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第9話



許昌/城下町


「んーー、やっぱりここはいつ来ても賑わってるわねー。黙って来たけどやっぱり怒ってるわよね、どうしよう?」

一人の女性が許昌の市を見て歩いていた

「前の時も賑わっていたけど、ここまでは盛り上がってなかったはずよね。何かあったのかしら?」

女性はあごに人差指を置いて考えながら歩いていると

「クンクン あら?何か良い匂いがするわね、何だろ?」

女性はすぐに考える事をやめ、その匂いの下へ行った
そこには露店があり、30歳ぐらいの女性が何かを焼いていた

「ねぇねぇ、それは何かしら?」
「え?あ~これはね【はんばーぐ】というのを焼いているのよ」
「【はんばあぐ】?」
「ええ。細かくした豚肉と玉ねぎ、卵を混ぜてこねたものね」

露店の女性は焼きながら質問に答えると

「そしてこれを焼いて饅頭に挟んで、【はんばーがー】にして今度のお祭りで売るのよ」
「【は、はんばがあ】?」
「あら?あなた知らないの?」
「知らないわ。前来た時にはこれ無かったわよね?」
「なら知らないのも無理があるわね、最近になって出来たのよ。この【はんばーがー】は何と天の国の料理なのよ!」
「天の?へぇー、おいしそうね。一つもらってもいいかしら?……あれ?でも何で天の国の料理を知っているの?」
「あはは、構わないわよ。それはねぇ~つい先日に私の運命の人から――――」


ガシャーーーーン!!


そう言って露店のおばさ―― <ギロリ ひっ!! 露店の“お姉さん”(ウンウン が話していたら上の方から大きな音がした

「キャ、い、今の音は!?」
「………」

露店のおば……、お姉さんは慌てていたがもう一人の女性は険しい顔をしてその音がした方を見ていた
すると屋根と屋根の間から二つの人影が出てきたのを女性は見逃さなかった

「!!悪いんだけどまたの機会にその【はんばがあ】は食べさせてもらうわ、ごめんね!」

その言い残し女性は走り去って行った

「え!?ちょっと!!んもう、一体何が起きているのかしら?」

そこには茫然と立っている露店のお姉さんしか居なかった。






「これはどうや!!」
「喰らうか!!」

相手の男が右手の槍で逆水平に薙ぎ払い、間髪いれず左手の槍で突きを放った
俺は左手の青帝で薙ぎ払いの攻撃を受け流し、突きの攻撃を右手の白帝で槍の刃の部分に当てて地面に叩きつけた
すぐに青帝で斬り返したが相手は石突きの部分で受け止めて、左手の槍を地面に突き刺して

「紅蓮脚や!」

地面に刺した槍を支点にし連続回転して蹴りを浴びせてきた

「くっ!」

何とか青帝と白帝を縦に構えて防いだ。キィンキィンと金属音がしていて男は足甲をしている事が解かった

「まだまだ回るで~♪」

男は更に回転して、先ほどよりも強い衝撃が波のように襲いかかって来た

「っっ!」

(や、やば。手が痺れて……きやがった)


「とどめや!」

その直後に気が付いたら俺は飛ばされていた


ガシャーーーーン!!


「ガハッ!!」

強く地面に叩きつけられ、屋根の瓦などが粉々になっていた

「これでしまいな訳ないやろ?」
「あ、当り前だっ」

俺は片膝をついて立ち上がり

「そうでなくっちゃな。……、久――の再―――――な」

最後の方は声が小さくてよく聞こえなかったが、今は気にしていられない。

「今度はこっちから行くぞ」

青帝と白帝を鞘に戻し、右腰の青帝を握り

「抜刀術……」
「!!なんや雰囲気が変わったな」

相手に向かって素早く走った

咲耶さくや
「!!!」


ガギィィィイィイン!


ザァァァァ


「やるやんけ」

男は足が着いたまま飛ばされ、ニコッと笑っていた

(ここで一気に攻める)


