第十四話「恐怖と共に、“決意”」
――突然、怖くなった。“学校へ行く”と、言うことが。
ついさっきまでは、
「慣れ」でなんとか耐えて、いた。
だが、今さっき都子が言った、言葉のせいで学校にいるだけと言うことが、恐ろしくて。そして、怖くて……。
何故だか、「学校に居る」のが無性に、怖くなって来る。
明日から“いじめ”が、酷くなるのだから。しかもいじめて来る生徒達は、全校生徒。
最悪な、ことになってしまった……。
だからといって、休むと、言うわけにも、いかない。
雨音の為でも、揺の為でもあるのだ。雨音は、頑張ろうとした。
家。
「大丈夫……。きっと、上手くやっていける!」
雨音は、洗面所の鏡と、にらめっこしながら自分の頬を、思いっきり叩く。
なんとなく、雨音は強気に、なれた気がした。
けれども過去にあった、“あの事”はまだ忘れてない。
“あのこと”とは揺を落とした、という事でもあるが、それじゃない。かなり深い深い過去のことだった……。
「………明日、大丈夫かな……? 私……」
そうぼやいて、雨音は眠りについた。明日は大丈夫と思い込みながら……――。
次の日。
六時半。雨音の部屋に、朝日が入ってきている。
というか、光が漏れてきている様な感じだ。まぶしさで雨音は布団に潜り込む。
後三十分で起きないといけないというのに、雨音は起きる様子が無い。それどころかまだ寝ている。
“学校へ行きたくない”という感じだった。
七時丁度。
……ピピピピピ!!
目覚ましがなる。雨音は目覚ましを止めた。
すると布団から出てきて起きる。
「ふわぁあ……。よく寝た………」
そうぼやいて雨音は着替えて、下に行く。
朝やる事をやり終え……。
「いってきます!」
誰も居ないというのに“誰か”に「いってきます」、そういって学校へと向かった。
今日は何をされるか分からない。でも、反抗しないというわけにはいかない。
昨日そう行ったら脅されたが、今日こそはちゃんと反省させる。そしていじめのない、楽しい生活を送る。
上手く行く事を雨音は願いながら通学路をスタスタと歩く。
学校。
「あ……水音よ……」
校門前で、学校の反対側から雨音が来た事を一人の女子が確認した。
その後に一人の女子が「いくわよ」と合図を。校門でそいつらは雨音に“何か”をしようとしていた。
これもいじめの一人。
前に雨音に向かって泥水をかけた奴とは違う。別の人。
「よし……こっちに近づいてきたわ!!」
ガッ……!!
「きゃっ!!」
一人の女子は雨音が歩いてくる所に足をひっかける。
物凄い勢いで雨音は転んだ。かなり痛い。走っている所を転ばされたのだから。
「何……?!」
不思議な顔をして雨音は言った。
誰かがひっかけた、という事がなんとなく分かったから、後ろを向く。
すると二人の女子が雨音を睨んでいるではないか。
「お前ウザいんだよ」
「バーカ」
「っ……!!」 |