第13話 ユキノとカレンの策略。
「で?どういう事なんですか?」
こんにちは。飛び降り少女こと、カレンです。
今日は朝からおかしかったユキノのお話を聞きに、彼女の家まで来た所です。
「うん。実は、私ね・・・天使に会ったの!」
・・・あぁ、神よ。彼女はどうしてこんなふうになってしまったのですか?
「天使、ですか?」
「そう!天使よ!」
それからユキノは事の経緯を話してくれました。
休日に彼の家まで行って、キャットフードを届けたら、普段無愛想な彼の笑顔を見てしまった。で、その笑顔があまりにも可愛いらしくて、寝れなかったらしいです。
「へぇ〜。先輩の笑顔は、破壊力抜群ですね」
「今度カレンも見に行ってみる?住所も分かったし。」
「いいですね。是非行ってみたいです!」
先輩の家ですかー。
いやぁ、楽しみです!あの先輩の私生活・・・ふふふっ・・・
「しかも温泉もあるのよ!」
「温泉・・・ですか?」
先輩の家は温泉があるほどの豪邸なんでしょうか。
「なんと、その温泉、ケビンがほったらしいのよ!」
「・・・へ?」
あれ?たしかケビンって、猫じゃ・・・
「ユキノ。ケビンって、猫じゃ・・・」
「猫よ?だからキャットフードを届けに行ったんじゃない。」
ですよね?・・・猫でも温泉は掘れるものですか?・・・え?空気読め?・・・あ、すみません。
「・・・じゃあ、次の休みにでも、行きましょうか。」
「そうね!次の休みね!・・・ふふっ」
・・・こ・・・怖い・・・
あの誰にでもツンツンしたあのユキノが!ついにデレ期に入ったんですかね!?
これはもう、変を通り越して、おぞましいです。・・・ユキノはもう駄目かもしれません。
こうなれば私が!・・・いえ、出来ません・・・なの優しい先輩をトランクに詰めて東京湾に沈めるなんて・・・
「ユキノ・・・貴方はもう、そのままでいいです・・・」
「え?なにか言った?」
「いいえ?何も。」
「ならいいんだけど。」
よし。じゃあ、先輩の家にお邪魔して、ユキノをこんな風にしてしまった笑顔とやらを見に行きましょう。
あ、学校にカバン忘れてしまいました・・・
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