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初/カカシカ
作:深海



「遅いな……」
 いつもナルトたちを待たせてた俺が、今日は待たされてそわそわしている。待ち人はシカマル。ずいぶん年下だけど、俺の恋人。
 今日は初めて二人の休みが合ったから、初めて外に出かける。
デートってやつ。
 あ、この気配はやっと来たみたい。シカマルがノックする前に扉を開けると、まだ眠そうなシカマル。
「おーっす……」
 外は快晴とまではいかないけど、わりといい天気。
「何ニヤニヤしてんだよ気色悪い……」
「酷いなぁシカマルとデート出来るのが嬉しいんじゃない」
 年甲斐もなく浮き立つ自分がいる。
 シカマルが横に並んで歩いているだけで、幸せな気持ちになる。
「どこ行くんだ?」
「んーシカマルの行きたいところでいいよ」
「──じゃあ公園」
 言うと思ったよ。俺たちは、俺の家から五分程度歩いたところにある公園に向かった。こんな近所でも初デートには代わりはない……よね?
 公園に着いた途端、芝生に寝転がるシカマル。
「あー……眠くなるな」
「さっき起きてきたばっかりでしょ」
「成長期だからな寝る程育つんだよ」
 遊具がある公園のメインから奥に入ったところにあるここは、木に囲まれていて二人しかいない。まぁ、子供の笑い声とか聞こえてくるんだけどね。
「そのまま育たなくていいのにずっと可愛いままのシカマルでいいじゃない」
 俺もシカマルの隣に寝転んだ。ひんやりとしたが草が気持ちいい。こんな風にするのはいつぶりかな。
「俺は成長しないと困るぜ」
「何で?」
 ごろりと体勢を変えたシカマルが頬杖をついて俺を見る。
「ただでさえ年下ってのにアンタより小さいままじゃ威厳がねーだろ」
 威厳だなんて、シカマルって今時の子にしては古臭い。
それもシカマルのいいところだけど。俺、尻に敷かれるかもね。
 シカマルが成長しきった姿を想像していると、シカマルが俺に覆い被さった。
「ん?どうした?」
「こういうことしても格好つかねーし……」
 そう言って下りてきたシカマルの顔。俺たちは初めて唇を重ねた。
「ねぇこれって逆じゃない?俺がシカマルに覆い被さるべきだと思うんだけど……」
「覆い被さられるなんて勘弁これでいいんだよだから俺は成長しねーとな」
 これから何回目のデートでシカマルは俺より大きくなるんだろうね。立場が入れ代わってるような気がするのはおいておいて、ちょっと楽しみだな。


fin














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