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先生は17歳!?
作:takuto



第23話作戦開始前


 

「萌えって何なんですかね?」

 
授業が終わり、俺が教務室に戻ろうとするとき
奏がポツリと爆弾発言をした。

 
「………奏よ。なぜそんな質問が出るのか気になって仕方がないのだが……」

 
俺はさっきの奏の発言に多少動揺しながらも、奏に向けて質問をする。

 
「えっ〜とですね。少し前に和弥さんに迷惑をかけた時があったじゃないですか?」
「それは……あのメイド服を着たときか?」
「あっ……それです」

 
少し赤い顔をして答える奏。
あの事件は未だに俺の頭の中で大きなショックを残している。
奏の普段では見ることの出来ない姿を見て、俺はショックのあまり風邪を引いてしまった
おぞましい事件である。

 
「そのときですね。番組の中でやたら萌え〜って言葉が飛び交っていたので
何かな?と思ったので」

 
さすがは勉強熱心な奏。
少しでも分からないことがあったらすぐにでも解決するその心構え。立派である。
しかし、今回の知識は正直世の中に出て役に立つものではない。
俺はこの知識は奏に必要ではないことを先生らしく説得するため
奏に話しかけようとすると……

 
「どうしたの?何か悩み事かな♪」

 
さすがはトラブル製造機芹澤。
絶妙すぎるタイミングで俺たちの会話の中に割って入る。
正直な話、芹澤図って入ってきてるのでは?
そう思わせるくらいグットいやバットタイミングで入ってくる。
だが、俺も何度もやられているほどバカではない。
最悪の事態を避けるため、奏に言葉をかける。

 
「奏。この事柄は後から―――」
「うるさいよ♪カズくん。黙ってて♪」
「……はい」


脅威の芹澤のスピードと身も凍るような笑顔によって、しゃべる権限を失った俺。
この前の遊園地事件以降
俺は芹澤に対して頭が上がらない状況が続いていた。
その理由は俺が芹澤に対して言った「百合発言」だ。
俺が先走った発言により、芹澤は多大な心の傷を負ったらしい(本人談だが)
その状況に俺は動揺し、どうしたらいいのか分からず
あたふたとしていたらいつの間にか「一ヶ月なんでも言うこと聞きます宣言」と言う宣言状に
半場、むりやりサインをしてしまっていて
俺は、芹澤の奴隷状態になっていた。
そんな風にこうなってしまった経緯を思い出すと、ここに来てまた先生としての威厳が
なくなっていくことに泣きたい気分なってきた。
そうしている間にも俺を無視して、奏と芹澤の会話は進んでるようで
二人で真剣に話し合っている。
しばらくすると、話し合いは終わったようで芹澤が俺に向かって歩いてくる。

 
「カズちゃん♪」
「どっ、どうかしたか?芹澤」

 
ただ名前が呼ばれただけでビビッている俺。
もう、俺にとっては先生と言う肩書きも意味をなしてない。

 
「今日カズくんの家にみんなが集まることになったから♪」
「みんなって?」
「いつものメンバーだよ♪私と飛鳥ちゃんと沙希と奏ちゃんと蓮ちゃん♪」
「ちょっと待て!唐突にそんなこと決められても俺にも―――」
「お願い♪」

 
芹澤はこれ見よがしにあの宣言状を俺に見せ付ける。
俺は力なく「わかった」と一言いい、芹澤は

 
「あはっ♪ありがとねカズくん♪じゃあ」

 
といって去っていく。
これにより俺は今日の日のために楽しみにしていた「アー○ードコ○」の新作を
プレイすることができなかったことをここに記しておく。



「でだ。芹澤。何をする気なんだ?みんなを集めて」

 
俺はみんなが家にそろってから芹澤に向かって質問した。
それ以外の4人も事情は分かっていないようだ。

 
「えっとね、奏ちゃんが萌えというのが良く分からないという質問を受けたので
私なりに説明したけど良く分かってもらえなくて……」
「ああ……」
「それで、どうしたら分かりやすく萌えという意味が分かるか私なりに考えてみたの♪」
「……ほう。で、どうするんだ?」
「だから、萌えというものがどんなものか実践して、理解してもらおうと思ったの♪
カズくんを実験台に使って♪」

 
さらりと爆弾発言を言う芹澤。

 
「おっ、俺が実験台!?」
「うん♪じゃあ始めようか!」
「えっ?ちょっと待て!展開があまりにも……」
「じゃあ第1回カズくん萌え萌え大作戦開始♪」

 
と芹澤の開会の合図により、この作戦は開始させられた。
いきなりの急展開に俺は、戸惑いを隠せないどころか、パニック状態に陥っていて
みんなに助けを求めようと後ろを見てみるが……

 
「そうなんだぁ〜わかったよ!泉ちゃん」
「へぇ〜。和弥はどんな格好が萌えるのかしら?」
「う〜ん。伝馬氏の萌えポイントか……考えたこともなかったな」
「えっ!私どうすればいいか分からないんですけど……」
「大丈夫だよ!奏ちゃん。こういうのは実践してみた方が分かりやすいから♪
ほらほらっ!みんな!この部屋に衣装準備しているから、こっち来て♪」

 
そう言って奥の部屋に向かっていく5人。
俺は事情も分からないまま、一人居間にポツンと残されてボーッとしていた。

 
「………どういうことだ?これは」

 
なぜか始まってしまったカズくん萌え萌え大作戦。
一人だけいまだにこの事柄の内容を把握しきれていない俺であったが、一つだけわかる。
これから俺には不幸と言う名の攻撃が降りかかってくるのだということを……

 


今回は少し短めです。すいません。忙しいものでここまでしか書けませんでした。
できれば、早めに次は更新したいですね。
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