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ついにバトルタワーのフロンティアブレーン、シンとのバトルが始まった!
第八十八話 バクフーンVSシン!
「火炎放射!」

 バクフーンはシンに向かって火炎放射を放った! ブラストモードになったバクフーンの強力な火炎放射がシンに襲いかかる!

「ならば俺も火炎放射!」

 シンも火炎放射を放ち、バクフーンの火炎放射にぶつけた!
 だが、ブラストモードになったバクフーンの火炎放射の方が威力が上だったようで徐々にシンの火炎放射を押していく!
 そしてバクフーンの火炎放射がシンに直撃しそうになった!

「高速移動!」

 シンは火炎放射を放つのを止め、バクフーンの火炎放射が当たる寸前でシンは高速移動を使い火炎放射を回避、バクフーンの背後まで移動した!
 このバトルを観戦していたドダイトス達にはシンが一瞬消えたように見えたみたいだ。
 いきなりバクフーンの背後から現れたのでかなり驚いている。



「さっすがカイリューの兄貴だな。
動きが速い速い。」

 バクフーンはシンの動きが見えていたようだ。 驚きもせずに冷静にしている。

「お前もポケモンリーグで弟を倒し、チームを優勝に導いただけはある。良い火炎放射だ。」

 バクフーンの火炎放射を誉めるシン。

「さぁ、続けようか?」
嗚呼(ああ)、やろうぜ!」

 二人がそう言い合った直後、二人揃って高速で移動を始めた!
 二人の動きが速すぎて、再びドダイトス達には二人が消えたように見えた。

「電光石火!」
「高速移動からドラゴンクロー!」

 二人は超高速で移動しながら互いの技を何回もぶつけ合った!
 二人の技がぶつかり合う度に閃光が発せられた。

「す、凄いっす……二人の姿が全然見えないっすよ……」

 バクフーンとシンの超高速バトルを見て、ただもう驚くしか出来ないグラエナ。

「バクフーン君……あれからまた強くなったみたいだね……僕の兄さんと互角に戦っているなんて……」

 以前よりも強くなったバクフーンを見て、カイリューもかなり驚いていた。





「竜巻!」

 ここで流れを変えようとシンが仕掛けた!
 巨大な竜巻を作り出してバクフーンに放った!

「竜巻か……ちょうど良いや、俺が考えたこのコンビネーション攻撃を試してみるか!」

 バクフーンは電光石火で竜巻から離れる。
 だが、このバトルタワー最上階には周りに壁が無い。
 バクフーンはあと一歩後ろに下がればバトルタワーから落ちてしまう所まで来ていた。

「この位離れてれば良いだろ……そんじゃ行くぜ、ジャイロボールから火炎放射!」

 バクフーンはまず身体を高速回転させた。
 そしてすかさず火炎放射を使う。
 次の瞬間には火炎放射が巨大な炎の竜巻となっていた!
 バクフーンはジャイロボールの回転と火炎放射を合わせて炎の竜巻を作り出したのだ!
 バクフーンはシンが作った竜巻に向けて炎の竜巻を放った!
 竜巻と炎の竜巻はぶつかり合い消滅した!

「炎の竜巻か……面白い事をしてくれるじゃないか!」

 若干笑みを見せるシン。一方のバクフーンは……

「あ〜……ちょ、調子に乗って回り過ぎた〜……世界が回って見えるぞ〜(汗)」

 全力で回転したのでバクフーンは目を回してフラフラしている。

「……凄いと思ったけど……やっぱアホだあいつ(汗)」

 ぼそりと言うドダイトス。


「隙だらけだ、高速移動から雷パンチ!」

 シンが高速移動で一気にバクフーンに接近!
 そして右手に電気を(まと)わせて攻撃しようとした!

「おっと!」

 バクフーンは雷パンチが当たる寸前でその場で伏せ、雷パンチを回避した。

「電光石火!」

 バクフーンは電光石火で勢い良く頭からシンに向かって突っ込んだ!
 バクフーンの頭突きがシンの(あご)に直撃して、シンを空中に吹き飛ばした!

「まだいくぜ!」

 バクフーンは思いっきり高くジャンプした!
 そしてシンの真上へ!

「オーバーヒート!!」

 バクフーンの強力なオーバーヒートがシンに直撃した!
 オーバーヒートを受けたシンは吹き飛ばされ、一気にバトルフィールドへと落下、身体をバトルフィールドに叩きつけた!

