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先生は17歳!?
作:takuto



第27話先生達の雑談


「長い間出番がなかったわよね?私……」
「えっと……何を仰ってるのか良く分からないのですが……」


横に座っておられる伊織先生が唐突にボソッと呟いた。
今は、俺も伊織先生も授業がない時間帯でやる仕事もなく
二人ともボーッとコーヒーでも飲みながら休んでいた。


「最後に登場したのっていつ位だったかしら?たしか伝馬先生がラブレター貰ったとき以来かしら?まぁ〜いつの間にか扱いも悪くなったものね」
「………伊織先生?さっきから何を言ってるのか意味がわからないんですけど……」
「大丈夫……気にしないで……ただの独り言よ」


結局伊織先生の言ってることはよくわかなかったが
何か大きな不満があるらしく、いつもと違って今日の伊織先生は……何か……黒い
例えるなら、らき○たのあ○ら様のような黒さが漂っている。
だが、今日の俺はそんな伊織先生の変化すら気にならないくらい
リラックスした状態になっていた。
めずらしく、本当にめずらしく俺は平穏な時間を過ごしているのだ!
そんなことに比べれば、伊織先生の黒化など動じることもない。
俺はそんなことを考えながら、コーヒーを一口飲む。
すると肩をポンポンと誰かが叩いてくる。
何かと思い後ろを向くとそこには


「こんにちわ!伝馬くん」
「ああ……こんにちわ。橘先生」
「うん!元気そうで何よりね!先生達の体調を確認するのも私の仕事だからね!」


とても魅力的な笑顔を振りまく橘先生。
周りにいる男性教師の目線を独り占めだ。
たちばな先生
担当は保険医で伊織先生と並ぶ美人教師として、この学校で知らぬものなしの人気者
男性教師&男性生徒の間ではお嫁にしたい先生No.1に選ばれている。
ここであれ?と思いの方もおられるだろう。
伊織先生もお嫁にしたい先生No.1ではなかったのかと……
それには事情があり、このお嫁にしたい人ランキングを生徒会が開いた時に
なんと同投票数のの人物が3人も現れてしまって、一時暴動になるところまで
行ったらしいのだが、結果的には3人とも1位と言うことで話はまとめられた。
その人物が伊織先生、橘先生なのである。
気になるのはもうひとりの人物なのだが………


「うふふっ……今日もかーくんかわいい。食べちゃいたいくらい」
「………はっ、葉月先生……いつの間に俺の背後に……」
「そんなの化学教師にとっては造作もないこと。常識」
「それは葉月先生の常識でしょうがぁぁ!!!」


葉月はづき先生
担当は化学でさっき説明したとおり、伊織先生、橘先生とならぶ
お嫁にしたいランキングNo.1の美人教師である。
だが、二人の先生と違い、自分はショタコンであることを
全校に暴露していることで有名である。
そのため、多少童顔である俺を捕まえては、「弟にならない?」など「私のペットにならない?」などの危ない発言を俺に向けてくる。
よくそれで人気があるものだなと俺は思うのだが、根本的にはとても優秀な先生で
なにごとにも完璧でなければならない完璧超人な所が人気の秘密らしい。
そして、この3人は中学時代からの親友でとても仲がよく、一緒にいることが多いため
扇山の三大美女教師として教師、生徒ともに絶大な人気を誇っている。


「それよりかーくん……」
「えっ!何ですか?葉月先生」


突然に話しかけられて、戸惑う俺。


「かーくん。私の事、葉月先生って呼んでる……私の事は葉月お姉ちゃんって呼ぶって
前にきちんと決めたのに……」
「えっ!?そんなこと決めてませんよ!それにこんな所でそれは―――」
「…………呼べ」


綺麗な顔をして、えらい毒を吐くひとである。
つうか一種の脅迫まがいになってませんか!?
とは言え、葉月先生をお姉ちゃんと呼ぶのにはかなりの抵抗がある。
俺はどうすればこの状況から脱出できるか、考えていると


