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非幸福者同盟 作者:相羽裕司

第四話「サヨナラの色」(前)

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76/鞭

 一方、志麻は左手に嵌めていたブレスレッドを能力で一本の細長い鉄の棒に再構築すると、接近を開始していた男達の群れに向かって投げつける。鉄棒は男達の眼前でさらにしなやかな材質に変化する。鉄のようであり、同時にロープのような性質を備えたその鉄の鞭は、そのまま相手の男数人に絡みつき、捕縛して動きを封じ込めてしまう。

 こうしている間にも体術による打撃で、刀の峰による打突で、陸奥は敵を次々と沈めていく。しかしその様子を見ながらも、志麻はなおこちらが不利だと状況を分析する。陸奥のおかげで少しでも余裕があるうちにと、バックステップを繰り返しながら距離を取り、中規模の再構築を行うための詠唱に入る。

 その時、十数メートル先で椅子に座したままの超女王と目が合う。敵意というよりは、愛玩物の反応を観察しているようなまなざしを志麻に向けている。何故か、相手は特に志麻を精神的に、あるいは肉体的に取り込もうとしている。どうして私を? 疑念が過りながらも、心の中には激しい感情もある。ナメないでほしい。志麻は集中力を高めると、詠唱の速度と精度を上げていく。次第に雑念が消えて、志麻の意志は純化されてく。つまりは超女王の存在が気に入らない。もう少ししたら、その綺麗な顔に鉄の槌を打ち込んであげる、と。
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