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非幸福者同盟 作者:相羽裕司

第十一話「君の名前は」(前編)

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213/過去編――一九四六年~私達に喜びをくれた

 過去編――一九四六年/

 男は生まれた。

 父は若年にして戦場に出た豪の士で、母は強さの中に陽気さを携えた人だった。敗戦に揺れる国の。その列島の北の方に位置するS市では。大空襲の傷跡もまだ残っていて、歴史の中で築かれた構築物は崩れ落ち、大地は焼かれていた。沢山のかけがえのないものが失われ、全ては途切れてしまったように思われた。そんな場所に、男は両親の希望として生まれた。

 さあ、復興だ!


  /過去編――一九四六年
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