このお話は【Love Select】 となります。
〝R-18ヴァージョン〟でもお楽しみ頂けます。
詳しくは「あとがき」で!
番外編・4 (初夜)
「嬉しいナァ・・・」
秋光の唇が、真理の左手薬指を咥えた。
左手の薬指。ゆっくりと唇から抜いた所に光る指輪。お揃いの指輪が、彼の指にもはまっている。
そう。結婚指輪だ。
「やっと・・・、この日になったんだ・・」
ベッドに腰掛ける真理の前に膝を付いて屈み、左手を握ったまま、裸の彼女を見上げる。
「恥ずかしいわ・・・何だか」
真理はちょっと赤くなって、秋光を見下ろしたまま首を横に傾けた。
真理自慢のキレイなストレートヘアが、肩に着くギリギリの長さでサラリと揺れた。
シニョンを付けられたり巻かれたり。ワックスやクリームなどで固められていた髪も、先ほどバスルームで綺麗に洗い落とし、ご丁寧にドライヤーで乾かしたので、今はキレイないつものサラサラヘアだ。
「真理・・・。凄く綺麗だった・・・」
秋光は空いたもう片方の手を伸ばし、真理の髪に差し込みながらスッと梳く。
「ウエディングドレス、似合ってた」
今日は二人の結婚式だったのだ。
一年前にプロポーズを受け、真理と秋光は、やっと今日、夫婦になった。
ただ、真理は〝立花小児科医院〟の一人娘。病院の将来的な事も考え、秋光が婿養子という形で「立花」 姓を名乗る事になった。
よく〝婿養子〟というと、男のプライドを取られたような気がして嫌がる男性は多いようだが、秋光の場合は「真理と居られるなら何でも良い!」 と即話は決まった。
「ドレスが借り物じゃなかったら、着たまま初夜したかったなぁ」
不謹慎な事を言いながら、秋光はベッドの上に肩膝を乗せ、淵に座っていた真理の身体をゆっくりとベッドの上へ倒す。
ぱふ・・・。っという柔らかい音と共に、真理の身体が緩くベッドの上で弾み、案の定、咎めるような真理の顔が秋光を見上げた。
「もぅっ、ヘンなDVDの観過ぎっ。ドレスのままなんて出来る訳がないでしょうっ」
「健は『した』 って言ってたぞ。コスプレ好きだからなぁ。あそこ」
「・・・・・」
真理は少々言葉を失う。健といえば、親友である綾の旦那だ。
綾ってば・・・そんな事してるのぉ?
何気なく聞いてしまった親友の性生活。返す言葉が見つからず、真理は赤くなってしまった。
もっとも、スイートルームの暗くした寝室の中なので、あまりその色も分からなかったかもしれないが・・・。
「あっ、じゃぁさ、真理っ、今度ナース服着てよ。あれなら自分持ちだしっ」
「あ~き~み~つ~ぅっ」
怒る一歩手前の声を出され、秋光はハッと黙る。
新婚初夜に喧嘩はシャレにならない。
それがこじれて「おあずけ!」 になどなったら、もっとシャレにならない。
「まぁ、何でもイイや」
秋光は誤魔化し笑いをしながら、真理に身体を重ねる。
「脱がしちまうのは同じだもんな」
真理の腰の辺りをまさぐり、その手を徐々に上へ上げる。
結婚式の準備などで忙しく、二人が身体を重ねるのは実に一ヶ月ぶり。待ち侘びた感触に真理の身体も震えたが、秋光の精神状態も大いに昂ぶった。
「嬉しいなぁ・・・」
秋光はもう一度最初の言葉を繰り返す。
すると真理が冗談交じりに言った。
「一ヶ月ぶりなのが嬉しいの?」
「まりっ。ばかっっ」
秋光は軽く笑って、真理の唇にキスをした。
「真理と夫婦になれたのが嬉しいんだよっ」
ちょっと照れる。
しかし、本心。
好きな女性を一生自分の物に出来た喜びは、経験した男にしか解からない。
「私も・・・嬉しい」
太陽が微笑み、星が笑う。
結ばれた太陽と星の初めての夜に。
輝く月の祝福を。
「あきみつっ・・。はやくっ」
「言われなくてもっ」
・・・スル事は、スルのだが・・・。
このお話は【Love Select】 となります。
〝R-18ヴァージョン〟でもお楽しみ頂けます。
目次ページにある、
「玉紀 直の恋愛小説サイト・恋愛museum」 から、
小説タイトル「Love Select」 へお進み下さい。
「R-15でオッケーよ!!」 と言う方は、ここでクローズ!!!
お好みで、セレクトして下さいね。
拍手&メッセージが送れます。

ランキングに参加させて頂いています。よろしければぽちっと一回押していってやってください。
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。
ついったーで読了宣言!
― お薦めレビューを書く ―
※は必須項目です。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。