃ、行こっか?」
「あ、はい」
で、僕だけまた玄関でマ○リックス達に止められた。
・・・なんで?
○○○
「お邪魔しまーす」
「あ、来たのね!」
「いや、呼ばれたからね」
「呼ばれてなかったら来ませんよー」
「そういう意味じゃ無いからっ! ・・・まぁいいわ。実は今日あなたたちを呼んだのは、」
「「呼んだのは?」」
「新しく産まれた犬の名前を決めて貰うためよっ」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「な、なによ?」
「・・・そんだけ?」
「そっ、そうよ?」
「どんだけですかー」
「まぁ、いいけどね。・・・で、どの犬なんだい?」
「この子よ」
そういって、ユキノちゃんが持ってきたのは、バスケットの中に入った子犬だった。
種類は・・・ミニチュアダックスフンドかな?
なかなか可愛いじゃないか。・・・もっとも、うちのケビンには及ばないがね。
「さてさて・・・名前は・・・そうだな、フランクとかどうだい?」
「やめてよっ! なんか太ったアメリカ人のオジサンを想像しちゃったわよっ」
「じゃー、ヨシコとかどうでしょう」
「男の子だから! この子、男の子だから!」
「ふむ・・・わがままだなぁ・・・」
「誰のせいよ!? っていうか、君達が無茶ぶりしすぎるから止めてるだけでしょっ」
「ふむむ。・・・そんじゃ、パトリオットとかどうよ」
「イメージとしては、さっきのフランクとなんら変わりないわなねっ」
「なにを言うか。パトリオットって言うのは米軍で使用されているミサイルの一種なんだ。どことなく似合ってない?」
「そのこころはー?」
「犬の攻撃性は非常に怖い」
「田中くーん、座布団二枚ー」
「よしっ!」
「抜き取ってー」
「持ってかれんのかよ! ・・・って、うぉあっ!」
マジて抜かれました。・・・って言うか誰?
「はっは。私は田中ではございませんよ。執事のキリタニと申します」
「セバスチャン! なにやってるの?」
「お茶をお持ちいたしました。お嬢様、何度も言いますが、私はセバスチャンではございませんよ。キリタニです」
「いいのよっ! 執事はセバスチャンって相場が決まってるのよっ」
そうなのか?
「しかし、某有名マンガの執事の名はハ○テでは?」
「よそはよそ。うちはうちよ。気にしないの」
「そうですか・・・。しかし、キリタニです」
むぅ。この執事の意思は固い。
「あ、そうそう。子犬の名前、ケルベロスなどはどうでしょう」
「番犬にする気はおろか、地獄に送る気も無いわよっ」
「そうですか・・・」
そう言い残してセバスチャン・・・もとい、キリタニさんは戻って行った。
ちなみにキリタニさんは、初老のダンディーなオジサマだ。
「結局、名前はどうするんですかー?」
「決めるわよ。でもなかなか決まらないのよ・・・」
「いっそ先輩に決めてもらえば・・・」
「むぅ。では真面目にいこうか・・・」
さてはて。ボケるのもいい加減にしとこう。
しかし、名前ねぇ・・・。どんなのがいいのかな?
「なんか名前のイメージとかある?」
「やっぱり日本名がいいわね!」
やはりか。
「じゃあ、吉の介とかどうよ」
「どことなく江戸時代の商人みたいですねー」
「それいいわね!」
・・・いいのか?
「吉の介! よかったわねっ」
・・・適当だったんだけどね。
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