第41話 マッサージチェア。
「・・・おにぃー」
「どうした妹よ」
あ、どうも。今日は妹と共にデパートに来ています。
デパートの匂いって、なんか好きなんだよね。
「これおごってよー」
「馬鹿いうな妹よ。ビタ一文足りとも奢らねーよこんちくしょう。だいたい自分の金持ってんだろうがよ」
「いやぁ、おにぃのお金なら別にいいかなーって」
「いいわけねぇだろ! お金は大事なんだぞ!」
「そんなの関係ねぇー」
「お前そのネタいい加減やめとけ。さすがにイタいぞ」
「やっぱりかー。薄々は感付いていたんだよねー」
あ、それでも気付いてはいたのか。
まぁ、やめとけって感じだけど。
「お? あれは・・・」
僕の目に留まったのは、健康コーナーにあるイス。
ーーーそう。その名は! ・・・マッサージチェアっ!
オッサンぽくなんかないんだからねっ
・・・と言う訳で、体験させて頂く事にした。
○○○
「あぁぁあぁあぁぁあ〜」
ヤバイよこれ。マジで癒されるよ。
「おにぃ、どうせ肩なんてこってないでしょー? ぷにぷにでしょー?」
「うるさいぞ。こんな僕でも肩はこるんだ。日々疲れがたまるんだよ」
にしてもこれいいなぁ・・・。
「あー・・・。これうちに欲しいわ・・・」
「私に任せなさいっ」
「へ? あれ? ユキノちゃんじゃないか。どうしたんだい?」
僕らがマッサージチェアに座っていると、どこからともなくユキノちゃんが現れた。
「いろいろと買いに来たのよっ」
「へぇ・・・。で、任せろってどういう事だい?」
「私がそのマッサージチェアを買ってあげるっ」
「マジで!?」
「マジよ! 本気と書いてマジよっ」
ふぅむ。さすがお嬢様。そんじょそこらの平民どもとは一味違うって事か。
お嬢様なら多少の無茶ぶりは問題無いんだろうなぁ・・・。
「で、リン。どれがいいのよ?」
「あー、今使ってるこれでお願い」
「わかったわ。・・・ちょっと、店員さん。これください」
「あ、これですか? 少々お待ちください」
そういって店員さんは店の奥に消える。
・・・と思ったら、すぐに出てきた。
「じゃ、この書類にサインを。ご自宅に届けますか?」
「リン。これ書いて。送るのは自宅でいいわよね?」
「あ、あぁ。」
しばらくして手続きが終わった。
「いやぁ、ありがとうユキノちゃん」
「こっ、こんなこと朝めし前よっ! 礼を言われるまでも無いわっ」
「ツンデレー?」
「ツンデレ言うなっ」
○○○
数日後、僕らの家にマッサージチェアが届いた。
電気代は、跳ね上がった。
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