第37話 まとわりつく。ばちばちっ。
「ばちばちです!」
「いや、いきなりそんな事言われても!?」
カレンちゃんが叫んでます。
あ、こんにちは。リンです。
いきなりどうしたんだろうね?
って言うか、ばちばちって何さ?
「だからばちばちしてるんですー!」
「分かんないから!ばちばちって何の事!?」
「私、バイトしてるんですよー」
へぇ。それは初耳だな。
ん?でも当たり前か?最近の高校生だし。
あ、いや、僕はしてないけどね。
「そこのバイトが、ホテルの整備でしてー」
「頑張ってるんだね」
「いえいえー。それほどでもー、・・・って、話ずれてますよ!」
おやまぁ。いつのまにやら。
まぁ、それは置いておいて、話を聞こうじゃないか。
「あ、はい。えーと、そこでバイトやってたんですよ。その仕事内容に、シーツをまとめる仕事があるんです」
ふんふん。
それはなかなか大変そうだな。
「で、まとめるじゃないですか。そしたらなんと、静電気が身体中にまとわりついてくるんです!」
またそれは気持悪いね。
カレンちゃんの体にまとわりつくなんて、なんて羨まし・・・げふんげふん。・・・けしからん奴だ。
「それで物に触れるとーーー」
「触れると?」
「ばちばちってくるんですー!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
○○○
「・・・って、なんで僕が驚いてるんだ?」
「それだけ静電気が怖いって事ですよー」
うぅむ。そうなのか?
「まぁ、これからも頑張ってよ」
「もうやめますぅ・・・」
「やめんのかよ!」
「疲れちゃって・・・。案外重労働なんですよー」
まぁ、そうかもしれないな。
僕は絶対に出来ないね。うん。
「じゃあ、もうバイトやらないの?」
「いえいえー。バイトはやりますよ?私の家、お小遣いくれないのでー」
あ、僕んちと同じじゃないか。
僕はバイトしてないけどね。
大抵面接で落ちるからなぁ・・・
妹に話したら「使えなさそう」って言われたし。
人は外見じゃ分からないって言うのにね。
・・・いや、僕は重労働には向いてないと思うけど。
「では、私、ハロー○ークに行ってきますー」
「そこまでするのか・・・」
僕もなにか始めようかな?
・・・面接で駄目になるのがオチか。
「じゃー、行ってきますー」
「あ、うん。行ってらっしゃい」
さて。僕も帰るかな?
「うがっ」
うぅ・・・
ばちばちって来たぁ・・・
これ、なかなか痛いなぁ・・・
よし。次から気を付けよう。
「うがっ」
・・・階段の手摺ですらなるのかよっ
|