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よく学べ

作者: 那音

 あのバカが、また話しかけてきた。

「かおり~」

「なによ、いつもいつも」

「ひまだなぁ」

「私はいそがしいの」

「うそつくなよ~。あそぼ~ぜ」

「うそじゃないもん。見なさいよー」

 机の上には国語のノート、書き込まれる文字。

「だいたい、今授業中!! ヒロもちゃんと受けなさいよー」

「だって、たいくつじゃねーか」

「は? 意味わかんない」

「そのままだよ」

 意味わかんない。私がもう一度言おうとすると、担任の桃井先生が声をあげた。

「ちょっと、大森くん! 何を騒いでるの?」

 大森おおもり孝弘たかひろ――ヒロの名前だ。

「さわいでねーっすよ」

「でも、騒がしい!! 前まで来なさい」

「………」

 ヒロがしぶしぶ黒板の方へ行った。もう何回もこの光景を見てきたのに、クラスのみんなはあいかわらずクスクスと笑っている。

「だいたいあなたは……――」

 でた! 桃井先生の得意技!! 『無限ループお説教』!!

 これで、もう授業はつぶれるはず……。

「よしっ!!」

 後ろの方から声が聞こえた。振り向くと、かずくんがすごい笑顔に、というかにやにやしている。

 かずくんは、振り向いた私に気づいたのか、左手の親指をたてた。

 私は、そんなかずくんに笑い返して、右手の親指をたてた。

ジャンルを恋愛としましたが、ぽくないですね。でも、コメディーでもないですよねぇ。その他っていうと、ぞんざいだし。


読んでいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは^^ 先生にお説教喰らうリスクをしょってまで、かおりにちょっかいを出すヒロくん。じつは、かおりのことが好きなんじゃないのか!? だったらかわいそうだな……とか色々考えてしまいまし…
[一言] ほとんどの先生が得意ですよ、「無限ループお説教」(笑) みんな嬉しがるんですよねぇ、これが。 面白かったです。ありがとうございました。
2011/03/17 21:01 退会済み
管理
[一言] こういう日常的なほのぼのしたお話いいですね。 癒されます。 素敵な時間をありがとうございました。
2011/03/17 20:58 退会済み
管理
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