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〜似ている二人は親友〜
作:星野 揺光



第三十話「雨音と桜花 〜元に戻れないまま〜」


揺は、来守ナトドとイオラは元の兄弟に戻れなかったが、何故か安心した様子だった。
それは来守が少しだけ笑顔になったから。
来守の話によれば、イオラは元々ああいう性格で、恥かしがりやで、表は冷静だが裏は苦しそうで……。
そういう奴、らしい。

「あ、そういえば……水音と桜花、仲直りできたのかな……?」

揺は空を見上げながらそう言った。


――その頃の雨音と桜花。

「……桜花ちゃんっ! あの日は…ごめんね……」

「もういいよ、気にしてないし」

「でもっ…!」

「………気にしてないって言ってるじゃんか!! ……あ…ごめん」

「いや…いいの……」

桜花はその場を去った。

 ――あれから……。
 倉本さんに全て話して楽になったけど…桜花ちゃんと全然仲良くなってない…。
 仲直り、したいのにな。どうして上手くいかないんだろう……?
 私、こんなへたれた自分嫌いだ…――。

はぁ…、と雨音は溜息をついた。
あれ以来勇気がわいてきた物の、桜花との関係は全くよくなってなかった。それどころか悪くなる一方。
いじめも酷くなってきていた。

「水音!」

「!」

誰かが後ろから声をかけてきたことに気付き、後ろを向く。
それは都子だった。亜来と麻子も居る。

「あんたさァ? 水音の癖に生意気なんだよね」

都子はいばって言った。

「そーそー。何様のつもりなわけ? この間こないだなんか倉本さんに会いにいったんじゃない」

亜来が言った。続けて麻子。

「私たちの許可なしに会わないでくれる? 馴れ馴れしい!」

「しかもなァに? その倉本さん怪我させときながら、アンタは香咲と仲良くしてるんじゃない?」

フフン、という表情かおで都子は雨音を見下ろすかの様に言った。
雨音はゴクリ…と生唾を飲み込む。
かなり気まずい状況だった。逃げ切れそうのない。

「キャハハ!! 水音、アンタさ、用が済めばポイする人?ww」

都子は言った。雨音は『ちが…』と言いかける。

「都子の言うとおり! 水音あんた最低ー」「都子の言うとおり最低」

亜来と麻子は同時に言った。

「「「きゃははは!!!」」」

三人同時に雨音を馬鹿にするかの声で笑いながらその場を去っていた。
雨音は何も言わずただただ、言い返せないことを悔しがっていた。その自分の弱さと共に。

 ――何故…、私はこんなに弱いのだろう……??
 倉本さんや桜花ちゃんみたいに強くないのだろう……。
 どうしてここまで弱いの…? 揺雨みたいに勇気はまったくないし……。
 私……、いったいどうすれば………。

 どうすればいいの……――!?







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