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先生は17歳!?
作:takuto



第25話作戦開始!!後編


どうも、伝馬和弥です。
あと三人も残っているのに、心身ともにもうボロボロ。
正直、誰か……誰か助けてくださいっ!!とマジ顔で叫んでしまうくらいヤバイっす。
もう、自分の言ってることが訳が分からない……
とにかく早く終わらせさえすれば、この悪夢からも逃れることが出来る。
そのことだけを励みにして、次の試練へ立ち向かっていくことにします。


「は〜い♪次は3番手飛鳥ちゃん。どうぞ〜♪」


その言葉が聞こえた瞬間、俺の体中に緊張が走る。
一番手の蓮は着物、二番手の沙希は猫耳娘
なら飛鳥はどんなコスチュームで来るのか……
だが、俺はこれ以上負けは許されない。
自分の生徒や男に萌えた(?)時点で大分ダメな奴だが
今度は幼馴染である。それも身長も低く、子供っぽさが残る女の子である。
そんな飛鳥だからこそ萌えて(?)はならない!
なんか分からないが、俺のプライドに賭けて!
そんな気合を入れつつ、飛鳥の登場を待つ。

バンッ!!

いままでとは違い、豪快にドアが開かれる。
すると、そこには……


「あなた、お帰りなさい!ご飯にする?それともお風呂?」


少し変わった服装の飛鳥が立っていた。
少し自分の大きさに合っていないフリフリの衣装を身に着けて……


「飛鳥……お前のコンセプトは何だ?」


俺は飛鳥に向かって質問する。


「えっ!!分からないのぉ?奥さんだよ!奥さん。もちろん!カズちゃんのね!」
「ほ〜う。やはりそうか……俺もさっきの台詞からだいたい予想は出来ていたがな。
じゃあ、もう一度質問する。それならなぜ……なぜ!メイド服なんか着てるんだ!!」


俺は飛鳥の方向に指を指しながら、叫ぶ。
そう、飛鳥はコンセプトを奥さんとしていながら、なぜかメイド服を着ていた。
それもよくアニメやマンガなどで見かける紺を基調としたメイド服である。


「だって、こういうの男の子はみんな好きなんでしょ?だから奥さんとメイドさんの
合わせ技で攻めればカズちゃんも萌えるかなと思って」
「そんなわけがっ!………」
「……どうしたの?カズちゃんいきなり黙っちゃって?」


俺は石像のごとく固まっていた。
たしかに飛鳥のメイド姿はとてもよく似合っていた。
まあ奥さんと言う設定も人によっては萌える(?)かもしれない。
だが、俺は設定や服装に目が行っていて、最初にある部分に目が行っていなかった。
それは俺にとって重要な………


「あっ!重要なポイント言うの忘れてたぁ!髪型もカズちゃんの好きなツインテールに
したんだよ!どう?似合う?」


こいつ……俺の好みを分かっている!!
さすがは幼馴染と言うことか……というか誰にも俺がツインテール好きなど
言った覚えは皆無なのだが。


「何言ってんだ?飛鳥。俺はツインテールなんぞ好きではないが」


体中に冷や汗をかきながらも、相手に弱みを見せないため強気の姿勢をとる。
だが、飛鳥は普段見せないような不適な笑みを浮かべて


「えっ〜?おっかしいなぁ〜。外歩いてるとき、ツインテールの子ばっかり
チラ見しているのはなぜなのかなぁ?かなぁ?」


バレバレのようだ……
つうか飛鳥の視線が怖い。
喋り方まで某大人気ホラーゲームの鉈女のような口調になっている。


「そっ、そんなことは―――」


俺はどうしても弱みを握られたくない一身で飛鳥に
もう一度否定の言葉を喋ろうとすると……


「嘘だぁぁ!!!」


名言中の名言を俺に向かって放つ飛鳥。
いつもの飛鳥の姿はこれっぽちも感じられない。


「いいから楽になっちゃいなよぉ〜。カズちゃんはツインテール好きなんだよぉ!」


今度は笑顔で話しかける。
これを認めてしまうのは、なぜか俺の中で許せられない事柄だったが
飛鳥の一言により、決意が揺らぐ。
そして、最終的に俺は


「俺は……ツインテールが大好きだ」


と一言、悲しげに呟いた。



二人とは違う感じで俺にアプローチをかけて来た飛鳥。
まあ単純に俺を苦しめるだけ、苦しめているだけにしか感じられなかったが……
飛鳥のは萌えというよりいじめに近かったのでは?と改めて思う。
つい最近ストレス解消に飛鳥をからかって遊んだのが原因であろう。
今度からは気をつけようと思う。
それよりに次だ。
次はあのトラブル製造機芹澤である。
間違いなく俺を陥れるための作戦を練っているはずだ。この企画の立ち上げにでもあるし。


「は〜い♪4番手芹澤行きま〜す♪」


ガン○ムのア○ロのような台詞を言う芹澤。
さぁ、どんなコスだ?
ナース?バニーガール?それともチャイナドレスか!?
俺は思いつく限りのコスチュームを思い浮かべる。
そうしている間に扉は開き――――


「お兄ちゃん〜♪」


俺の腹部に向けて体当たりを仕掛けてくる芹澤。
俺はいままでの経験で受け止めることに成功。
っていうかお兄ちゃん!?


