先生は17歳!?(31/100)縦書き表示RDF


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先生は17歳!?
作:takuto



第30話和弥の秘密


「おい!芹澤。宿題提出してないのお前だけだぞ!」
「芹澤!授業中に寝るな、遊ぶな、俺をからかうな!」
「芹澤。この問題の答えは?分からなかったら、今隠したメロンパン没収」

キンコーンカンコーン

定番すぎる授業終了のチャイムが響き渡る。


「おっ!時間か。じゃあさっき言った所、予習しとけよ。特に芹澤」


そう言って、教室から出て行く伝馬和弥。
クラスの人間達は授業の合間の休みを使い、寝るなり、予習するなり好きなことをしている。
そんな中、芹澤泉は一人肩をブルブルと震わせて


「何!?この私の扱い!」


と叫んでいた。
その様子を見ていた朝倉はやれやれとした感じの表情で芹澤の元へ近づいていく。


「どうしたんだ?泉。何か不満なことでもあるのか?」
「あるに決まってるでしょう!」


信じられないくらい目を見開いて、朝倉の方に顔を向ける。


「この頃カズくん、私の扱い悪くない!?」
「そうなのか?」
「そうよ!だってさっきの授業だって私に注意を8回もしたのよ!8回も!
これっていわゆる生徒イジメって奴なのかな!」
「それは違うのでは……」


いつもとは逆ベクトルなテンションで突っ走っている芹澤を見て
どうにも付いていってない朝倉。
正直な話、真面目に授業も受けずに寝てたり、メロンパン食べたりしている
芹澤がどう見たって悪いのだが、断固和弥が非があるとしか見ない芹澤。
某ライトノベルの金字塔の主人公リ○=イン○ース並みの傍若無人さだ。
芹澤はその後、少し考え込むような素振りを見せる。
そして何か思いついたのか、ガバッと朝倉の方に顔を向けて


「そうだよ♪カズくんの弱みを見つければいいんだよ♪そうすれば私の好き放題できるよ!」


さすがは和弥命名のトラブル製造機芹澤泉。
一般人の考えとは違い、斜め上をいく芹澤らしい答えであった。
しかし、この時朝倉はいままでの芹澤と付き合ってきた経験で
ろくな目にあわないだろうな〜私と嫌々ながらも感づいていた朝倉であった。


昼休憩
いつもは5人プラス和弥で食事をしているだが、今日は緊急の職員会議入ってしまい
この場には和弥はいない。
これは神が与えてくれたチャンスなんだわ♪
そう思った芹澤はさっそく行動を開始させた。


「飛鳥♪飛鳥ってカズくんの家の鍵持ってたよね?」
「うんっ!持ってるよぉ。それがどうしたのぉ?」
「今日も持ってきてるの?」
「モチのロンだよぉ!ほらぁ!」


そう言って、芹澤に鍵を見せる飛鳥。
第一条件クリアァァァッァ!!
そんな声が芹澤の頭の中で聞こえてくる。


「それじゃあ♪今日みんなで和弥の家掃除に行かない?日頃のお礼もかねて♪」
「いっ、泉!まさか本気で―――」


高速のスピードで朝倉の口を塞ぐ芹澤。
ごめんね♪沙希。私は自分の未来のためには仕方がないことなのよ。
心の中で朝倉に謝罪する。


「どうしたのぉ?沙希ちゃん?」
「大丈夫♪少し食べ物が喉につかえただけだから」
「そうなんだぁ〜。話戻すけど、掃除は私も賛成だよぉ!カズちゃんめんどくさがりだし。綺麗にしないといけないなぁ〜って思ってたからぁ!」
「飛鳥がそう言うなら、私も和弥の家の掃除手伝おうかしらね!
今日は生徒会お仕事お休みだし」
「わっ、私も手伝います!和弥さんにはいつもお世話になってますから!これくらいは……」
「じゃあみんな賛成ってことで♪じゃあ放課後校門まで集合♪」
「了解であります〜」「わかったわ」「わかりました」


