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第七十八話 ミュウの奇襲作戦!
焔の悪魔が仕掛けた爆弾が起爆するまでタイムリミットが十二時間と迫っていた。
完全復活したバクフーンと怪我をしてしまったゴースト達を連れて、バトルパレスに戻っていたグラエナ達。
今はバトルパレスの中にあるバトルフィールドに集まって皆で作戦会議を始めていた。

「・・・・・・それじゃあ、住人達の避難はもう始まっているんだね?」

ミュウがフシギバナに聞く。

「あぁ。ヨルノズクオーナーはこういう事態に備えて住人達を全員避難させる事が出来る船を用意していたんだ。
まだ時間は掛かるが、なんとかタイムリミットまでには間に合う筈だ。」

バトルフロンティアのオーナーであるヨルノズクが住人達を避難させているらしい。

「それを聞いて安心したよ。」
「それでミュウ、君が考えた作戦ってのは一体どんな内容なんだ?」

腕組みしながらラティオスがミュウに聞いた。

「今から説明するよ。
まずはこれを見てほしい・・・・・・」

そう言うとミュウは急に目を閉じて意識を集中し始めた。
すると、突然ミュウの身体が光輝き出した!
光は更に強さを増す。
次の瞬間ミュウの身体に変化が起こる。
なんと段々別のポケモンの姿になっていくのだ!ミュウが別のポケモンに変化するまであまり時間は掛らなかった。
光が消えて何に変化したのかようやくバクフーン達は確認出来た。

「うおっ!?俺じゃん!?」

バクフーンが驚きの声をあげた。
そこにいたのはバクフーンに変化したミュウだったからだ。

「どう?そっくりでしょ?」
「驚いたな・・・・・・ミュウ、君は変身が使えるんだな?」
「うん。この変身を使って僕はジラーチになる。それで奴らに近づいて油断させたところを奇襲するんだ。」
「相手の不意を突くという訳か・・・・・・確かにそれは良いかもしれないが、本物のジラーチはどうするんだ?」

首を傾げながらラティオスが言った。

「本物のジラーチには安全な場所に避難してもらおうと思ってる。
住人達が避難しようとしている船に行ってくれないかな?
もちろん、パートナーのグラエナも一緒にね。」「えっ!?俺も皆と戦うっすよ!」

ミュウの言葉を聞いてグラエナは驚いている。

「君はジラーチのパートナーなんだよ?
君が側にいて守ってあげなきゃ。」

グラエナの右肩に手を置いてミュウが言う。

「でも・・・・・・」
「ジラーチを守るって事は、僕達と一緒に戦うって事と同じなんだよ。
元々、これはジラーチを守る為の戦いなんだから。ね?」
「・・・・・・解ったっす。全力でジラーチを守るっすよ!」

グラエナは力強く答えた。それを見てミュウは微笑みながらありがとうと言った。

「なぁミュウ、パートナーのグラエナが俺達と別行動をするのはマズイんじゃないか?
奴らもジラーチのパートナーがグラエナだという事は知っている筈だ。
そのグラエナがいなかったら奴らは怪しむんじゃないか?」
「あぁ、それなら大丈夫だよ。身代わり!」

ラティオスの疑問に答える為にミュウが身代わりを使って自分の分身を作り出した。

「このもう一人の僕がグラエナに変身する。
それで問題解決さ。」

笑顔でミュウが言った。

「さぁ、時間はあまり残されていない。
すぐに奴らがいる火山に行こう!」
「よっしゃ!絶対奴らをぶっとばしてやる!」

気合いを入れるバクフーン。
バクフーン達は焔の悪魔がいる火山へ。
グラエナとジラーチはフシギバナの案内で一緒に船がある所へ向かった。怪我をしたゴースト達もグラエナ達と一緒に。









