星空の下で縦書き表示RDF


初投稿初執筆です。至らぬ点が多々あるかと思いますので、ご指導よろしくお願いします
星空の下で
作:悲劇のM


お前がいなくなってどれくらいになるかな・・・・・・
俺が中3の頃にお前が東京に行って、俺が今年で高2だから、もう2年くらい経つか。



2年前、俺は近所の土手で星を見ていた。
深夜の3時、誰もいるはずのない所だった。
お前は初めて会う俺に小さな声で言った。
「あれ?こんな所でなにしてんの?」
それが出会いだった。

その時はまさか、同じ学校の同じクラスとは、全然思わなかった。
学校で出会って吃驚した。
それから、俺達は毎日同じ時間にあの場所で二人で星を見上げていた。
二人とも、午前の授業は全滅だった。
なのに、いつも俺だけ分厚い教科書で叩かれた・・・

出会って4ヶ月も経たない頃。
中学校最後の夏休み、いつもと同じように二人で星を見ていたら、急にお前が言った。
「あたしさ、明日から東京にいくの」
あの時は軽く驚いたよ。
けど、俺の馬鹿な頭が勝手に違う解釈して
「おぅ、楽しんでこいよ。お土産忘れんなよ」
とか言っちまった・・・
100%旅行にでも行くのかと思ってた。
「うん、楽しんでくるね」
そんな事言うから俺の思い込みは120%に達した。
それから、後の夏休みは、一人で星を見た。
星を見るのは1人より2人の方が楽しいって知った。


そして新学期。
先生からお前が東京に転校したって聞かされて、その時俺を襲った後悔。
あの時俺が気付いてたら、もっと気の利いた事言ったのに。
一人で見る星は、全然つまらなかった。
でも、俺は毎日あの場所に行った。
ここで待ってたら、またお前が「なにしてんの?」って俺に声を掛けてくれる気がしたから。
けど、現実はそんなんじゃなかった。
時間だけが過ぎていった。


━━━━━


学校から帰ってきて飯食って家族が寝たらあの場所に行くっていう単調な日々を過ごして今に至る。
今日も例外無くあの場所に行っていた。

数時間ほどして、眠気を感じた俺は腕時計を見た。
もう3時を指している。
「ザッ」
ふと足音が聞こえた。
半秒後、聞き覚えのある声がした。
「あれ?なにしてんの?」

どうやら、一人で星を見るのは今日までのようだ。














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう