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先生は17歳!?
作:takuto



第24話作戦開始!!前編



 

カズくん萌え萌え大作戦

内容カズくんを実験台にして、それぞれカズくんが一番萌えるであろうものに変化させ
  その上で、自分なりに思う萌えるアクションを行う。
  それを自分自身が体験することにより萌えというものを理解を深めていく。
  順番は蓮ちゃん→沙希→飛鳥ちゃん→私→奏ちゃんという順番で行う。

 
5人が準備のために奥の部屋に入っていった後
芹澤からこれから行われる作戦の簡単な概要を渡された。
これを見ることにより、やっとことで事情を理解し、頭を抱える俺。
なぜこんなことに……
俺はただ平凡な生活を望んでいるだけなのに!!
まあそんなことを虚空の彼方に叫んだとしても、帰ってくるのは沈黙のみなので
とにかくこの作戦とやらを早く終わらせることだけを考えるようにした。
そうしていると奥の部屋から芹澤の声が聞こえてくる。

 
「準備できたよ〜。じゃあ一番手蓮ちゃんスタート♪」

 
その声により、俺は入り口の方へ体を向ける。
蓮はどんな格好で来るんだ?普通にかわいい私服とかか?
そんな軽い気持ちで身構えながら、蓮の登場を待つ俺。
ゆっくりと丁寧な感じで扉が開かれる。

 
その中からは――――――大和撫子が登場した。

 
「………おまたせ。和弥」
「…………」
「……かっ、和弥?」

 
目の前に見知らぬ女性が立っている。
いや、俺はこれを現実として受け止めたくないだけであろう。
腰まである長い髪、上品な顔立ち、仕草
そしてその魅力を何倍も増加している桔梗色の着物姿
完璧な大和撫子がそこに立っていた。
俺は見惚れすぎて、瞬きすることすら忘れている。
しかし、現実に目を背けてはならない。
こんな誰が見ても美人としか言いようのないこのお方は
俺の親友&女装癖を持っている綾月蓮(男)であることを!!

 
「どうしたの?和弥。どこかおかしい?」

 
俺に顔を近づけてきて、質問をしてくる蓮。
信じられないほどの速さで動く心臓の音が嫌でも聞こえる。
「これは男だ!これは男だ!これは男だ!………」
念仏のように繰り返し、落ち着きを取り戻そうとする。

 
「ああ、どこもおかしくないぞ」

 
俺はなんとか心臓の鼓動を落ち着かせることに成功し、冷静さをもって蓮に話しかける。

 
「そうなんだ。久しぶりに着物来たから着付けの仕方あいまいだったのよ。
変な姿和弥の前じゃ見せたくないもんね。ふっふっ……」

 
笑顔にノックダウン!!!
またしても心臓が狂ったように動き始める。
早くも一人目にして俺は多大なダメージを追っているようだ。

 
「あっ!そういえば萌えるアクションしなくちゃならなかったわね」

 
思い出したかのように言う蓮。
こっ、これ以上俺を追い詰めるのか!俺は心の中でそう思う。
だが、ふと思う。今、俺はこんな女装した男に萌えて(?)いるのだ。
こんなことは男として、いや俺のプライドにかけて許すわけには行かなかった。
いままでとは違い、心を落ち着かせてコンセントレーションを高める。
そうだ!いくら綺麗だからとは言え、男だ!菩薩のごとく清い心を持ってすれば
蓮など敵ではないわぁぁぁ!!!
早々に変なスイッチが入り、おかしなテンションになるが、そこはスルー。
よし……来い!!
俺は気合を入れて、蓮の方に体を向ける。

 
「和弥……さん……」

 
しおらしい雰囲気で俺の腕に抱きつく蓮。
それにいつもと違うさん付けの呼び方に早くもノックダウン寸前な俺。

 
「和弥さん。私の格好どう……ですか?」
「きっ……」

 
寸でのところで踏ん張る俺。
危ない……もう少しで蓮に向かって言ってはならないことを口に仕掛けた。

 
「どう……なんですか?」

 
潤んだ瞳で俺の方に熱視線を向ける蓮。
騙されるなぁぁぁ!!!これは演技なんだ!!芝居なんだ!!
蓮は男なんだ!OTOKO!!
男に綺麗なんて言葉は言うほど俺は―――

 
「とっ、とても……綺麗……だよ」

 
俺はこの瞬間、完全なる敗北を喫した。

 
「もう嫌だ……」

 
頭を抱えてソファーにうずくまる俺。
俺は蓮の回が終わった後、すごい自己嫌悪に襲われた。
いくら誰が見たって美少女と思える人だとしても、男に向かって「綺麗」は俺に
多大な精神的ダメージを与えてしまった。
出だし一番目からこの状況……最悪である。
この時点でもダメ人間クラスの反応を示していると言うのに……
しかし!!次の人物には自信があった。
次はあの朝倉沙希である。
容姿は十分綺麗だと言っても過言ではないが、この時期付き合ってきた俺の感じでは
それほどファッションに詳しい人物ではないことが見て取れる。
休日出会うときも、わりかしラフな服装が多い。
そんな朝倉に俺が負けることは皆無だろう。
俺は今度こそ余裕持って扉の方へ体を向ける。

