思春期少年(2/6)縦書き表示RDF


思春期少年
作:一球入魂



朝からサプライズ!


次の日、僕は学校に行くのがとっっっっっっっっっっっても嫌だった。
昨日は結局、一睡も出来なかったからだ!
……はい、嘘です。あの女子と顔を合わせるのが嫌だからです。
しかも、昨日は投げキスをされた直後、すぐに逃げてしまったので、きっと不審がっているに違いないから、学校に行きたくないという気持ちが20パーセント増量中だ。
今日は学校休みたい、と母親に言ったら
「学校休んだら、人間やめろ」
とか、意味わかんないこと言われて、ちょっとびびったからやっぱり行くことにした。





僕の通っている小学校は、地域ごとに決めた班で登下校をしている。
なんか、このごろ犯罪が多いから犯罪防止のためだそうだ
僕の班は、六年生は僕ともう一名いて二人、五年生はいなくて、四年生が一名、三年生と二年生もいなくて、一年生が二人という、とてもささやかで不安なメンバーだ。
まぁ、俺はいつも一人で気ままに登校しているので全く関係ないけど。
大体の生徒は一人か二人で登校していて班でちゃんと登校している人のほうが珍しい。
……こんなんで犯罪防止は成り立つのか?校長先生。
と、抗議したくなるがそこはあえてしない。
というより、できない。
ヘタレと言うなかれ。
ご飯と味噌汁だけという、なんとも寂しい朝食を済ませ、小学生の象徴とも言えるランドセルを背負い、何も言わずに家を出る。

「おはよう・・・」
「うわっ!!」

朝からいきなりサプラァァァァァァイズ!!!
思いっきり情けない反応をしちまったぜ!

「ご、ごめん・・・」
「あ、ああ大丈夫」

さっきからかなり控えめに話してくる女子は保坂真弓といい、いつも眼鏡をかけている、ちょっぴりかわいくて小柄な、いかにも学級委員っぽい女子だ。
ちなみに俺の近所に住んでいる。
近所に住んでいるが、家を出た瞬間にあいさつされたのは初めてだ。

「今日はいきなりどうしたの?」
「ぐ、偶然洋介君の家の前を通ったら洋介君が出てきたから挨拶しただけ……」
「あ、そうなんだ」

うん、納得した。
それなら別に不自然じゃないね?No probremだね?何か使い方間違ってる?気にしない気にしない!それから、俺の名前は郡司洋介だ!!!別にどうでもいい、とか言わないでくれよ!!

「じゃあ、一緒に学校いく?」
「あ、う、うん!」

なぜか元気いっぱいに返事をする保坂に疑問を感じながらも学校への道のりを進む。
……無言で。




学校についたころには軽く死にそうだった。
もちろん窒息しかけて












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう