どうなるんだろうね、艶子
「シュータ! シュータ!!」
「何?艶子さん〜?」
あたふたと、子供をおぶり、2歳の子のおむつを替えながら言うシュータ。
「私、もう行くよ? ちゃんと言ったこと、やっといてよ!」
「あ〜、もう、うん、わかった」
あたふたと、再びシュータが言う。
「艶子さん、僕、全部できないかも・・・・」
「駄目!!全部しといて! そもそもさ、シュータがさ・・・」
そう、そもそもシュータが悪い。
遡ること、あのカラオケでの後、そうなってこうなって、結局二人一緒に一晩過ごしたときのこと。
「私さ、結婚とか本当は興味ないってわかったんだ。」
「えー!艶子さん、僕と結婚しようよ。 ずっと一緒にいたいって言ってくれたじゃない?!」
「うん。一緒にはずーっといたい。 でも、結婚はいっかな。」
「やだ〜。 結婚しようよ〜。」
「もういいの!」
そんなやりとりの後、そういうことになり・・・・・
艶子さんも、有耶無耶になりそうな状況になったけど・・・・・
「ね、シュータくん。 絶対、絶対駄目だからね。 お願いだよ?」
そう、ガードをお願いしたのに・・・・・
「う、うん、大丈夫。」
そう約束したのに・・・・・ したのに・・・・・・・
その日の「それ」で、ご懐妊。
「ちょっとー!!どうすんのよー! 結婚したくないって言ったでしょう?」
「だって・・・・・だって・・・・・・どうしようもなかったんだもん。 艶子さんが悪いんだよ。」
え〜?
艶子に責任転嫁?
あっぱれ!シュータ。
「もう・・・・・できたものは、喜んであげなきゃでしょ? しょーがない。ずっと一緒にいるよ!」
「はい! はいはい!」
「はいは一回でよろしい。」
まんざらでもないんじゃーん、艶子さん〜
そうして、結婚した二人。
それでも、休職してからまた二人で同じ職場で働いたらしいよ。
共働きってやつだね。
周りも、あったかい人ばっかりでさ、見守ってくれたらしい。
でもね・・・・・
艶子、一念発起したらしくて、学校に通いだしたんだ。
夜学でね、大学にね。
だから、シュータが夜は子育てだよ。
しかも、一人出来た後、同じこと繰り返したから、2歳しか違わない子供と乳飲み子の二人もいるの。
「じゃ、学校行ってくるからね! ちゃんと、「いちご」と「しゅーと」のことみててよ!」
「はい! 艶子さん! 行ってらっしゃーい」
シュータは案外幸せみたい。
艶子も、とっても幸せみたい。
適材適所だね。
艶子が何を学んでいるのか、気になるけど・・・・・
内緒みたいだよ。
―完― |