「ウォォォォォ!」

「来いや!」


ガキン  ガキィィン


白帝で右斜めに切り下げ、刀を返して相手の胸目掛けて斬りつけた。相手は右手の槍で斬撃を受け止め、左手の槍で突きを放った
後ろに跳んで避けたが

「逃がさへんよ」

相手は右の槍を頭上で回しながら俺に迫って来た
男が槍を振り落としたのを確認して、俺は左に跳んですぐさま態勢を整えて白帝を逆水平に振るった

「わわわ」

男は慌てたかのように大きくジャンプした。

「そこか!」

俺は着地場所を読んで、相手が着地したと同時に

矢魔桜やまざくら!!」
「おわ!?ちょっ!!」

鋭く速い突きを相手の男は上半身を倒して避けた

「あ、あぶないやんか。後もう少しで落ちる所だったわ~」
「随分と余裕があるみたいだな」

男は槍で刀を弾いて隣の家の屋根にジャンプした

「逃がすか!」

俺もジャンプして男の後を追った








「そりゃそりゃそりゃー♪」
「はっ、せい!」


キン  キィィン  ガキィン


今は屋根の上を移動しながら武器を交えていた。刀で槍を受け、刀を払っていた

「くっ、この!」

少し距離を開け白帝を鞘に戻し

「抜刀術、桜波騎さくらなみき!」

ジグザクに素早く跳びながら相手に近づいていった

「これは?……なるほど、さて右か左、どっちから来るんや?」

男は笑みを浮かべて俺の動きを見ていた

「はぁぁぁぁっぁ!!」

後5歩ぐらいまで距離が縮んで、右から左に跳んでいると

「右や!」

男は右手の槍を一回転させ槍を薙ぎ払おうと構えていた、が俺はそれを瞬時に読み

「な、なんやてっ!?」

相手の男は驚いていた

「加速したやと!」

そう、俺は加速して一気に相手のすぐ右隣まで移動した。そこは刀が届く距離

「もらった」

俺は右側から相手目掛けて突っ込み、右腰の青帝を振り抜いた


ガキィィィィィーーン!


「あ、あぶなぁ~。もう少しで喰ら―――」

ギリギリで青帝を受け止められたが、俺の攻撃はまだ終わっていない。そこからすぐに左方向に横回転をし、足の裏で思いっきり相手を蹴りつけた(ソバット)

「がはっ!!」


ドコーーーーン!  ガラ ガラ ガラ


相手の腹部にモロに当たり、男は吹き飛ばされて屋上の倉庫に激突した。倉庫の壁を突き抜けて男の姿は見えない。

「はぁ、はぁ、かはっ、はぁ」

(手ごたえはあった、もし起き上がっても無傷では無いはずだ)


膝に手を置いてチラッと倉庫の方を向き


カラ カラ カラン


穴の周りの石壁がまだ少しだけ崩れていた

「はぁ、終わったか?」


少し気を抜くと

ガシャーーン!と大きな音が鳴り
更に壁が崩壊しそこから男がゆったりと立っているのが見えた

「いつつ」

男は倉庫から出てきて、男は口から血を流していて服はあちこちボロボロだった

「そのまま寝てくれればいいのに」

俺は文句を言って構えた。男は口元の血を拭きながら

「く~~、まさかワイに強烈な一撃を与えるとは思わんかった。少し甘く見てたわ!」

男は興奮しているのか楽しそうに話していた。次の瞬間

「まだまだこれからやで! “かずピー”!! 」 

俺は茫然と立ち尽くし、

「かず……ピー…?」

(なんだ?この感覚は……心の奥がざわめく!俺はそれを……知っている………。初めて聞くのに、なんで?)


胸が締め付けられる感覚がして、胸を押さえた。男は何か驚いていて

「――――や―――――――かもな」

何か喋っているが聞く余裕なんてなかった

「はっ、くっ」

徐々に治ってきて男を睨み

「お前は一体……何者だ?」

俺は疑問をぶつけた

「今のあんさんの状態じゃ、言っても解からへんよ。……でも流石に何も答えへんちゅーのはどうかと思うしな~、せやから一つだけ答えちゃる。あんさんの“過去”なんてどや?」
「な!?知ってるのか!」

相手はニヤニヤ笑って俺を焦らしているのか、中々言わない

「まぁまぁ、そう慌てなさんな。教えてはやるよ、ただしワイを倒したら……な!!」

男はそう言い、突っ込んできた

「くそ!」

俺は初動が遅れて眼前には槍を振り被っている男がいた










「待ちなさい!!」










「………」
「………」
「な、なんだ?」

目の前の光景が不思議でしょうがなかった。俺は殺されると思ったら、女性が目の前に割り込んできて男の槍を両剣で受け止めていた。
俺が混乱していると

「一体どういうつもりなのかしら?」
「何がや?」
「貴方の目的は北郷一刀の調査よ。彼と闘う、ましてや彼を傷つける事は違わないかしら、佑?」
「………」

男はそこで黙った。あれ?俺は目の前の女性に見覚えがあるような……。どこだっけ?

