「おいおいおい。オレのことが好きなのか、あいつのことが好きなのか、それは、そこんとこはぜひともハッキリさせといてくれなきゃ困るじゃないか。本当に困るよ。マジなんだ。ウソいつわりはない。この困った気持ち、どうしてくれるんだい。ええ? 何とかしておくれよ、マジ。マジうぜえよ。マジ何とかしておくれよ。この焼けるような思い。いったい、君はオレをこんなにも夢中にさせていったいどういうつもりなんだい。なぁ。どういうつもりなんだい。答えておくれよ。頼むよ。答えてくれたらうれしいよ。本当だよ。真実さ。だって、わかるだろ? その年齢になればさ。わかるはずだぜ。それとも何かわからないとでもいうのかい。ウソだろ? そんな無責任なこと言わないよな。ええ! 言うつもりなのいかい? おいおいおい。信じられないよ。マジかよ。おいおいおい。マジじゃないって言っておくれ。切ないよ。本当に切ないよ。せつなさがすごいことになってるよ。どうにもならないくらい切なくてそうしようもないよ。きもい。きもい。きもい。なんて言わないでおくれ。そりゃオレだってそう思うさ。少しはね。いいかい。言っておくが、少しだぞ。めちゃくちゃそうだ、というわけでは決してないんだ。本当なんだ。本当だよ。いいかい。なに? なんだって! お前、マジでそんなこと言ってるのかよ! おいおいおい。いや、しかし、うん、しかし、おい! マジやめてくれよ! おいおい! やめろ! いいかげんにしろ! そんなこと、そんなこと、許されるわけないだろ。妄想はやめておけ。いいか。マジなんだ。さっきから言ってる通り、これはマジのことなんだ。ウソとかじゃないんだ。マジの中のマジ。つまり、すなわち、ちょーマジ、ということなんだ。君はそうは思わないかもしれないが、オレの心の中ではそういう感じになりつつあるんだ。いや、ぶっちゃけ、半分はウソだよ。でも、半分は本当というか。いやいやいや、半分というと語弊があるな。語弊といっても、そんなにもすごい語弊というわけではないが、一応あるよ。ありますよ! 本当だよ! マジなんだ。いいかい。マジ。そういうことなんだ。わかるかい?」
「わからん」
「じゃーもういいや」
二人は別れた。師走の話である。 |