挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
非幸福者同盟 作者:相羽裕司

第三話「拠り所の守り人」

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

73/259

73/こんな自分なりに

 ジョーの言葉と同時に、志麻のスマートフォンのメッセージ着信音が鳴った。送り主は、アスミしかあり得ない。

 超女王の言葉に揺さぶられていた気持ちが、収まっていく。志麻にある大事な二つの記憶のうちの一つ目。自身の手首を傷つけたあの日。病室にアスミがやってきて、アスミの秘匿をそっと打ち明けてくれた。心の奥に残留し続ける、アスミの言葉を思い出す。


――だから私は、自分の身体を傷つける人は、キライなの。


 その時、志麻の魂を規定した一つの気持ち。私は、アスミのような人間を守るように生きていきたい。例え、母親を許せないような醜い人間なりにでもだ。

「愛する人が病室のベッドで眠っている。お医者様からは、99パーセント目覚めないでしょうと告げられている。それでも、星に願い続ける。これから先の私の幸福の大部分を対価に差し出しても、愛する人に目覚めてほしいと」

 志麻は凛と、ジョーに答える。

「でも、決して愛する人は目覚めない。そういう街になってしまうということよ」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