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うろな駅係員の先の見えない日常 作者:おじぃ

咲月と鯨の恋愛編

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彼との出逢いは10年前

 片瀬咲月、27歳。現在は大規模鉄道事業者の日本総合鉄道うろな支社の人事部にて社員の新規採用や教育を担当している。同僚は私を姉さんとか姉御などと呼び、親しみをもって接してくれている。そんな同僚からは早く結婚しないと三十路だぞなどと心配され、その度に彼の顔が脳裏に蘇る。

 社員名簿に記載されている鵠沼鯨くげぬまくじらという名前。26歳の彼は現在うろな高原運輸区で列車防護要員、つまり車掌をしている。彼こそが今も10年前も、私の掛け替えない恋人なのだ。

 ◇◇◇

 彼との出逢いは10年前、高校二年生の4月。鯨という名前に似合わずいわしのようにひょろっとした背の低い彼は、場違いとも言えそうな陸上部に入部してきた。場違いだとしても折角入部してくれた可愛い後輩。私がしっかり育てようと意気込んだ。

 鯨の話によると、彼は今まで学校の体育以外では殆ど運動をしておらず、体力をつけたくて入部したという。

「おい鵠沼あ! チンタラしてんじゃねぇぞ! そんなんじゃ走ってるとは言えねえぞ!」

 しかしウォーミングアップで息切れする鯨を他の男子部員は良く思わなかった。鯨は野次を飛ばされる度に息切れによりフラフラしながらすみませんと謝っていた。

「ちょっと! そんな言い方ないでしょ! 鵠沼くんだって一所懸命なんだから!」

「俺はプロを目指してんだ! 女は黙ってろ!」

 私は特に部長候補である同級生のこの男子が気に入らず、毎日のように喧嘩していた。このまま男子に任せていたら鯨はきっと退部してしまう。そんなの勿体無い。

 だって走るのって、すっごく楽しくてすっごく気持ちいいから!

 今はすぐに息切れしちゃう鯨にも、走る楽しさを知ってもらいたい。私はそんな気持ちから、積極的に鯨との距離を縮めるようになったのだ。
 ご覧いただき誠にありがとうございます!

 久しぶりの連日更新となりました!

 果たして鯨はどんな人物なのか、二人の恋の行方をお楽しみください!
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