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人生ゲーム
作:柚樹



購入



 翌日、いつも通り学校が終わると街に出た。
そして今日はゲームショップに入った。
特に欲しいゲームがあるわけでもない。
ただ見て時間を潰すのだ。
新作コーナーを見て、潤は今どんなものが流行ってるのかと陳列したゲームのパッケージを手に取り、裏のセールスポイントを読んだ。
どれもこれも今までに出たことがありそうなゲームだと、無関心にパッケージを戻した。
次に中古ソフトを物色する。
RPG・格闘・パズル・・・どれも惹かれない。
しかし一つ、気になるものがあった。
通常ゲームのパッケージはDVDケースと同じか、少し古ければCDのアルバムのサイズと同じ。
しかしそのゲームはA3用紙位の大きいの箱だった。
中古コーナーの片隅に無造作に置かれていたこの箱を、潤は手に取った。

「安・・・980円って。人生ゲーム・・・?」

 人生ゲームって、あのスゴロクみたいな、大勢でやるパーティーゲームだよな。
潤は他のパッケージと同じように説明が書いてるだろうと、箱を裏返した。

『もう一つの人生を楽しんでみませんか?どんな人生かはあなた次第』

「・・・これだけ?てか、所詮はゲームだろ?楽しむって・・・」

 プレイヤー人数を確認すると、なんと一人だった。

「一人で人生ゲームしろっての?」

 潤は失笑した。
しかしそのゲームに惹かれる自分がいた。
人生ゲームだというのにプレイヤーは一人。
そして通常とは違う大きな箱。
重みもある。
普通ではないと潤は感じ取った。

『プレステソフトって2でも出来たよな。』

 潤は『人生ゲーム』を購入した。












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