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XXの男
作:レモンティー



手紙(1)


親愛なるあなたへ、どうしても告げておきたいことがある。長く、また回りくどい駄文となるだろうが、どうか最後まで聞いて欲しい。
女に生まれたかった。時々思う。ぼくが望むこと ぼくがしたいこと、それらの多くが、女に生まれていれば実現できた。それは楽観的な考えかな。

ぼくの性格は、男よりも女である方が、今の社会では有益だ。そして、魅力的だ。
女だと可愛いとされるところが、何故男だと気持ち悪いと思われるのだろう。一人一人に与えられた外見というのは、なんと不平等な配給なのだろう。そして内面は外見に表れる。外見が表す内面が、人の善し悪しを決めてしまう。内面の善し悪しなんて、誰にも分からないはずなのに。
でもそれは詭弁だ。
人々の嗜好に合う外見(÷内面)の奴と、そうじゃない奴が存在する。それが要するにヒトの善し悪しなんだ。
好まれる奴になりたい。
女になりたがる女々しいオカマ野郎になんか生まれたくなかった。
ぼくは気持ちの悪い奴だ。
どうしようもない変態野郎だ。
ぼくはそんな自分も好きだが、そういうところも含めて
救いようのない自分が嫌いだ。

最初は小学生の頃だった。女になりたがったのは。でもそんなの良くあることだ。オレ言葉で話す女の子となんらかわらない。だからそのうち女になりたいなんて考えなくなって、ぼくの不安は消えた。

でも終わってなんかいなかった。小学校に入った時 それはぼくの最初の危機だった。
男に好まれなかった。縁がなかった。

だから女の子としか、遊べなかった。ぼくは、女の子になりたい、彼女らの輪の 完全な一片になりたい、と思った。












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