番外編 トランクス ラブストーリー(後編)
カプセルコーポレーション・・・
ブルマたちは食事を終え、コーヒーを飲みながら話に夢中になっていた。
「私、母が殺されてからは、一人でしたから、こんなに誰かとお話するの、久しぶりです」
「リンリンちゃんは彼氏いないの?」
「はい・・トランクスさんは、彼女いるんでしょうか?」
「アイツもいないのよ。私の息子なのに、孤独なところは夫にそっくりなのよ」
リンリンは少しずつ、トランクスに好意を抱いていた。
「トランクスさん、すごく強いですね」
「・・リンリンちゃん、実は・・」
ブルマは、リンリンに、人造人間を倒したのはトランクスだと説明した。
「そうだったのですか」
リンリンの中で、トランクスは遠い存在となった。
しばらくして、トランクスが帰ってきた。
「ただいま」
「お帰り、今日の夕食、リンリンちゃんが手伝ってくれたのよ」
「へー、いただきます」
リンリンは、トランクスの方を見つめた。
強くて、優しいトランクス・・・
しかし、リンリンとは別の世界を生きてきた戦士・・・
「ご馳走さま・・明日も俺、街の再建の手伝いがあるから」
そう言って、彼は部屋に行き眠りについた。
それから二週間後・・・
「いってきます」
トランクスは、朝から街の再建の手伝いに出かけた。
時が経つほど、リンリンのトランクスへの思いは強くなってきたが、まだ、トランクスは、遠い存在であった。
「(この気持ちを伝えたい・・でも私にはそんな勇気がない)」
「リンリンちゃん、どうやら本気でトランクスの事を好きになったみたいね」
「・・はい、でも告白する勇気がなくて」
「リンリンちゃん、勇気を出して」
「は、はい」
夕方・・・
トランクスが、手伝いから帰ってきた。
「ただいま」
「トランクスさん、お帰りなさい」
「あれ!?母さんは?」
「ブルマさんは用事で遅くなるそうです」
用事で出かけたのは作り話である。
ブルマは、リンリンとトランクスを二人きりにするために出かけたのだ。
「夕食、私が作りましたから、食べてください」
「ああ、それじゃあ、いただくよ」
初めての、トランクスとリンリンの二人だけの夕食だ。
しかし、リンリンには、どう会話をしていいのか分からなかった。
そのため、食事中は無言であった。
そして、食事を終えたトランクスは、修行をしに出かけようとした。
「あ、あの・・トランクスさんに大事なお話が・・」
「なんだい?」
「・・私、貴方のことが、好きです!」
「・・・・!な、何を言っているんだい」
「冗談なんかじゃないんです。本気です!」
彼女が真剣だという事が、トランクスにも十分伝わった。
「あ、ありがとう・・嬉しいよ。でも、俺は戦うことしか知らない男・・君には、もっといい人が見つかるよ」
「そうですか・・でも自分の気持ちをトランクスさんに伝えたら、すっきりしました」
リンリンの目から涙が流れた・・
「・・リンリン、今の俺には答えが見つからない・・俺にもう少し時間をくれないか?」
「は、はい、いつまででも待ちます」
遠い存在だったトランクスが、少しだけ近くなった。
だが、時は待ってくれない。
三日後、彼女は倒れた。
彼女は幼き頃から、難病と闘っていたのだ。
そのことを、トランクスとブルマは、はじめて知った。
医者は手遅れと二人に宣告した。
別の時代のリンリンは、18号のおかげで、ドラゴンボールで治ったが、この時代のリンリンは、あと少しの命なのだ。
2週間後・・・
彼女は危篤状態だった。
「(死ぬな、リンリン、俺の答えがやっと見つかったんだから)」
だが、彼女は儚い華のように散ってしまった。
トランクスは、静かに眠るリンリンの前で、
「・・リンリン、俺の答えが見つかったよ・・俺は君を愛している。その気持ちはこれからも変わらない。今までありがとう・・そして、さようなら、俺が愛したリンリン」
と、別れの挨拶をした。
リンリンは、これからもトランクスの中で行き続ける事だろう。
二人は、本気で愛し合っていたのだから・・・
ご愛読ありがとうございました^^
他の作品も含めて、
これからもヨロシクお願いします。
生時
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