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先生は17歳!?
作:takuto



第31話主人公のセオリーを踏んで……


「はぁ〜……眠い……」


俺は学校に向かう通学路をあくびをしながら進んでいく。
昨日はひょんなことからP○3を手に入れ
念願のガン○ム○双をプレイしていたんだが、気がつくと時間は朝の3時……
これはヤバイ!と思い、高速のスピードで布団の中へダイブしたが
逆に少しの睡眠時間を取ってしまったために、ものすごい眠気が俺を襲う。
とは言え、大学時代にこれくらいの眠気などは日常茶飯事なため
どういったことではないのだが……やっぱ眠いものは眠い。


「あぁ〜。カズちゃんあくびだなんて寝不足なの?」
「また仕事とか?仕方がないとは言え、健康が第一よ!和弥」
「そうですよ。和弥さん。無理は禁物ですよ」
「そうだぞ!伝馬氏。先生が生徒の前で弱ってる姿を見せてどうする!」


横で一緒に歩いてる飛鳥、蓮、奏、朝倉が俺を心配して言葉をかけてくれる。
俺は少し汗をかきながら「大丈夫」と一言。
さすがに「ガン○ム○双やってて寝不足だよ!」などと言えるわけがない。
言えば確実に俺はみんなに白い目で見られるだろう。
そんなことを考えていると後ろにいた芹澤が


「とか言ってて、本当はゲームしてました!なんていえないもんね♪」


と耳元で囁いてきた。
相変わらず勘の鋭さ。某メガネ子供探偵を彷彿させる勘のよさである。
芹澤の前ではヘタな行動はできない、そう思っていると
5人全員がいつもと違い、少し大きめの手さげ袋を持っていることに気づく。


「あれ?みんな。いつもと違って荷物が多いな?何かあるのか?」


今日は調理実習などの授業はないはずだが……そう思っていると


「カズちゃん知らないのぉ?今日から体育、水泳なんだよぉ!」


満面の笑顔で答える飛鳥。


「この頃暑くなってきたから、水泳の授業は楽しみだよぉ〜」
「そうよね!本当熱いから助かるわ!」
「そうですね。私、実は泳ぐの好きなんですよ!」
「まあ……校庭や体育館で何かするよりはマシだな」
「私、ビーチボールとか持ってきちゃった♪」


みんなが口々に今日の水泳の授業を楽しみにしている言葉が聞こえてくる。
芹澤は少しハジケすぎな感じがするが……
しかし、俺の頭には5人とは違い、嬉しい思いなどは皆無で生まれてくるのは……


「あれぇ?カズちゃん。なんか変な汗が出てるよ?やっぱり寝不足?」
「……へぇ?あぁ……大丈夫だぞ。ポーショ○飲めば大丈夫……」
「かっ、カズちゃん?それはF○の世界……」


飛鳥にいきなり話しかけられ、変な返事を返す俺。
カズちゃんが二次元と現実世界がごっちゃになっちゃってるよぉ〜
と飛鳥が叫んでいるが、突っ込む暇もないくらいテンパッてる俺。
そうだ……大丈夫。俺は数学の先生なんだ……プールなんて場所はお呼びでないんだ
そう自分に言い聞かせる。
その後、少し時間が立ってから俺は正常状態に戻り
5人と一緒に学校へ登校した。
だが、その状態を見ていて、トラブル製造機芹澤泉の目がピカーンと光り輝いていたのには
気づいていない俺であった。


「なんで……こんな事に……」


俺はプールの監視員などが座る台の上で一人うなだれていた。
自分は数学の先生……絶対にプールなんて縁がないと思っていたのに
そう嘆くも今、現時点では伝馬和弥はプールの側にいる。
それもちゃんと海パンを履いて……
なぜ、こんな事態になってしまったのかと言うと
自分の授業が終わり、教務室に帰って来たところ、突然伊織先生から


「今日の体育の授業、伝馬先生が担当してもらいます」


と一言。いきなりの発言にどういうことか分からないでいると
今日は体育の先生が男子、女子とも休みで、今日の授業はプール監視を
俺に頼んだということだ。
とは言え、俺以外の先生でもいいのでは?そう思ったのだが伊織先生が


