挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
非幸福者同盟 作者:相羽裕司

第七話「百色の七夕」(幕間エピソード)

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

148/257

148/お風呂の後で

 銭湯から上がった志麻は、エッフェル搭と並んでフルーツ牛乳を飲んでいた。その文化圏の定番はとりあえずやってみるのがエッフェル搭の流儀らしく、一気に飲み干し、プハーっと息を吐く。

「今度は、砂風呂入りたいな」
「あ、はい。S市にもあるのか後で検索してみます」
「なかったら、京都行こうよ、京都」

 京都か。志麻としてはまだ訪れたことがない場所だった。そもそも、県外に旅行した経験があまり多くなかった。

「おおぅ。コレは、ナニカ、キますね」

 そこに、フルーツ牛乳以外の飲料が所望だと遠くの自販機を探しに行っていた陸奥が戻って来た。手元には、小さな缶ビール。

「居酒屋で飲んだ時はそれほどでもなかったんですけど。今は、キューンとキてます」
「お風呂の後だからじゃない? 大丈夫?」
「ちょっと、喜びに満ちてますっ」

 身体の見かけは中学生くらいの陸奥である。その大きくはない体に染みわたったのか、普段よりもハイな言動をしている。

「アンタさ」

 パリジェンヌの装飾と内面について、なんてことを、的を射ているようなテキトーなような調子で陸奥は語っている。絡まれたエッフェル搭はタメ息まじりに応えた。

「仮にも伝説の戦艦なんだから、安酒で酔いなさんなよ」
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