それから二時間後。
バクフーン達は火山の前までやってきた。

「そろそろだね。」

本体のミュウと分身のミュウが変身を発動した。本体はジラーチに、分身はグラエナになった。

「準備OK!」
「いつでも良いっすよ!」
「姿だけじゃなく性格や声までそっくりだな(汗)」
ミュウの完璧な変身に驚くラティオスであった。

「そうだ。ラティオス、ラティアス。
二人にちょっとお願いがあるんだけど。」
「なんだ?」


ミュウがラティオスとラティアスの耳元で何か話ている。

「なんでひそひそ話な訳?」

バクフーンは首を傾げる。

「・・・・・・解った。確かにそういうのは俺とラティアスは得意だ。」
「任せて下さい。」

二人はそう言うと自分達の姿を透明にして何処かへ飛んでいった。

「なぁミュウ、二人は何処に行ったんだ?」
「秘密。」
「なんで!?」

驚きの表情をしているバクフーン。

「君って隠し事が出来ないタイプでしょ?
だから、教えちゃうと奴らにもバレそうだから君には秘密。」
「秘密っす。」

本体と分身の二人揃って秘密だと言ってバクフーンに教えようとしない。

「グラエナの姿でそういう事言わないでくれよ(汗)」
「それより、早く奴らの所に行こう。
時間が勿体無い。」
「行くっすよバクフーン。」
「うわぁ(汗)グラエナに呼び捨てにされるとスゲー違和感ある(汗)」

ミュウとバクフーンは焔の悪魔がいる火山の頂上へと向かった。






「来たか・・・・・・」

頂上付近には焔の悪魔の幹部、クロバットが待っていた。

「弟よ。すぐにボスに報告してこい。」
「あいよ兄貴。」

そう言ってゴルバットがヒードランに伝える為にアジトの中へ入って行った。

「ちゃんと来たぞ。
お前らのボスは何処だよ?」

バクフーンは険しい表情をしながらクロバットに聞く。

「そう怖い顔をするな。すぐに来る。
しかし、意外だな?
少しは抵抗すると思ったんだが・・・・・・何か企んでいるんじゃないか?」
「大勢の命が掛ってるんすよ?本当は嫌っすけど、仕方ないっす。」

グラエナに変身したミュウが言った。

「連れてきたぜ兄貴。
ボス、こちらです。」

ゴルバットが戻ってきた。すぐ後ろにはヒードランがいる。

「お前がボスなのか!?」

バクフーンはヒードランを見て驚いた表情をしている。

「貴様・・・・・・何故生きているんだ!?」

バクフーンを仕留めたと思っていたヒードランも同じく驚いた表情をしている。

「俺はそう簡単に死なないんだよ!」
(実際は助けてもらえなかったらマジで死んでたんだけどな(汗))

心の中でそうバクフーンは呟いた。

「どうやって助かったのかは知らないが・・・・・・まぁ良い。
ジラーチに俺の願いを叶えさせたあとに今度こそあの世に送ってやる!
さあジラーチ!
こっちに来い!」

ヒードランが強い口調でそう言うと、ジラーチに変身したミュウが無言でヒードラン達に近づいていった。

(ここまでは作戦通り。あとはギリギリまで接近して・・・・・・)
「ラスターカノン!!」

突然ヒードランがラスターカノンをグラエナに変身した分身のミュウに放った!
レーザーのように放たれたラスターカノンは分身のミュウの身体を貫いた!ラスターカノンを受けた分身のミュウは光の粒子となって消えてしまった。

「えっ!?」
「ふん、やはりな。
お前達が素直にジラーチを渡す筈がないからな。何か仕掛けてくるとは思ってはいたが、くだらんな。正体を明かせ、貴様はジラーチではないんだろ!」

強い口調でジラーチに変身したミュウに言うヒードラン。

「はぁ・・・・・・勘が鋭い奴なんだね君は。」

ため息を吐きながらミュウは変身を解いた。

「こざかしい真似を、消えろ!ラスターカノン!!」

ヒードランがミュウにラスターカノンを放った!

