第32話 つっこみはほどほどに。
「最近、いきなり暖かくなったよね。」
陽射しが暖かくてこのまま永眠したいです。
こんにちわ。リンです。
春眠、暁をなんとやらですよ。
「まぁ、そんな暖かさより、一番いましなきゃならない事があるんだよね。」
「何ですかー?それ。」
「・・・君を、そこから離すことかな。」
目の前には鉄柵。
で、その向こうにカレンちゃん。
・・・なんでまた?
「ま、とりあえずこっちに来なさい。そこは危ないからね。」
「嫌ですっ!!!」
うわ。
すんごい勢いで拒否された・・・
「いや、一体どうしたんだい?話を聞くためにもまずはそこから離れてよ?」
いや、だって危ないし。
この時期は風が強いからもしかしたら飛んでっちゃうかも知れないからね。
「うぅ・・・。いえ!断固拒否ですー!」
「何故!?」
危ないって言ってんじゃん!
「・・・わかったよ。じゃあ、なんでまたそこにいるんだい?」
「ウワサを聞いたんですー」
「ウワサ?」
いや、そこから何で鉄柵の向こう側に行くに繋がるんだい?
「そうなんです。実は・・・」
「実は?」
一体なにかな?
「先輩が薬のバイヤーだって噂が!」
「アホかっ!」
ぺしん。
「あっ・・・」
鉄柵ごしにツッコミをいれたら・・・
「おっ、落ちますぅぅぅぅぅぅっ!!」
「ぼっ、僕につかまって!」
鉄柵のあなから手を伸ばす。
がしっ
べきっ
・・・べき?
「鉄柵壊れたぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあっ!?」
やばいっ!
落ちるよ?
「先輩のばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ?」
・・・ん?
鉄柵の勢いが止まった?
横を見ると、黒服のオジサマ方。
怖いけど、頼もしいなぁ・・・
その後、僕らは無事引き上げてもらった。
いやぁ、よかったよかった。
・・・って、僕がバイヤーって、どういう事?
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