第24話 ばらんすぼーる。ぽよぽよっ
「・・・妹よ」
「なにー?おにぃ?」
「何で呼び方がおにぃになっている事とかいろいろツッコミ所はあるけど、それ以前にこれは・・・何だい?」
僕が目線を向けた先、そこにあるのは・・・
青く染まった、直径一メートル程のボール。
ぽよぽよ跳ねてる。
「何って・・・バランスボール?」
「僕に聞くなよ・・・」
だいたい何でバランスボール?
て言うか、いつの間に?
「この間来たお嬢様に頼んだのー」
あほか。
それ以前になんでそこまで親しくなってんだ。
「まー気にしない気にしなーい」
コロコロぽよぽよと転がってくるバランスボール。
ちょっと遊びたくなってきたじゃないか
ころん。ぽよん。
ほほぅ。これはなかなか。
これを背にして寝ているだけで、疲れが取れていくようだ。
うぅ・・・。
春の陽気と混じって睡魔が僕を襲ってくるぅ・・・
「うぇいっ!?」
体がいきなり投げ出された・・・ような気がした。
と、思ったら、バランスボールから落ちただけだった。
うむ。あまりにも気持がいいから眠ってしまったな。
しかし、これ、どうしよう・・・
さすがに貰う訳にもいかないし・・・
返すか。
「と、いう訳で、妹よ。これ返してこい。」
「えー」
えーじゃない。
キャットフードを貰って更にバランスボールまで貰うなんて、僕のプライドが許さない。
「いいのー?」
「いいの。」
「おにぃの部屋に置いといてもいいんだけどー」
ほほぅ・・・
我の部屋に置いといてもいいとな?
「よかろう。貰っておこうじゃないか。」
「おにぃのプライドが許さないんじゃないのー?」
なかなか痛い所を突いてくるね。妹よ。
「プライド?そんなモノとうの昔に東京湾に投げ捨ててきたよ。だいたい僕の信条は『貰える物は貰っとけ』だ」
「さっすがおにぃー。話が分かるねー」
そうだろうそうだろう。
だが僕の部屋に置くよ。
コロコロぽよぽよ。
ころん。ぽよん。
おおぅ。気持がよいのう。
おや?ケビン。
君もこれで遊びたいのかい?
あっこら。
そんなにひっかいたら割れるだろ?
ぱーーん
あ、割れた・・・
妹怒るかなぁ・・・
またユキノちゃんに頼もうか。
|