「サイコキネシス!」

ミュウはサイコキネシスを使ってラスターカノンの軌道を変えた。
ラスターカノンは空の彼方に飛んでいった。

「こうなったら予定変更!テレポート!」

ミュウはテレポートでヒードランの背後に瞬間移動した。

「吹っ飛べ!波動弾!」

ミュウの波動弾がヒードランに直撃!
強力な波動弾を受けたヒードランは麓の所まで吹き飛ばされた。

「ス、スゲー波動弾だ・・・・・・」

ミュウの強力な波動弾を見てバクフーンは驚いている。

「ありゃ、ちょっと力を出し過ぎたかな?
まぁ良いか。
バクフーン!君はヒードランを頼むよ!」
「わ、解った!」

バクフーンはヒードランのあとを追っていった。

「あのボスを簡単に吹き飛ばすとは・・・・・・貴様は一体何者だ!?」

クロバットはヒードランを吹き飛ばされた事にかなり驚いている。

「僕?僕はミュウ。
世界を自由に旅するただの冒険家さ。
さぁ、降参するなら今のうちだよ?」









その頃グラエナとジラーチは住人達が避難する為に用意された船がある港に来ていた。

「アニキ達・・・・・・大丈夫っすかね・・・・・・」

グラエナはとても心配そうな表情でそう呟く。

「心配だったら行って良いんだよ?
僕なら大丈夫だから。」

ジラーチがグラエナの肩にそっと手を置いてからそう言った。

「ジラーチ・・・・・・いや、俺はジラーチを守るって約束したんす。
だから・・・・・・」
「グラエナ・・・・・・あっそうだ!」

ジラーチは何かを思いついたみたいだ。
何処かへ行こうとしている。

「何処行くんすかジラーチ?」
「皆がいる所だよ!」
「ダ、ダメっすよジラーチ!?捕まっちゃうっすよ!?」
「グラエナが僕を守るんでしょ?
なら問題無いよ。
それに、僕が皆の所に行けばグラエナも皆と一緒に戦えるでしょ?」

笑顔でそう言うジラーチ。

「で、でも!」
「大丈夫大丈夫♪
ほら、早く行こう!」

ジラーチが火山へ向かって行こうとした。

「あ〜もう!待つっすよジラーチ!」

グラエナもジラーチを追いかけようとした。

「見つけたぞグラエナ!!爆裂パンチ!!」

その時、誰かがグラエナに向かってきた!

「影分身!」

グラエナは爆裂パンチを影分身を使って紙一重で避けた。

「またお前っすかドグロッグ!しつこいっすよ!」
グラエナに攻撃してきたのは焔の悪魔の幹部、ドグロッグだった。

「うるせぇ!前はクロバットの野郎が邪魔して決着をつけられなかったが、今度は邪魔する奴はいねぇ!決着をつけてやる!」

どうやらドグロッグは焔の悪魔とは別行動できたようだ。
グラエナとの決着をつける為に。

「グラエナ!」

ジラーチがグラエナの所に戻ってきた。

「ジラーチは下がってるっす!あいつは俺が倒すっすから!」
「う、うん!」

ジラーチはグラエナの邪魔にならないように離れた。

「いくぞこらぁ!!」
「俺はお前なんかに負けないっす!!」









その頃火山の麓では・・・・・・

「くっ・・・・・・あのミュウ、想像以上の力を持っていたな・・・・・・俺とした事が、油断したか。」

波動弾を受けたヒードランは無事だった。

「ヒードラァァァン!」

ヒードランの所に向かってバクフーンが全力で走ってきた。

「貴様か!」
「今度は負けねぇぞ!!電光石火から気合い玉!!」

バクフーンは電光石火で一気にヒードランに接近して気合い玉を放った!

「火炎放射!!」

ヒードランは火炎放射を放ちバクフーンの気合い玉にぶつけた!
その瞬間大きな爆発が発生!バクフーンは吹き飛ばされた!

「なんのこれしき!!」

バクフーンはすぐに体勢を立て直した。
一方のヒードランは自慢の防御力で爆発に耐えていた。

「まだいくぜ!!」
「死にぞこないが!!
今度こそ殺してやる!!」

バクフーンとヒードラン、グラエナとドグロッグ、ミュウとクロバット。それぞれのバトルが始まった。
バクフーン達は焔の悪魔を撃破出来るのか?
第七十八話完成です。

バクフーン:お〜す作者!

作者:また来たのかいバクフーン?

バクフーン:まぁ良いじゃんかよ♪
それよりさ、今月からやるんだろ?
不思議のダンジョン、探検隊の小説。

作者:うん。これから更新するつもり。

バクフーン:また俺の新しい後輩が出来んのかぁ!ちょっと楽しみだな♪

作者:後輩って言っても君達が共演してる訳じゃないんだよ?

バクフーン:細かい事は気にすんな♪


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