「芹澤さんの強い希望で伝馬先生にやってもらう事に決まりました」


と真相を暴露。やはり芹澤……あなどれん。
まあ、そんなこんなで俺は伊織先生からなぜかサイズがぴったりな海パンを渡されて
プール場へ向かわされたのである。


「プールか……もう来ることのない場所だと思ってたんだが」


そんな独り言が勝手に出てくる。
もう分かっている人が多数だろうが、俺、伝馬和弥はカナヅチである。
一切、ほんの少しも泳げはしない。
世間は体が浮かないなんてありえない〜なんて言う人もいるが
本当でいるんだよ!マジな話で!
俺は生まれながらに泳ぐというスキルをなくして生まれてきたのだとマジで思っている。
とは言え、みんなの目の前でそれも今は先生という立場である
泳げないというのがバレたら一巻の終わりである。
まあ、この学校のプールの授業は基本自由に泳ぐらしいので
俺はここに座っていれば問題はないはずである。
フゥ〜と一息ついて周りを眺める。


「それにしても……この学校はすごいな……」


そんな言葉が独りでに出てくる。
それはこの学校のどこの遊園地のプールだ?と思うくらいにでかい。
男子と女子で分けて使ってるが、十分すぎるくらいだ。
そして、もう一つ俺がすごいと思った点は……


「カズちゃん!どう?似合うかなぁ?」


そういって俺の目の前でクルクルと回る飛鳥。
普通、学校の授業というのは指定された水着が普通だと思っていたのだが
この学校は違い、自分の私用の水着を持ってきていいらしい。
だから、今の飛鳥の格好は水色を基調としたワンピースの水着を着ていた。
飛鳥の天真爛漫さをうまく映えさせる。


「ああ。よく似合っているぞ」
「えへっ!ありがとう!うれしいよぉ」


顔を少し赤らめさせて言う飛鳥。
そんな様子を見て男子生徒は「うぉぉぉぉ!」とか「猛烈に感動しているぅぅぅ!!」などと
うるさいくらいに叫んでいる。


「ちょっと急ぎすぎよ!飛鳥」
「ちょっと待ってください!蓮さん。走ると危ないですよ!」
「とか言いながら奏が一番こけそうになってるんだが……」


声が聞こえ、後ろを向いてみると蓮、奏、朝倉がこっちに向かって歩いてきていた。


「あっ!和弥!どうこの水着?」
「あの……和弥さん。どうですか?変……ですか?」


そう言って蓮と奏の二人が俺に聞いてくる。
まずは蓮。蓮は男なので上半身はいいとして下半身……ゲホンゲホン
どうするか心配だったのだが、全体は薄めのピンク色で下はスカートのような
ヒラヒラしたようなものを着ており、違和感は全くなかった。
奏は、うすい紫のような色でこれは着物を着ているような清楚な感じが出ており
これもまた奏にぴったりな水着であった。


「いや……本当に良く似合ってるよ。二人とも」


そう二人に伝える俺。あの萌え萌え作戦である意味俺はレベルアップしているため
後ろの生徒達のように「神様……ありがとう」とか「死んで悔いなし!」
など叫ぶことはない。


「でも……朝倉……そのカッコは」
「うん?何だ?伝馬氏。何かおかしいか?」


そう言って、俺のほうに体を向ける朝倉。
朝倉の格好はスク水であった。それもアニメなどでよく見かける紺色の奴である。
良くこんなものがあったなと思ったが、なぜか異様に似合っている。
後ろの生徒達も「さすが朝倉さん!わかってらっしゃる!」と大絶賛だ。
このように今、俺の周りは男子生徒の注目の的
ギラギラした男子の視線がここに集まっている。正直怖い……
あれ?そういえば……あいつがいない。そう思っていると


