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magica=On Line=【Chronicle】
作:Liar-Double



magica 17


『…でも、どうして俺は明治の時代に来たんだよ…』
理由も分からず、鈴守は戸惑うばかり。
しかし、足は何処かへ向かっている。
だんだん、塩の匂いが風に乗って香ってきた。
『港に近づいてるのかな?』
そう考えていると、鈴守は港へ出てきていた。
しかし、すぐに建物の影に隠れてしまった。
『朱雀?!』
そう、港にはまぎれもなく、朱雀がいたのだ。
外国の貿易船から降りてきた外人に朱雀は手をふって呼び止めている。
「やぁ、エド。久しぶり。」
「oh!ショウさん。お久しぶりデス。」
話し相手はエドワード司祭のようだ。
「何か面白い本ない?僕、もう読み飽きちゃった。」
「Okay.少々お待ち下サイ。」
そう言い、エドワードは一旦船へ戻った。
しばらくして、分厚い本を一冊片手に戻ってきた。
「ハイ、朱雀さん。コレ。」
そう言いエドワードが朱雀に渡したのは鈴守には何処か見覚えがあった。
『あの本・・・何処かで・・・』
「これは?」
「ソレは、ワタシの国で唯一謎のベールに包まれている本デス。登場人物などはイルのですが、物語自体は・・・」
言葉に詰まりながらエドワードが本を開くと、中身は真っ白だった。
「これは一体・・・」
「よく分からないンデス。ワタシにも、コレにどんな意味があるのカ。」
「ふむ・・・ありがとう。早速本を調べてみるよ。」
「ハイ。道中お気をつけて。」
エドワードに小さく頭を下げると、朱雀は小走りで町の中心の方へ戻っていった。
鈴守は見失わないように追いかけていった。

朱雀が家に着くと広い書斎の中へ入った。
そこはもの凄く高い本棚が積み重なっていて、いかにも崩れ落ちそうな気さえする。
「さぁて・・・一体何なんだろうね?」
『あ・・・あれは!!』
やっと本のタイトルが見えた。
『magica=On Line=・・・俺が手にした本と同じだ。』
「異国の言葉は少々難しいなぁ・・・えーと・・・」
『止めるんだ!!朱雀、止めろ!!飛ばされる!!』
朱雀には鈴守の言葉など届いているはずもなく、朱雀は本を開いてしまった。
すると、本から光が漏れ出し、あっと言う間に朱雀を包み込んだ。
「朱雀ーッ!!!」
「・・・誰?!」
飛ばされる中、朱雀に鈴守の声は届いた。
しかし、朱雀からはその姿を捉えることはできなかった。
そして、意識は本の中の世界へ飛ばされた。












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