そういってみんなは次の授業に向けて、解散する。
最後に残ったのは芹澤と朝倉。


「協力してくれるよね♪沙希」
「……ああ。了解だ」


なに窒息死させようとして、寝ぼけたこと言ってるんだ?と一瞬思うも
芹澤の恐ろしくなるほどの笑顔を向けられて、仕方がなく頷く朝倉。
伝馬和弥という不幸代表者がいない今
朝倉は運悪く、和弥の代わりを請け負っていた。
自分の意思など関係なく……
この時、ああ……カズってこんなに苦労してるんだぁと身にしみて感じた朝倉であった。



「とうちゃ〜く♪」


伝馬和弥宅前
放課後、校門で集合した5人はそのまま和弥の家に直行することにした。
そして、飛鳥の鍵を使い、和弥の家に無断侵入。
もちろん和弥の許可などは取ってはいない。
許可なんか取ろうとすれば、芹澤の計画は失敗してしまうのだから。
中に入った5人は分担を決めて、掃除を始めた。
意外にも芹澤もみんなに習って、掃除を始めている。
急ぎすぎてはダメ……今日は会議でカズくんが帰ってくるのはいつもよりも遅い。
だから大丈夫よ!私。
頭の中には綿密な計画が立てられているようだ。
そのまま少しの時間、みんなは掃除に没頭していた。
家全体がある程度綺麗になったころ
私はついに行動を開始する。


「飛鳥♪その鍵ってカズくんの部屋の鍵もあるの?」
「えっ!?一応はぁ、あるけど……」
「ついでにそこも掃除しちゃおうよ♪」


そんな提案を芹澤は飛鳥に向けてする。
そう、これが計画の核。カズくんのお部屋に侵入することなのだ。
この前のテスト勉強の時、隅々まで探したと言っていたが
実は和弥の部屋だけは鍵が掛かっており、入ることが出来なった。
どう見たって、ここに人に見られたくないものがあるに違いない!芹澤は踏んでいた。
例えば、エロ本とかそういうビデオ、DVDとかそういうゲームなどがたくさんあるに違いない!
それを、和弥の弱みにしてカズくんを脅せば……私の天下
そのためにも和弥の部屋に侵入しなければならないのだ。


「えっ〜と……でもぉ……」


飛鳥は困った顔で悩んでいる。どうすればよいのか困っている顔だ。
そこで私はこういう提案をしてみる。


「掃除するついでにカズくんの趣味とか探ってもいいじゃないかな♪少しくらいは♪」
「えっ!?でも……」
「そしたらカズくんとの会話も弾むかも♪」
「カズちゃんとの……じゃあカズくんの部屋も―――」


よし!これでミッションコンプリート!と思った瞬間


「何しようとしてるの?」
「どうかしたんですか?」


思わぬイレギュラーが!!蓮と奏が会話に侵入してきた
そして、飛鳥は


「えっとね……無断でカズちゃんの部屋掃除しようかなぁと思って」


ストレートすぎるくらいの飛鳥の発言。
これでは生徒会長とクラス委員長は黙っていない
これで私の計画もそう思った瞬間


「「わっ、私も一緒に行く!!」」


この発言により、5人で一緒に和弥の部屋の掃除をすることが決定した。


和弥の部屋の前
和弥が部屋にいるわけでも無いのに、忍び足で進む私達。
そして、飛鳥の鍵を使い、和弥の部屋の扉を開いた。
中は男の子の部屋らしくなく、家具などにも凝った物を和弥は使っているようで
かなり豪華な部屋が広がっていた。


