第39話 お見舞いに行こう。 後編
「やぁ。暇だからお見舞いに来てみたよ」
ふぅ。
マ○リックス達のボディチェックをくぐり抜けて、やっとこさユキノちゃんの部屋にたどり着きました。
・・・すいません。嘘です。
すみずみまでチェックされました。
・・・うぅ。もうお婿に行けないよぅ・・・
ま、それは置いておいて。
「ユキノー。大丈夫ですかー?あ、大丈夫じゃ無さそうですね」
それもその筈。
まるでマンガにでもでてきそうな感じで寝てるんだもん。
ベッドに入ってる所までは、まぁ普通だけど、さすがに体温計を口にくわえていると、「マンガじゃないの?」と言いたくなってくるよ。
更にはいまどきのヒ○ピタじゃなくて、氷水の入った袋をおでこに当ててる。
これをマンガだと思わずして、なんと思えばいいのやら。
「あ・・・ありが、ごほっ!」
「蟻が五本? ユキノー、蟻の数え方は匹ですよー?」
いや、確にそう聞こえたかもしれないけど、僕の勘が絶対に違うって言ってるよ。
まぁ、食べれる状況じゃないと思うけど、とりあえずこの果物を渡しておこうか。
「はい。ユキノちゃん。これ、お見舞いの果物だから。まぁ、多分ユキノちゃんちにはこれ以上のものがあると思うんだけどね。」
これは自信がある。
ユキノちゃんちにはこれ以上の果物が絶対にあるね。
例えば、メロンとかね。こんな安っぽいのじゃなくて、夕張とか、マスクドメロンとか。
ま、一応だよ。うん。
「あ、ありが、ごほっ!」
「だからユキノー、蟻の数え方は匹ですってー」
またか。まだそれを言うのか。
まぁ、それは置いておいて。
僕がここに来たのは、もちろんこれだけじゃない。
久々に、「あれ」をするためなのだよ。
「あ、ユキノちゃん。あんまり苦しいなら喋らなくてもいいからね。いゃあ、風邪ってたいへんだね。あ、そうそう。実を言うと、風邪って言う病気はないんだ。突き詰めると、風邪って言うのは上層気道の炎症の総称の事を言うんだ。だから正確には風邪って言うのは病名じゃないんだよ。ちなみに一般に言う風邪薬って言うのは、だいたいはせきどめとか解熱剤の事なんだ。あ、でも僕としては風邪薬を使わないことをおすすめするよ。せきって言うのは、喉にある異物を排斥しようとする働きな訳だから、それを無理矢理とめてしまうのはよくないんだ。他の場合もあるけど、風邪を引いた時はとりあえずうがいを何度もすることだね。それと、解熱剤だけど、これは使わない方が賢明だ。何故かって言うと、人間の体って言うのは結構機能的に出来ててね。熱を出すのは防衛反応なんだ。よくウイルスが熱を出しているって勘違いする人がいるけど、それは大きな間違いで、実は人間の体が熱を出しているんだよ。ウイルスって言うのは熱で死んでしまうから、体が熱をだして、それを殺
そうとしているんだ。で、解熱剤なんか使って無理矢理熱をさげたらどうなるかって言うと、まぁもう分かっていると思うけど、逆に治りにくくなってしまうんだ・・・って、ユキノちゃん!?どうしたんだ!?」
ふとユキノちゃんのほうを向くと、頭から煙を出していた。
「先輩の話が難し過ぎて、ユキノの頭の中の処理能力を越えてしまったんですー」
「オーバーヒートしたのかっ!?」
何て事だ・・・
やっぱりこんな時にこれを使うべきじゃなかったなぁ・・・
その後、ユキノちゃんちを出ようとしたら、またマ○リックス達に止められてしまった。
・・・ユキノちゃんの風邪を悪化させた為、怒られました。
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