「もう一発、オーバーヒート!!」

 バクフーンはもう一発オーバーヒートをシンに向けて放った!
 オーバーヒートはシンに直撃し、シンは凄まじい炎に身体を包まれた!






「やった……のか?」

 まだ炎は収まらず、シンの姿を確認出来ないバクフーン。

「……竜巻!」

 突然炎の中から巨大な竜巻が発生!
 オーバーヒートの炎を吹き飛ばしてしまった! そして竜巻の中からはまだピンピンしているシンが姿を現した!

「……やっぱこれ位じゃ倒れてくれないよな。
さすがだぜカイリューの兄貴!」

 再び戦闘体勢に入るバクフーン。

「……ふ……ふふふ……強い……強いなぁお前は……」

 急に不気味に笑いだしたシン。

「い、いかん(汗)
あいつ、また暴走する気か!?」

 シンの様子を見て観戦していたヨルノズクが焦り始めた。

「バクフーン……俺の最後の攻撃……受けてみやがれ!!!」

 シンを覆っていた金色のオーラが更に輝きを増した!
 そしてシンの目付きが鋭さを増した!

逆鱗(げきりん)!!」

 シンは今までの倍のスピードでバクフーンに向かって行った!
 そして鋭い爪でバクフーンを切り裂こうと攻撃した!

「電光石火!」

 バクフーンは電光石火で素早く動き、シンの攻撃を回避した。

(今までとは桁違いに速いな……けど何だ?
逆鱗って爪を使う攻撃なのか?
 いや、シンが最後の攻撃って言ったんだ。
 この程度の攻撃で終わる筈が……)

 バクフーンは今まで逆鱗を受けた事がなかったので一体どういう技なのか解らないのだ。
 色々と考えるバクフーン。

「まだまだぁぁぁ!!」

 シンが凄い形相で再びバクフーンに突っ込んできた!
 そしてシンは右手に炎を纏わせてバクフーンを攻撃しようとした!

「今度は炎のパンチか!なら真っ向勝負だ!
火炎車!」

 バクフーンはシンの炎のパンチに対して火炎車で対抗した!
 だが、シンのパワーが先程よりもパワーアップしていてバクフーンの火炎車を破り、バクフーンに炎のパンチを直撃させた!
 バクフーンは吹き飛ばされたがすぐに体勢を立て直した。

「うらあぁぁぁ!!!」

 シンが叫びながら破壊光線を放った!

「電光石火!」

 バクフーンは電光石火で破壊光線を回避した。 そしてそのままシンに向かって電光石火で突っ込んで行った!
 だが、シンは連続で破壊光線をバクフーンに放ってきた!

「やばっ!?」

 バクフーンはギリギリで破壊光線を回避した。 そしてバクフーンは体勢を立て直す為に一旦シンから離れた。
 だが、シンはバクフーンのあとを追いかけてきてまた破壊光線を放ってきた!
 今度は回避出来ずにまともに破壊光線を受けてしまったバクフーン。
 バトルフィールドの端まで吹き飛ばされバトルタワーから落ちそうになる!

「くっ!」

 落ちそうになったがなんとか踏ん張る事が出来たバクフーン。

「避けろバクフーン!」

 突然ドダイトスがバクフーンに向かって叫んだ! バクフーンが前を見るとそこには凄いスピードで向かってくるシンの姿があった!
 バクフーンは回避しようとしたが、シンのスピードが速くて回避が間に合わずにシンの体当たりを受けてしまった!
 そしてバクフーンはバトルフィールドの外へと吹き飛ばされてしまった!

「落ちてたまるかって!身代わり!」

 バクフーンは大急ぎで身代わりを使い、自分の分身を作り出した。

「ちょっと背中借りるぜもう一人の俺!」

 バクフーンは身代わりで作り出した分身の背中に乗り、そこから思いっきりジャンプしてバトルフィールドに戻ってきた! 一方の分身はそのままバトルタワーから落ちていってしまった……

「あ〜らら……悪いもう一人の俺(汗)」

 申し訳なさそうに分身に謝るバクフーン。






「ガアァァァ!!!」

 その時、シンが突然破壊光線を当たり構わずに連射して暴れだした!