 
「じゃあ二番手沙希ちゃん!どうぞ♪」

 
そう芹澤が言った後、ゆっくり扉が開く。

 
「……にゃ、にゃ〜あ」
「…………」

 
俺は開いた口が塞がらなかった。
これは……現実なのか?
そう思ってしまうほどありえない事態が目の前で起きている。
俺は完全に思考がショートしてしまい、頭が真っ白に……
その間にも「にゃ〜あ?にゃ!」と懸命に頑張っている朝倉。
数十秒後やっとのことで意識が戻ってくる。
とっ、とにかくだ!現状を確認するため、もう一度朝倉の姿を見てみる。
朝倉は簡単に言えば猫耳娘になっていた。
しかし、普通の猫耳娘は肉球つきのモコモコした手袋と細長いしっぱを装備しているのが
普通だと思っていたのだが!!朝倉はもう一工夫加えていた。
まず服装はお嬢様系のフリフリした衣装。
それに猫耳としっぽを装備、それプラス両手には猫マペットを装着しているではないか!!
なっ、なんという………
普段はボーイッシュな雰囲気を持つ朝倉がこんなかわいらしい格好をすることによる
ギャップもよさも出していた。

 
「どっ、どうだ?伝馬氏。こういうの好きか?」

 
猫の鳴き声を出していた朝倉もあまりにも俺がボーっとしていたために声を掛けて来る。

 
「えっ!?あっ……ああ。似合ってはいると思うぞ」

 
ボーっと眺めていたため、朝倉が話しかけてきたことに気づくのが遅れる俺。

 
「そうか…似合っているか……ちょっとだけだが嬉しいよ」

 
フッとかわいらしい微笑を浮かべる朝倉。
それはいつもの朝倉にはない魅力を醸し出していて――――

 
「グフッ!」

 
またしても精神的ダメージを受ける俺。
さすがに鼻血など流すことこそなかったものの、思わず視線を逸らし
胸をさすり、心臓の鼓動を落ち着かせる。
落ち着け伝馬和弥……落ち着くんだ。このままではさっきの二の舞になってしまう!
正直な話、もう完全にさっきの二の舞になっていることは決定事項なのだが
頭が混乱しているため良く分かっていなかった。

 
「じゃあ、特別だ。もう少しだけ猫のパフォーマンスを続けてやろう!!」
「……えっ?」

 
俺は頭でさっきの朝倉の発言に対して、どういうことか理解する前に
朝倉は俺に向かってタックルを仕掛けてくる。
俺は当たり前だが、耐えることも出来ずにソファーに倒れる。
その倒れた俺の体の上に朝倉がダイブしてくる。

 
「何をする気だ!?朝倉!」
「何って……萌えるアクションに決まってるじゃないか」
「えっ?それって……」
「にゃん♪にゃん♪」

 
満面の笑顔で朝倉が俺に向かって猫の鳴き声を浴びせてくる。
その瞬間何か脳内で表現することの出来ない変な感情が沸いてくる。
俺は本能的にヤバさを感じ取り、朝倉を引き離そうとする……
が!!朝倉も猫のごとく、くっ付いて離れない。

 
「頼む!!朝倉!今の俺は何か……何かヤバイ!!人間として踏み外してはいけない
境目に立たされている感じがする!!」
「にゃん♪にゃ〜ん♪」

 
説得を試みるも離れる気配のない朝倉。
俺はもう泣きたくなってきた。いや、半分泣いていたかもしれない。

 
「とにかく誰でもいいから助けてくれぇぇ!!!」

 
俺は力の限り、あらん限りの力を出して叫ぶ。
その甲斐あってか、すぐに蓮が奥の部屋から出てきて、俺を救出することに成功した。
なにかは知らないが、人間として大事なものを失わずにすんだようだった。
だが、まだ終わりではない。
戦いはこれからなのだ。
だが、俺はこの信じられないくらい疲れた体を考えながら
やっぱ無理かも?
と弱音を吐きたくなるほど辛い、このカズくん萌え萌え作戦。
これって萌えなの?
そんな疑問を浮かべながら、俺は深い深い溜息をつくのだった。
 


まず、最初に一言。申し訳ありません!!作者のテンションが上がりすぎて、もっとも暴走した話になりました。当初はヒロインのかわいさを出そうと頑張ったんですが……最終的には暴走もとい妄想を……でも、もう一話だけこの暴走に付き合ってください。
感想、評価待っています!!今回の回はとても感想がほしいです。ちょっとしたことでもいいので待ってます。






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