恋せよ狐と幼馴染み(16/37)縦書き表示RDF


新キャラ(女)
前売り状態↓
お姫様系。ワガママ
恋せよ狐と幼馴染み
作:爆弾蛙



第15話〜水のお嬢さんと僕〜


「ここだ」
 大豊に連れて来られたのは河川敷。
 ここで一体なんの話をするのだ?

「晴信、玉葛を今すぐここに呼ぶコトができるか?」
 呼ぶもなにも、玉葛は……。
「ワラワならここに居るぞ」
 玉葛は紅葉の背後から飛び出した。
 たぶん、すぐポケットから出て、紅葉の後ろで、元のサイズに戻ったのだろう。
 ちなみに、服は赤いチェックのスカートに白のブラウスと赤のネクタイ、上着に茶色のファー付きジャケット。髪の色は黒髪白金メッシュである。

「九尾玉葛、君に話の有るものがいる。出てきて大丈夫だ。セフィリア=ニュクス=ウンディーネ」
 大豊は、玉葛にそう言うと、川に向かって誰かを呼んだ。
 誰か水の中にでも居るのか?
 てか、玉葛の名字、大豊に教えたっけ?
「わかったぞ」
 どこからともなく声が聞こえた。
 かと、思いきや、川の水面が不自然な動きを始めた。
 何がどう不自然かと言うと、ブクブク、いや、ムクムク?
 とりあえず、水面が持ち上がり人の形に変化していった。
 そして、人の形になった水の塊には、細かい起伏が現れ、表情、服、髪の毛の一本一本が浮きぼりになっていく。
 ちなみに、髪の長い、スタイルの良い女性だ。
 形が分かるようになるにつれ、徐々に色も着いてきた。
 髪は青い、肌は白、着ているドレスは水色である。
「タイホーよ。わらわのコトは、“セフィ”と呼ぶように言ったろいに」
 変身(?)が終わった、セフィなんとかなんとかウンディーネさんは、優雅な歩みで大豊の横に並ぶ。
 身長178cmの大豊と比べると、セフィなんとかなんとかウンディーネさんの身長はだいたい168cmだろうか。
 表情はかなり勝ち気である。
 それはもう、玉葛や紅葉以上にである。

「たまんぅうぅ……。タイホー、何をする」
 セフィなんとかなんとかウンディーネさんが話そうとした所を大豊がすかさず止めた。
 一体なんだ?
 玉葛は玉葛でわなわな震えて居るし……

「すまん、セフィ。先に人を全て集めたかっただけだ。セフィの話は、俺のあとでいいか?」
「タイホーがそう言うなら……仕方ないな。なるべく手短にすませるのだぞ」
「すまない」
 とこちらに向き直る大豊。
 セフィなんとかなんとかウンディーネさんの顔がほんのり赤い、って、僕ら置いてけぼりですよ。
 特に僕。

「晴信、話は聞いたぞ。なんでも、そこにいる玉葛と言う少女を騙し連れ帰り、あまつさえ、俺には、家事手伝いと嘘をつかせた」
 ちょい!!
 待て!!
 何か勘違いしているぞ!!!
「貴様は悪だ! この拳で叩き直してやる!!」

 大豊は無慈悲な男では無い。
 だから現行犯で無い場合は、本人に弁解の時間を与える。
 今、大豊は、僕に弁解の時間をくれている。
 僕は、必死にジェスチャーで弁解する。
 紅葉と玉葛への配慮だ。

「返事がないな」
 残念ながら大豊は、目を閉じていた。
 なぜ、目をつむってるだよ!
 ヤバい。
 マジで殺されかねん。
 何か考えねば!
 大豊の攻撃は、非常に早い。
 何が早いのかと言うと、その初動が尋常で無い速さなのである。
 陸上選手に例えるなら、それは、ロケットスタータータイプである。
 だったら……

「その無言、肯定の意味として受けっていいのだな」
 目を開ける大豊。

 僕は、左手を前に突き出し、ソフトボールのボールを握れるぐらいの大きさに手を開く。
 まず、体の周りに漂う自分の神秘の力をコントロールして広げる。そうだな、イメージは半径5mぐらいのドームだ。
 次に、広げた神秘の力のドームの中にある光を、僕の神秘の力と混ぜるイメージ。
 そして、その光を左の手のひらに、球体状で集まるイメージ。
 最後に、この光の球に役割を与える。
 “眩しい光で激しく爆発するように光れ”だ。

 光の球を完成させるに約二秒。
 大豊は、既に動き出しており、10mの位置にいる。
 だが、この距離では、大豊にとって目と鼻の先。
 僕はすぐに光の球を爆発させる。

 周りが真っ白になる程の閃光。
 この技の名前は“閃光球ライト”。
 安直だが、これ以上にピッタリな名前は無いと思う。
 指向性を持たせるのを忘れたので、玉葛や紅葉、源太が心配だ。
「ハルのバカ! それ使うなら使うって言ってよ! それに、何、バカ正直に声出さないでいるのよ。命掛かってんだから出しなさいよ!!」
「そうだぞ! 晴信!!」
 そんな、勝手な……。
 そう言えば、源太は?
「うをぉぉぉ!!! 目が、目がぁぁ」
 悶えていた。

「光か……それが晴信の神秘の力か?」
 そうさ、コレが僕の神秘の力。
 光を操る神秘。
 属性“光”と言うところさ。

「俺も本気になれる……晴信、俺も神秘の力が使えるんだよ」
 ……マジ!?
「俺の使う神秘の力は、“強化”だ!!」
 マジ!?


神様、僕にアイデアを!!
神様、僕に時間を!!
神様、僕に自動車学校を卒業できるだけの運転技術を!!
神様、僕に本免試験を受けることのできる日にちを!!

今真面目に欲しいモノを神頼みしてみました。
頑張りますよ!!
えぇ頑張ります!!

作品の方の応援待ってまぁす。











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