「カズくん♪おりゃ♪」


と声が聞こえると、後ろから頭部にガンッという痛みが走る。
痛みを感じながらも後ろ向くとそこにはビーチボールを持った芹澤の姿が。


「やっほ〜♪カズくん♪どう?興奮する?」


そんな先生に言う台詞とは思えないこと芹澤は言いながら
こちらに向かって歩いてくる。
芹澤はそれほど露出が広いわけではないが、オレンジ色のビキニ姿。
とは言え、学校という場からすれば大胆な感じの水着である。
後ろの名もなき生徒達も「今、俺の中の全米が拍手喝采しているぅ!!」と
どこぞのアニメ店長のような喜び方をしている。
俺は軽く「似合ってる」と一言だけ言っておいた。
まあ、芹澤は少し不満そうな顔をしていたが……
これで5人全員集合だ。男子は泳ぐこともなく、こっちを血走った瞳で眺めている。
落ち着けよ男子……そんなことを思っていると


「せっかくだから泳ごよぉ。カズちゃん!」


ちょっと飛鳥さん?何を言ってるんですか?
唐突にピンチな状態に……


「そうよ!和弥。早く!早く!」
「行きましょうか?和弥さん」
「まぁ軽く泳ぐくらいならいいだろう?先生も」


蓮と奏と朝倉が俺を地獄へと誘ってくる……
どうにかしなければ……このままでは……俺は……
そう思うも、蓮と奏に両手を引っ張られて、プールの近くまでつれてこられる。
絶対絶命
そんな言葉が俺の頭をよぎる。どうすれば……


「えいっ♪」
「えっ?」


トンと背中から押される感覚が……俺はそのままプールへダイブした。
芹澤なんてことを!!そんな気持ちが沸くものの
今はとにかく冷静に足を地面に……着かない!?
そう、この学校のプールは水深が深く作られており、俺は脚を着くことができない。
足がつくことが出来ないイコール死。
そんな方程式が浮かび、手を使ってもがいてみるものの、ドンドン沈んでいくばかりである。
ヤバイ……素でヤバイ……意識が……もう……


芹澤泉はヤバイことをしてしまったのでは?と今頃になって思い始めていた。
もしかして……カズくん。まだカナヅチだったの!?
周りの4人も心配そうな顔になっている。
とにかく助けなければ!そう思い、飛び込もうとすると


「みんな!どいて!」


突然に橘先生が登場し、理想的な飛び込みで水の中に入っていく。
そして、水中から和弥をつれて上がってくる。
ぐったりした和弥の周りに心配そうな様子で生徒達が見下ろす。


「みんな下がって!私が介抱するから!」


そう言って、橘先生が和弥に寄り添っていく。
耳元にかすかに和弥の唸る声が聞こえてくる。
これにより、和弥の命の心配はなくなった。迅速な保健医としての行動によるものである。
しかし……


「チャンス……」


小さな声でにんまりと笑いを浮かべる橘先生。


「これは大変よ!伝馬くんはとても危ない状況だわ!この場合は人口呼吸!それしかない!」


そんなことを叫びながら、顔を和弥に近づけて人工呼吸の体制に入る橘先生!


「「「「「待ってください!!」」」」」」


5人衆はピッタリなタイミングで橘先生を止めた。


「カズくんの人口呼吸は、私がします!カズちゃんと幼馴染だからぁ、抵抗ないし!」
「何言ってるの飛鳥!私がします先生!私は和弥の親友なので」
「こっ、ここは委員長である私がします!みなさんには任せれられません!」
「私もクラスの一員として、先生を助ける義務が!だからカズ、いや伝馬氏は私が!」
「わっ、私が原因を作ったんだから、責任を取ってカズくんは私が」


5人とも自分の言い分を言って、自分が和弥の人工呼吸をすると
橘先生に申し入れをする。
とは言え、橘先生も


「そんな必要はないわ。私は保険医よ。伝馬くんのおいしそうなくちび―――
いや!伝馬くんの命は私が救うわ!」


と対抗する。
和弥そっちのけで言い合う5人衆と橘先生。
少しずつ、意識が戻ってきている和弥はそんな様子を見て一言


「どうでもいいから助けろよ」


といい、目を閉じた。
結局、言い合いは授業の終わりまで続き、自力で回復した和弥であった。


この内容には一部ノンフィクションが含まれています。どうも、takutoです!水泳の授業は人生の中でもっとも必要のない時間です!!今回は水着が悩みました。正直詳しくないんで……感想、評価お待ちしています!些細なことでもいいのでよろしくお願いします!






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