幼馴染とアリス
依央が遅刻ギリギリで家を出ようとすると
[エ‐ナカちゃんッ♪]
鈴の鳴るような声がした。
その声の方を振り向くと、1つ年上の幼なじみ、古月 百道が立っていた。
[ももちさ‐ん。。。
俺忙し[ねッ、バイクの免許取ったッて言ったっけ?
乗せてってあげるよ。どうせ学校でしょ?]
依央の言葉を遮って、百道は報告と救いの言葉を述べた。
[ありがたく乗らせて頂きます。]
彼は見事食い付いた。
彼がヘルメットを被り後に跨るとすぐに、百道は出発した。
[つかまってて。]
[ん。分かった。]
しばらくの世間話のあと、こんな会話をし始めた。
[ね。モモは何で彼氏作んねぇの?
お前なら放っといたって男は寄って来んだろ?]
一瞬の沈黙の後、笑いながらこう答えた。
[まだまだエナカが心配だからだよ。
遅刻ぎりぎりで家出たりするしさ。]
[なんだよそれ。
俺のせいかよ。]
ちょっとすねた声を出してしまった。
[エナカだけのせいじゃないよ。
あたしはただゲームについて熱く語れる、カッコいい男がいいだけなのに。
皆顔だけでさッ。ゲームとか興味ナイッて感じ。]
。。そうだ、こいつゲーマーだったっけ。。
エナカは心に10の打撃を受けた。
[。。。モモ、本当お前もったいないな。]
[エナカに言われてもな〜。
あーかっこ良くて背高くてバスケしてるスラ○ンの流○楓みたいなゲーマー転がってないかなー。]
理想高えよ。
|