第31話 友人といえど容赦はしない。
「で、君は何しに来たんだい?」
「無論、遊びに。」
せっかく学校と言う監獄から抜け出して至福の時間が始まろうとしていたのに。
夕暮れ時はこんにちはとこんばんはのどっちがいいんですかね?
じゃ、間をとって、
どうも。リンです。
え?最近屋上に行ってない?
いえ、実は行ってるんですよ?
いや、ホントに。
「で、ヨシト。僕の家にはゲーム位しかないし、そのゲームをやった所で君がぼろぼろにされるのは分かりきっているんだよ?それでもやると言うのかい?」
「当然さ!」
「・・・ま、いいか。とりあえず上がりなよ。」
ヨシトを家の中に招き入れる。
僕に続いて入るヨシト。
「なぁ、リン、何でお前んち玄関にバットやらゴルフクラブが置いてあんの?」
ああ、それ。
それはあれだ。
妹が強盗やら何やらの撃退用においといたやつだね。
妹にそんなもん必要ないと思うけど。
あいつ素手でクマ倒せるし。
・・・たぶん。
まぁ、ヨシトにはソフトに解答しといてやろう。
「あぁ、それ?それの用途としては、まぁヨシトの頭を吹っ飛ばす以外に思い浮かばないな。うん。」
なかなかいい解答じゃないか。
「・・・。」
おや?どうしたんだろう。
ヨシトが言葉を失って口をぱくぱくさせてる。
なんだか鯉みたいで面白いな。
「さ、リビングについたよ。なにやるんだい?」
「・・・何でもいいっす。」
おや?いきなりテンション下がったね。
まぁいいか。
ゲームを始める僕ら。
当然僕の圧倒的勝利で終わるんだけど。
ゲーマーなめんな。
「・・・リン、あのダーツ、使ってんの?」
「あぁ、あれ?今は使ってないな。でも、たった今最も効率的な使用方法を見つけたよ。」
「・・・それは?」
「うん。ヨシトの眼球を的に見立てて、全身全霊をかけて投げるっていうの。」
「ぐろっ!グロイよそれ!レーティングがZになるよ!・・・っておぉぉいっ!」
なんかもうめんどくさいから思いきって投げました。
「あぶなっ!マジで投げる!?・・・うおっ!やめてっ!?」
おぉ。なかなか素早く避けるじゃないか。
「・・・はぁはぁ・・・」
「変態みたいだね。いや、変態か?」
「もはや確定なの!?」
当然だよ。
「おにぃー?ごはんー」
ん?もうそんな時間か。
あ、丁度いい。
「妹よ。ちょっとヨシトを遥か彼方まで飛ばしてあげてくれ。」
「へ?ちょっとリンさん?なにをなさるおつもりで?」
そんなの決まってるだろう?
さ、やれ妹よ。
「あいあいさー」
「ちょっまっまってくおぶぐぁっ」
ナイスアッパーカットだ妹よ。
死ぬなよ我が友よ。
え?心配するなら吹っ飛ばすなって?
・・・うーん。ま、気にしない方向で。
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