「な、なんだよ……どうなってんだ?」

 バクフーンは暴れだしたシンを見て驚いている。



「あやつは逆鱗を使ったせいで混乱しておるんじゃよ……」

 バクフーンの近くまで来たヨルノズクがそう言った。

「どういう事だよ?」
「逆鱗は使った本人の能力を大幅に上げる事が出来る……じゃがリスクもある。
逆鱗を使えば確かに強力な攻撃が出来るのじゃが、発動してから時間が経つとあのように混乱してしまうのじゃよ。
全く……じゃからあれほど逆鱗は使うなと注意しておったのに……あれが原因で一体何人のチャレンジャー達を病院送りにした事か(汗)」

 ヨルノズクは長々とした説明をバクフーンにした。

「バクフーン、悪い事は言わんからここはシンが大人しくなるまで隠れた方が良い。
今のあやつにバトルを挑めばお主まで病院送りに……」
「嫌だ。」

 ヨルノズクが隠れるように言ったのだが、バクフーンは一言だけ言ってそれを拒否した。

「な、何故じゃ!?」

 バクフーンの予想外な返事に驚くヨルノズク。

「確かにあいつが大人しくなるまで隠れるってのはありなんだろうけどさ……俺、そういうやり方好きじゃないんだよな。それに、あいつは俺と全力でバトルする為に逆鱗を使ったんだろ?
だったら、俺は隠れないで真っ正面からバトルするだけさ。」

 あくまでバクフーンは今のシンとバトルするつもりのようだ。

(……こういうところまでリリにそっくりじゃな……あやつ、良くここまで育てたもんじゃな。)

 心の中でそう言うヨルノズク。
 バクフーンの母親のリリとヨルノズクは親しい仲のようだ。

「爺さん、危ないからドダイトス達の所に戻ってな。電光石火!」

 ヨルノズクにそう言った後、バクフーンは電光石火で暴れているシンに向かって行った!





「グルアァァァ!!」

 まるで獣のような叫び声をあげながらシンは向かってきたバクフーンに破壊光線を放った!
 バクフーンは素早い身のこなしでこれを回避、さらにシンに接近する!

「くらえ、火炎放射!」

 至近距離で火炎放射を放とうとしたバクフーン。だが、ここでシンは身体を高速回転させて巨大な竜巻を作り出してバクフーンを空中へと吹き飛ばした!

「くっ!?」
「ガアァァァ!!!」

 空中に吹き飛ばしたバクフーンに向かってシンがギガインパクトで突っ込んで行く!

「身代わり!」

 バクフーンは身代わりを使って自分の前に分身を作り出した。
 次の瞬間にはシンのギガインパクトが分身に直撃した!
 ギガインパクトを受けた分身はその一発で光の粒子となり消滅してしまった。
 だが、バクフーンの狙いは分身でギガインパクトを防ぐ事ではない。
 ギガインパクトが分身に直撃したその際にバクフーンはシンの背後へ。 そして抱き締めるようにシンを掴む!
 背中から抱き締められた為にシンは翼を使えなくなってしまい、バクフーンと共にバトルフィールドへと落下し始めた!
 シンはバクフーンを振り落とそうともがくがバクフーンは離れない!

「これで決めてやる!
フレアドライブ!!」

 バクフーンは得意技のフレアドライブを発動、自分と一緒にシンもフレアドライブの炎で包んだ! そして身体を螺旋(らせん)回転させ、そのままバトルフィールドへ落下していく!

「これで……どうだ!」

 バクフーンはシンを思いっきりバトルフィールドに叩きつけた!
 その後バクフーンは電光石火で素早くシンから離れた。





「ハァ……ハァ……き、決まったかな……」

 息を切らせながらバクフーンはシンの様子を(うかが)う。

「……ま、まだだ……」

 なんとまだシンは力が残っていた!
 シンはゆっくりと立ち上がる。

「ハァ……ハァ……俺の逆鱗を耐えるなんてな……」

 息を切らせながらシンは言う。
 さっきのバクフーンの一撃で混乱は解けたようだ。

「あれ受けてまだ立ち上がれんのかよ……本当に強いなカイリューの兄貴……だけど、次で決めてやっからな!」

 バクフーンは炎のエネルギーを集め始めた。

「来い……次で本当に最後の攻撃だ!」

 シンも残りの全エネルギーを集め始める。



「くらえ、フルパワーのブラストバーン!!!」

 バクフーンは最大パワーのブラストバーンを放った!

「破壊光線!!!」

 シンも最大パワーで破壊光線を放った!
 そして二つの技は激しくぶつかり合う!