「すごいわね……和弥の」
「そうですね……掃除の必要がないくらい綺麗です」


蓮と奏までもが感嘆の声を上げている。
芹澤も予想外の和弥の部屋にボーっとなりながらも
すぐに自分のやるべきことを思い出し、行動を開始するが!!
パッと見て怪しいものなどはない。
一応怪しい所。いわゆるベット下、机の引き出し、本棚、パソコンの中など
色々と探してみるも、これと言ったものは見つからない。
やっぱり、本当でカズくんはそんなもの持ってないのかな〜と思っていると


「これって何だ?」


と言う朝倉の声が聞こえてくる。
みんなが迅速な動きで朝倉の周りに集まる。
すると、そこには「取り扱い注意」と書かれた大きな箱が


「この中って……カズちゃんの大事なものがぁ?」
「こうやって分かりにくいところにあるんだから……これって和弥にとって
見られたくないものかしら」
「そっ、それって……」
「エロいものかもね♪」
「そんな訳ないだろうが!伝馬氏に限って……」
「でも……和弥もお年頃の男の子だから……持ってても……」
「和弥さんが、エッチなものを……」
「おい!奏大丈夫か?おい!沙希がこのようなこというから奏が!」
「とにかく見てみよっ!みんな!」
「そうね」「そうだね♪」「そのようだな」「……そっ、そうですね」


みんなの意見が合致し、芹澤が代表で箱を開ける。
すると、そこには……


「………はぁ?」


5人とも口をあんぐりと開けた。


「ただいま〜」


会議があったため、遅めの帰宅なった。
玄関を見てみると、5つの靴があった。
また、俺の許可も無く、不法侵入である。
なぜか、そんな状態に慣れてきてしまっている俺が怖いが
何回もされてしまえば、どうしても人間と言うものは慣れてしまうものかもしれない。
5人を探すため、一階を歩き回るが、誰もいない。
二階か?と思い2階に上がる。
すると、鍵を閉めてるはずの俺の部屋が空きっぱなしになっている。
やっ、ヤバイ!!
直感的に俺は思った。俺の、俺の家宝がぁぁぁ!!
走りながら、お部屋に向かって走っていく。
中に入ると


「すっご〜い!!ガン○ラがこんなにいっぱ〜いあるよぉ!
あっ、カズちゃんってガン○ム好きなんだぁ〜。あっ!これは量産型ボー○だぁ!
レアなの持ってるねぇ」
「私も知らなかったわ。こんな趣味があるなんて……」
「すごいです……色なんかもすごく綺麗に塗ってあります!」
「……何よ……エロとかじゃないの……」
「普通に考えれば分かるだろう?今回は泉の負けだ」


部屋の中では輝いた目で俺の作った傑作ガン○ラをマジマジと見る飛鳥。
そのガン○ラを物珍しそうに眺める蓮と奏。
なぜか有り得ないほどショックを受けている芹澤とそれを慰めている朝倉。
どういう状況なのか分からないが、俺のガン○ラが無事だったので
それだけで俺はホッと息をついた。


後日談
今回のことにより俺のガン○ム好きが判明するのと同時に
飛鳥までもがカン○ム好きだという意外な事実が判明した。
よく聞いてみるとガン○ムだけではなく、アニメ全般が好きらしく
家にはガンプ○ラやキャラのフィギュア、アニメのDVDを大量に持っており
いわゆる生粋のアニメオタクらしい。
この時俺は、あの飛鳥の鉈女の風の喋り方が自然ではなく
自分からわかっていてやっているのでは?と思ったが、なぜか聞くのにためらいを感じて
聞くことはしなかった。
しかし、これにより飛鳥は俺とのガン○ム話でよく盛り上がるようになり
前より話す機会が増えたと言うことをここに記しておく。
  


テスト勉強なんか!!そんなtakutoです。つうかこれは、和弥の秘密と言うよりも飛鳥の秘密の方がよかったかも……感想、評価お待ちしています!
後、お疲れさまっ♪私のマネージャーと言う連載を始めました。無謀なことをしたと思っています。興味がある人は見ていただくとうれしいです!






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