「解かった、解かった、ワイが悪かった」

男は武器を引き、後ろを向いた

「どうやらワイはお邪魔みたいやから先に行くで」
「ちょ!?」

男は立ち去り、今この場には俺と助けてくれた女性がいた

「ふ~、ま、まったく」

女性は立ち上がって武器を納めた。俺も立って刀を納め

「ありがとうございました、貴方のおかげで助かりました。本当にありがとうございました」
「……別にいいのよ」

女性はいまだこちらを見ずに後ろを向いたままだった。

(しかしどっかで見た事あるんだよな)


「すいません、前にどこかでお会い―――」

言いかけた途中に彼女の横顔がチラッと見えた。


(かなりの美人だ、あの青いポニーテールなんかすごいキレイだな~、頬擦りしたいなぁ。……青いポニーテール?)


「…………あーーーーーーーーーーーー!!お前はあの時の五胡の将じゃないか!?」

彼女はこちらに振り向き

「今更気付いたの?それに私は五胡の将だけど、那水って名前があるわ」
「な、なんでお前がここにいる?いやそもそも何故、俺を助けた!?お前は俺の敵だろう!?」
「………」

俺が質問しても女性は横を見て答えなかった。少し空気が悪くなったのを感じて、俺は少し冷静になって

「ごめん」
「え?」

那水は顔を上げた、言葉を続け

「どんな理由で俺の事を助けてくれたのは知らないけど、敵だろうと助けてもらった事実は変わらないからな。……助けてくれてありがとう」

俺は笑顔でお礼を言った。那水は急にうつむいて

「―――――――わ」
「ん?」

何か喋ったのだが声が小さくて聞こえなかった。しかしすぐに顔を上げて

「べ、別に貴方のためじゃないんわ。だから、その、自分のためにしただけよ、勘違いしないでくれる」

話し終えるとプイッと顔を背けた

(なんだろ?何か可愛いな)


「それじゃあ私は、い、行くから」
「あ、待って!!」

那水はそう言って、佑と呼ばれた男と同じ方向に去って行った

(あれ?そう言えばあの那水って女性、俺と闘ってた男の事を知ってる様だったな。じゃあ、佑って奴は五胡の者なのか?)


そこで俺はふらつき片膝をついた

(やばっ、ちょっと血を流し過ぎた。そういえば俺、脇腹切られてたんだっけ)


斬られた箇所を俺が押さえていると、影が差し







「貴方、大丈夫?」







ふと上から声が聞こえた。
目の前にいたのは端正な顔立ちをした桃色の髪の女性がいた






俺は突如現れた桃色の髪の女性に質問した

「誰…だ?」
「私?私は孫策よ♪ 貴方は?」

その女性は自分の事を指差して、笑顔で名前を答えていた

「孫…策?孫策って、あの呉の王様の?」
「そうよ♪」
「王様が何で一人でいるんだ?」
「うっ。それを言われると困るなー。ははははっ」

孫策はバツが悪そうに頬を掻いて苦笑いをしていた

「それで貴方の名前は?」
「俺は 北郷 一刀 字はない」

興味津々な笑顔で孫策は俺に質問してきた

「北郷一刀?……聞いた事ないわね。それに字が無いなんて初めて聞いたわ」
「それは俺が違う所から来たからだと……思う」
「思うってどういう事かしら?」
「俺には記憶が無いんだ」
「そうなの。ごめんなさい」

孫策は軽く頭を下げて謝って来た

「そんな謝る必要なんて―――痛っ!!」
「どうしたの!?」

俺は頭を下げた孫策に寄ろうとしたが斬られた場所が痛み出して、孫策は俺を支えて心配そうに顔を覗き込んできた

「いや、ちょっと脇腹を斬られて」
「ちょっと見せて」

斬られた場所を孫策が真剣な目付きで見て

「この程度の傷なら別に死にはしないわよ」
「……でもスゴイ痛いんですが」
「これぐらい我慢しなさい」
「ちぇ、我慢するよ」
「よろしい♪」




城に行って医者に見せることが決まり、今は街の大通りを孫策の肩を借りて歩いていた。その道中に華琳達、魏の事を話していたら、いきなり孫策が足を止め

「あっ、忘れてた!」
「どうした?」

何事かと思い尋ねると

「私あれ食べてなかった。えーと、はん、はん、【はばがあ】じゃなくて【あばたぁ】絶対違うわね。んーー『もしかして【ハンバーガー】の事?』それよ!!って、何で一刀が知ってるのよ?」
「だってそれ教えたのは俺だもん」
「えーーーーーーーーー!!そうなの!?」
「そうだよ」

そこで孫策はニコッと笑った

「ふーーん、そうなんだぁーー」

何かワザとらしく喋っていたので

「な、何?【ハンバーガー】食べたいの?」
「食べたーい♪だから今度、買ってね」

孫策は上目遣いで言ってきた。

(ただでさえ美人なのにそんな上目遣いしたら、イロイロとやばいのですが)