「芹澤何バカなことっ……」
「お兄ちゃん♪どう泉の格好?かわいい?」
「芹澤……お前……その服装」
「かわいいでしょ?お兄ちゃん♪」


そういって、俺から離れて服を見せびらかすかのように、その場でクルッと回る芹澤。
その姿を俺は唖然と眺める。
芹澤はなんと!ピンクゴスロリを着ていた。
全身にフリフリのフリルにリボン
コテコテの衣装で、間違いなく一般人が着れば引くこと間違いなし衣装なのだが
芹澤はどう説明していいのか分からないが、信じられないほど似合っていた。
ありえないほどに……
だが、それにしても


「お兄ちゃん〜♪」
「おい、芹澤……これはどういうことだ?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「その……お兄ちゃんって言うのは止めて欲しいのだが……」
「何言ってるの?私はお兄ちゃんの妹だよ♪そう呼ぶのは当たり前のことだよ♪」


芹澤はこの押し通すらしい。
つうか、お兄ちゃんといわれても、一人っ子で育った俺には
その妹の良さなど分かるはずもなく……

――――――っちゃん!

なにか脳裏によぎる
そして頭の中になんともいえない想いが溢れ出してきた。
何かはわからない。だけどなんともいえない懐かしさを感じる。
これは―――


「お兄ちゃんにダ〜イブ♪」
「グフッ!」


今回は考え事をしていたため、受け止めることなどできず
腹部にタックルを仕掛けられる俺。


「お兄ちゃんあったか〜い♪」


そう言って、今度は抱きついてくる芹澤。


「おい、離れろ!芹澤!」
「嫌だ!!」


高速のスピードで拒否される。
芹澤は演技とは言え、本当で幸せそうな顔で俺にくっついていた。
とは言え、これは俺にとってこの状況は芳しくない。
というかヤバイ……


「芹澤!現実の妹はこんなにベタベタくっついてくることはない!!
だから早く俺から離れろ!!」
「大丈夫♪ブラコンの妹って言う設定にするからっ♪これでいいでしょ♪」
「いや、良くないから!!」


俺の説得など聞かず、小動物のようにくっついてくる芹澤。
結局、芹澤は決められた時間内まで俺にくっついていた間々であった。
俺はその間、煩悩を消し去るためにフェルマーの最終定理の証明を頭の中でしていたのは
なかなかの名案であったことをここに記しておく。


やっと最後である。
ここまでの道のりはエレベスト登山並みに苦しかった。
蓮の大和撫子攻撃、朝倉の猫娘攻撃、飛鳥のツインテール攻撃、芹澤の妹攻撃。
どれもプロボクシングのパンチレベルに強力な一打であった。
それも、次で終わりである。


「それじゃ最後♪5番手奏ちゃん。どうぞ〜♪」


最後は奏である。
この方面には疎いから、それほど意外な格好では来ないであろう。
それが俺の予測であった。
しかし、俺の考えは完全に間違っていたのだと、後になってから気づくのだった。
扉がゆっくりと開かれる。


「どうですか?和弥さん。おかしい所とかありませんか?」
「………」
「かっ、和弥さん?大丈夫ですか?目がうつろな感じに……」


心配顔で俺に近づく奏。
だが、俺はもう完全に呆然とした雰囲気に……
こうなる理由は奏の服装であった。
あろうことか奏はウエディングドレスに身を纏っていた。
奏がウエディングドレスを着ることにより、この世のものとは思えない神聖さが生まれる。
天使いやそんな言葉すら生ぬるい。
そう、女神。人間が想像できる範囲を超えた美しさ
俺なんかでは触れることすら許されないかぎりなく高貴な存在。
そんな自分でもありえないと思うほどの存在が今、目の前に存在している。


「本当に大丈夫ですか?」


この言葉により、なんとか意識を取り戻す俺。


「はい。大丈夫です」
「えっ?和弥さん?大丈夫ですか!?」


あまりのパニックで丁寧語で会話をしていたようだ。
頭をなんとか正常へ戻す。


「なんとか……大丈夫だ」
「そうですか……よかったです」


軽く微笑を浮かべる奏。
それがまた、聖母を思わせるようなとても優しい笑みで
俺の意識を……
あっ、危ない!!また意識を持っていかれそうになった。
今の奏は見るものすべてを魅了する力を持っている。
それに飲まれれば、アウトである。
なんとか、奏の魅力に耐えていると


「あの……どうでしょうかこの衣装。似合ってますか?」


モチロンですとも!!!
そう俺は声を大に叫びたかったが、俺のキャラがどうすることも出来ないくらい
壊れてしまうと間違いなしなので、そこは耐える。


「ああ、とてもよく似合ってるよ」


簡単になったが、似合っていることを奏に伝える。


「本当ですか!よかった……うれしいです。和弥さん」


女神の微笑み
俺に4000のダメージ!!残り200
なんとか耐える俺。つうかもう限界を超えそうです。


「あっ!萌えるアクションしなくちゃいけないですよね!」


思い出したかのように言う奏。
嫌な予感がビシバシ感じる。
奏は俺のほうに顔を向ける。とても真剣な表情で
俺も奏の顔から視線を外すことはできなかった。


「和弥さん……私を一生幸せにしてくださいね!永遠に……ですよ!」


この台詞にはさすがに来るものがあった。
俺はその台詞を聞いた瞬間に意識はもう遥か彼方へ……
だが、心の中ではマジで言われてみたいなとか思ってた和弥であった。


前編から大分時間が空きました。すいません。作者も信じられないほどの多忙で……学生なのに……
まあ、これでなんとか前後編で書いてきた作者の暴走も踏ん切りがつきました。どうですかね?正直萌えなんて作者自身よく分かってません。感想、評価お持ちしています。ちょっとした感想でも頂くと嬉しいです






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