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月奏
作:さきと






巡る始まりの睦月
交錯する幾多の心
新たな想いを胸に
人波の中歩き出す

冷たく透き通る景色
降り出し止まぬ瑞花
結ぶ温もりは刹那く
白き空に如月を知る

解けてゆく澪は揺らめき
遠退く白色は過去の名残
流れる青空に弥生を思い
次なる時に心を弾ませる


繰り返す出会いと別れの卯月
溢れる笑顔と涙は
桜の花弁と共に高く高く舞う
暖かな想いを乗せ


大地に根付く草木
芽吹いた命の色は
皐月の風に乗って
優しく髪を撫でる

途切れた道と続く道
見えぬ道濡らす雨音
進む水無月の旅路に
遥か明日を望み続け

遠く確かに輝く日差しは
誰の為でも無く降り注ぎ
霞む想いは熱を帯び始め
この声を文月へと届ける


天を仰ぐ 紅く照らす日輪は煌然
瞳に映す美しき
葉月の灯はを地を灼き空を臨む
貴方は太陽の如く


未だ残る想熱
穏やかな菊月
夢に黄昏れて
未来に馳せる

ささめく木々の隙間から木洩れ日
来る神無月の香に葉は色付き始め

気付けば涼風に散る紅葉
思い出と共に霜月の訪れ
小夜に降る時雨に包まれ
その終わりを胸に感じて


そして巡り来る最後の極月
愛しき人と紡いだ尊い日々
心に刻む追憶に願いを込め
次なる幸せを永遠に祈った



























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