照れているのを誤魔化すように

「それなら俺が作ろうか?」
「一刀、貴方作れるの?」

孫策はキョトンとしていたが

「当たり前だろ?だって俺が考えたんだから」
「今から楽しみだわー」
「そういえば」

孫策と話していて俺はある事に気付いた

「どうしたの?」
「誰かのために料理を作るのは今回が初めてかも」
「えっ?」
「華琳達にも俺の手料理は食べさせたこと無かったし、試食会の時は流琉に説明して作ってもらったからな」

俺は孫策の方を向いて

「だから孫策の事を思ってスゴイ美味い奴を作るよ」

孫策は無言になり急に顔を下に向けた

「!!~~~~」

(何今の、反則でしょ!!あんな台詞を真顔で言うなんて。やばっ、一刀の事好きになりそう)


「なぁ孫策、顔が赤いけど大丈夫か?」
「だ、大丈夫よ!」
「お、おう」

孫策の顔が赤くなったので心配になって顔を覗いたら更に顔が赤くなった気がした。

「孫策がそう言うなら、大丈夫か」
「……雪蓮よ」
「は?それって真名じゃないか、どうして?」

俺が尋ねると雪蓮は

「何となく、強いて言うなら―――――勘、かな♪」

俺は少し止まり

「ぷっ、あははは」
「何よーー!別に笑わなくなって良いじゃない、ぶーぶー」

あまりにも突拍子にない答えに俺は笑い、孫策は拗ねていた

「ははは。ごめん、ごめん。悪かったよ“雪蓮”」
「!!!」

俺は笑顔で孫策に謝ったのだが、雪蓮の反応が無かった

「お~~い、雪蓮さ~~ん?」
「さ、さっさと行くわよ!」
「おわ!?急に歩くなよ!」

足早に歩く雪蓮のおかげでこけそうになったが、無事に城に着いた
城に着くと医務室に向かう途中に凪とバッタリ会い

「か、一刀様!?」

と俺の下に急いで駆け寄ってきて、凪は涙目で俺の両肩を掴み

「死んじゃ駄目です!!一刀様、一刀様ーーーーーーーー!!」

と叫びながら揺らしてきた

「ぬゎ、ぬゎぎぃ。ぅぉ、ぅ落ち着け、って」
「嫌です、一刀様!!私はもっと貴方と愛し合いたいです!もっと抱かれたいです!!」

何気に嬉しい事を言ってくれたのは大変嬉しいのだが、視界の端の方で

(雪蓮さん!?腹を抱えて笑ってないで助けてよ!!)


そこから凪の悲鳴を聞きつけてきたのか

「どうした!!何があった!?……って、一刀!?」

春蘭が猛スピードでこちらに駈けつけてきた

「ええ~~い!一刀!!何があった!?答えろ!!」
「・・・・・・・・・一刀」

春蘭は俺の姿を見るなり俺の服の襟首をグンッと上に持ち上げてきて、いつの間にか隣には俺のシャツの裾を握ってグイグイと引っ張っている涙目の恋がいた。髪の触角?の部分がシュンと垂れていた

「ぐ、ぐるじい。もう、ム、ムリ……」

ガクッ

そこで意識が途絶えた。意識が消えていく中

「あははははっ、もう最高。惚れた男がコレだとこの先楽しくなりそう。私を退屈させないでね、一刀♪」

そんな言葉が聞こえた気がした。
俺はこれから先、生きていけるのかな?





………不幸だ。








――――後日、夜に酔っぱらった春蘭が来て

「かじゅとぉ~~、ヒック、しゅまにゃかったのら~~」

と泣きながら謝ってきた。謝りに来たのは解かったのだが、解かったのだが、なぜメイド服?そしてネコ耳?……あっ、尻尾もあった。しかも先端に2個鈴がついてる。
それに萌(燃)えて閨を共にしたのは言うまでもない

「かじゅと!?ちょっと、待ちゅのら!や、優しくして、ほ、ほしいにゃ」

 理 性  崩 壊 したのはこれも言うまでもない――――














くそっ!!羨ましい!!






「ふにゃぁぁあああ~~、か、かじゅと!?そ、そこは、みゃぁぁああ~~」












バーカ、バーカ、………ばっっっっきゃろ~~~~~~~~! 


ばっっきゃろ~~~~(エコー


ばきゃろ~~~(ry


ろ~~(ry




最初のころはどんどん執筆が出来てたのに、今では全然orz

皆さま、本当にすみませんm(__)m

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