第21話 リンの一日。その3
四限目は、理科。
何か微生物の所だね。
「あー、じゃあ、そこのちみ。」
なんだその喋り方は。
どこの社長気取りだ。
「なんだちみはってか?そうです私が、」
「じゃあ次の人ー」
反応したけどスルーされた!
何か可哀想に見えてくる。
「はい。えー、その微生物は、・・・ブーメラン?」
何だ!?ブーメランて!?
明らかミカヅキモだろ!
確にブーメランの形状してるけど!
「いゃあ、さすがにこれは小さすぎてなげれませんねー」
うんうん。まったくその通り。
・・・って違う!確に投げれないけど、見るとこそこじゃない!
理科教師!お前の頭は何が入っているんだ!?
脳外科に行って調べてもらってこい!
「じゃあ、これは?」
今度はミジンコだ。
これはさすがにこれは分かると思う。
だってミジンコだし。
どう間違えろって言うんだろう。
「はい。じゃあ、そこの君ー」
「うーす。えー、・・・これは・・・キツツキの断面図?」
・・・いや、見えないことは無いけどさ!
それにしたって捻り過ぎだと思うよ!?
このクラスにまともな人間はいないのか!?
「そうですねー。なかなか珍回答ですねー。よし。じゃ、テストでそう書いてもまるにしますー」
・・・マジですか。
よし。覚えておこう!
・・・あ、チャイムだ。
四限も終わったし、昼食だ。
とは言え、僕には共に昼食を食べてくれる友人なんていないわけなんだけど。
さてさて。今日の弁当の中身は・・・
ウィンナ2つ。卵焼き二切れ。キャベツのみじん切り、ぎっしり、ご飯、三分の一のスペースに四角く固まっている。
・・・妹よ。さすがにキャベツ入れすぎだろう。
白米と同じかそれ以上のキャベツをドレッシングも無しに食えと?
いいよ。食べるからっ!
「なぁ」
何だろう。また物好きな奴だな。僕に声をかけて来るなんて。
「何かな?」
「飯、一緒にくわね?」
・・・。
彼は一体何を言っているのだろう。
僕は目の前にいる髪は染めていないけど、どこかヤンキーっぽい彼を見る。
「・・・それはあれかな?僕の弁当の中身を根こそぎ食べたいと言う事かな?でも出来ればやめてほしいな。こんなキャベツが大量に詰まった弁当でも僕にとっては一応栄養源だからね。」
「いや、ちげぇから!・・・その、お前、いつも一人だし、あれだ、友達になろうと思ってな!」
前略、世界の神に感謝致します。
僕に、友人が出来ました。
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