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〜似ている二人は親友〜
作:星野 揺光



第四十話「友達なんだから」 3


「……水音さん、そんなにつらいことが、あったのね…」

「………」

「ごめんね」

暗い顔で桜花は謝った。
明らかに、今話した内容の中。桜花が謝るようなことはしていない。
正直言えば、謝るのは話の中に出た者なのに。
何故だか桜花は謝る。

「そんな、桜花ちゃんは謝らなくてもいいの」

雨音は事実を言った。
だが桜花は黙らずにごめんねごめんねと繰返していた。桜花が謝るたびに雨音は桜花ちゃんは悪くない、と言う。
それでも桜花は止まらない。
本当に申し訳ないという顔をしていた。流石に雨音も何もいえなかった。

そして、今日は雨音は桜花の家に泊まることになった。
桜花の家には、桜花以外誰も居ない。人影もない。
一人暮らしだということが分かった雨音。
自分と同じなんだ。そう思ったが口には出さないでおく。

止まる理由は、いくつかあった。それは

・雨音の家は桜花の家から遠い
・もう夜が遅い
・雨が酷い

この三つの理由。
その雨が凄い夜の中、一人で出歩けば迷う。それも遠いのだから。
泊まるとなったのは桜花が言い出したことだった。

二人仲良く食事をしていたその時。

 ポーン。

携帯の着信音がなった。
雨音と桜花はそれに気付いた。

「ごめん。あたしのだ」

なったのは桜花の携帯だった。桜花の携帯は薄い桜色。ピンク。ストラップも桜。
それを見た『桜が好きなんだ』。そう思った雨音。

着信音はメールが届いたときの音だったらしい。
知った雨音は誰からのメールかとやはり気になる。しかし、聞くのは失礼だった。

「お、揺からメール」

「!」

どうやら……。メールの相手は揺だったらしい。
桜花はメールを読み始めた。

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差出人:倉本 揺
件名:桜花へ
内容:
桜花、今日は、雨が凄いんだね。病院の窓からもよく見えるよ。
雷も……かなり鳴り響いてる。雷雨、だね。
それと…明日、アタシは面倒なことになっちゃったよ。
あの病気の所為で、手術することになっちゃって…さ……。

あ!
このことは、水音の奴には内緒にしておいてくれ。

あいつ………。
自分のことだけで、凄い精一杯だったから。
余計な心配かけたくないんだ。

頼む!
絶対に言わないくれ!

アタシは……。
アタシは、水音に酷いことしてしまったから…。
だから言わないでほしい。
本来なら言うべきなんだろうけど、な。

学校側には、黙っておいた。
ほら。あのさ、学校側にも言うと面倒だろ?

担任のことだから言うだろうし……。秋原先生は言いそう、だからな!(笑)
勿論学校側にも黙っておいてくれ!
騒がれるのも迷惑だから。

それじゃあ宜しくな!桜花!

 By揺
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「……(揺…)」

携帯をパタンと閉じながら溜息をつく桜花。

「倉本さんなんて言ってた?」

興味心身な顔で雨音は言ってきた。
しかし『言うな』といわれた。
内容を言わないのも変に思われると思った桜花は

「元気、だって」

そう嘘をついた。

「そっか」

嬉しそうに雨音は言った。
そして、御飯を食べ終わったあと二人は眠りについた。







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