200文字小説「マリオネット」
僕の体についている糸は、意思と関係なしに僕を操ります。
おかげで僕はどんな踊りでも踊ることが出来ます。でも、時折嫌になります。いくら喝采を貰っても、それは僕の力ではなく、僕の糸を操る大きな手の功績なのです。そして、細い糸は僕の身を縛っているのです。
だから僕はある日の夜、手足の糸をこっそり切ってしまいました。
そうしたら、立ち上がることさえできなくなりました。
今や踊ることさえできない、不自由な人形です。
僕の体についている糸は、意思と関係なしに僕を操ります。
おかげで僕はどんな踊りでも踊ることが出来ます。でも、時折嫌になります。いくら喝采を貰っても、それは僕の力ではなく、僕の糸を操る大きな手の功績なのです。そして、細い糸は僕の身を縛っているのです。
だから僕はある日の夜、手足の糸をこっそり切ってしまいました。
そうしたら、立ち上がることさえできなくなりました。
今や踊ることさえできない、不自由な人形です。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。