「やめてください!葉月先生。伝馬先生が困ってるじゃないですか!!」
「そうよ!葉月。いい加減にしなさい!」


さっきまで黒化が進んでいた伊織先生と橘先生が俺に救いの手を差し伸べてくれた!
さすがは伊織先生と橘先生
少し非常識な葉月先生と違い、常識のある二人はちゃんとした行動を取ってくれている。
親友として葉月先生の暴動をすこしでも早く止めてもらいたい。


「……かーくん。さっき私の悪口言ってたでしょう?」
「えっ!そっ、そんなことはありませんよ!」
「嘘……私、かーくんのことなら何でも分かるんだよ?
たとえば今日のパンツの色は青の―――」
「すいませんでしたっっ!!もうそんなこと思いませんから!許してください!」
「よろしい」


この先生には適わない……俺はそう思った。
その間にも3人の言い争いは続いていた。


「伝馬先生が嫌がってるんですから、やめてください!それにお姉ちゃんって伝馬先生に呼ばれるのは私だけですよ!葉月さんは違うじゃないですか!」


えっ?伊織先生?なんか言ってることがよくわからないのだが……
俺を助けてくれるのでは?


「何言ってるのよ?二人とも。伝馬くんは私だけをお姉ちゃんって呼ぶんだから」


あれ?橘先生まで何言っちゃってんの?
俺の救出は?
そう思っていると、3人の先生が


「話がおかしいですね……二人は勘違いしてるんじゃありません?まだ伝馬先生は17歳だから
わ・た・しが!伝馬先生のお姉ちゃんとして保護者代わりをするんです!!」
「何いってるのよ!そういう部分は保険医である私が面倒見るものでしょ?
だから伝馬先生のお姉ちゃんは私よ!」
「仕事が忙しくて頭でおかしくなった?かーくんの面倒は私が見るの。
完璧である私になら完璧なお姉ちゃんになれる……私がかーくんのお姉ちゃん」


みっ、見える!
普通は見えるはずのない、火花のようなものが3人の間から見える!
俺から言わせれば、3人ともお姉ちゃん代わりをしてほしいと頼んだことはないのだが
ここでその発言をすれば、俺は確実にヤバイ!
つうかほんの10分前には優雅にコーヒーなんか飲んでいたのに
こんな事態になるとは……
俺は世界一平穏と言う言葉が似合わない人物なのかもしれない。
俺は3人に気づかれないようにソッと教務室から出て行く。
すると、いきなり俺の腕がギュッと引っ張られた!
まっ、まさか…………
そこには怖い顔をした美人が3人。


「伝馬先生?」
「伝馬くん?」
「かーくん?」
「なっ、なんでしょうか?」


俺はどもりながらも、何とか答える。


「「「誰がお姉ちゃんに相応しいか、決めて!!」」」


究極の質問を俺にぶつける。
俺は誰を選んだとしても、確実に不幸になるだろう。
どうにかするんだ!俺の天才的な頭脳をフルに使うときだ!!
俺は考えた。そりゃ考えた。
大学の卒業論文を書くときより、頭を使った。
そして導き出した答えは……


「みんな……お姉ちゃんって呼んでいいですか?」


と言うへたれ極まりない答えであった。
でも、なんとか3人の先生は納得してもらえた。
しかし、その時はあの5人衆の前で3人に向かって「お姉ちゃん」発言してしまい
グチグチと5人から攻撃を受ける事態が待っていようとは
思ってもない俺であった。


めずらしく更新の早いtakutoです。今回はいつもの5人衆出さずに、先生達オンリーにしてみました。まあ何気に新キャラ二人ぐらい出てますが、一応扱いはサブキャラです。今後も活躍するキャラなのでよろしくお願いします!感想、評価お待ちしています!新キャラの感想などもらえると嬉しいです!






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