「ぐっ!」

 最初は互角だったが、徐々にバクフーンのブラストバーンがシンの破壊光線を押し始めた!
 シンが少し苦しそうな表情をする。

「いっけぇぇぇ!!」

 バクフーンが大きく叫ぶとブラストバーンがどんどん破壊光線を押し始めた!
 そしてついにブラストバーンは破壊光線を打ち破り、シンに直撃した!
 シンはブラストバーンを受けてバトルフィールドの端まで吹き飛ばされた!
 そのままシンはバトルタワーから落ちそうになる!

「あっまずい!?」

 シンはさっきのブラストバーンを受けて気を失っていた。
 バクフーンは電光石火で急いでシンの所へ。
 だが、シンの身体はバトルタワーから落ちてしまった!

「間に合え!」

 バクフーンはバトルタワーから落ちたシンの左手を両手で掴んだ!
 そして引っ張り上げようとする……が、今までのバトルで体力を消耗したバクフーンにはもうシンを引っ張り上げる力が残ってなかった。
 シンを落とさないようにするのが精一杯だ。

「くそっ……これ以上力が入らねぇ……」
「バクフーン君!」

 その時カイリューがやってきて一緒にシンの手を掴んでくれた。

「一緒に引っ張り上げるよ!」
「た、助かるぜカイリュー!」

 その後バクフーンはカイリューと一緒にシンを引っ張り上げる事に成功した。
 そしてシンをバトルフィールドの中心まで連れて行く。





「ふぅ〜……もうダメ……疲れた〜(汗)」

 バトルに勝って、シンを助ける事が出来て安心したのかバクフーンは大の字になって仰向けに倒れた。

「アニキ〜!」

 グラエナ達がバクフーンの所へ駆け寄って来た。

「凄かったっすよ!
格好良かったっすよアニキ♪」

 目をキラキラさせてバクフーンを見るグラエナ。尻尾までブンブン振っている。

「サンキューグラエナ……」

 笑顔で答えるバクフーンだが、かなり疲れたのかあまり元気がない。

「あの状態のシンを倒すとは……やるのうバクフーン。」

 バクフーンの隣まで来たヨルノズクが言った。

「本来なら、シンがお主にこれを渡すのじゃが……見ての通りあやつは伸びておるからの。
ほれ、バトルタワーを勝ち抜いた証のアビリティシンボルじゃ。」

 バクフーンはヨルノズクからアビリティシンボルを受け取った。

「これがアビリティシンボルか……サンキュー……爺……さん……」

 ヨルノズクにお礼を言い終えた時、バクフーンは突然目を(つむ)った。

「アニキ?」

 グラエナはバクフーンの顔を覗き込むようにした。

「……す〜……す〜……」

 バクフーンから寝息が聞こえてきた。
 バクフーンは寝てしまったようだ。

「寝ちゃったんすか!?」

 驚くグラエナ。

「凄いバトルだったからね。とにかく、バクフーン君と兄さんを下に連れて行こう。
休ませてあげないと。」

 カイリューの提案に皆頷いて答えた。
 カイリュー達は二人を一番下の階まで連れて行った。
第八十八話完成です。

バクフーン:作者〜何か逆鱗の効果変わってなかったか〜?

作者:アニメの逆鱗を参考にしてみたんだよ……それでも多少効果を変えてやったけどね(汗)

バクフーン:まあそれは良いけど……そういえばバトルフロンティア編もうすぐで終わりそうだな?

作者:うん。
 あとはバトルピラミッドだけだよ。

バクフーン:最後の相手はどんな奴なんだ?

作者:それはネタバレだから言えないなぁ。
 でも、今までで一番苦戦するかもよ?

ラグラージ:それより作者!

バクフーン:うおっ!?
 どっから出てきたラグラージ!?
 ってかすっげー久しぶり!

作者:どうしたんだいラグラージ?

ラグラージ:どうしたんだい?じゃないよ!
 もうそろそろ僕を出してくれても良いんじゃないの!?
 僕まだチームブラストから抜けた訳じゃないんだよ!?

バクフーン:あれ、そうだっけ?

作者:覚えてないな〜?

ラグラージ:……良いんだ良いんだ……どうせ僕何か弁当の隅っこにあるちっちゃい食べ物みたいに存在感が無いんだから……

バクフーン:あっラグラージが激しく落ち込んでいる(汗)

作者:ラグラージってこんなキャラだったかな(汗)


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