39時間目【二学期】
歯も磨いて、顔も洗って、ついでにお風呂にも入ったから、そろそろ雫ちゃんを向かえにいこうかなぁ。
「じゃあ僕は学校に行ってくるね〜(^O^)/」
僕は元気な声で言った。
どれぐらい元気かと言うと、アントニオの物真似をしている人ぐらい元気。
『お待ち下さい!護衛である私達と一緒に行動しないと、翔太様の命が危険です。なので、もう少しお待ち下さい。賞味期限がきれた卵を食べてしまい、お腹が痛いのです』
AFSPは、廊下に行列をつくっていた。
「何で行列ができるんだろう?僕の家には法律相談所なんてないのに」
と思った翔太だが、AFSPにあまり関わりたくなかったので、足早に歩き玄関へ向かった。
♪
僕と雫ちゃんは、二人で登校している。
「翔太君少し日焼けしてるね。私も少し焼けてるんだ〜」
そう言いながら、雫ちゃんは胸元を見せてくる。
「夏の思い出だよね!」
ヤバい……ドキドキする。どれぐらいドキドキかと言うと、数子によって改名させられるお笑い芸人ぐらいドキドキ。
「そーいえば、翔太君は自由研究何やったの?私は、猫の気持ちを知ることができたよ」
そう言いながら、雫ちゃんは携帯を見せてくる。
「……猫耳つけてるね」
画面には、猫耳をつけた雫と10匹の猫が映っていた。
「可愛いでしょ?猫」
ムービーも見せてくる。
「うん。可愛いよ」
雫ちゃんの方がねーー。
♪
学校に着いた僕と雫ちゃんは、早く教室に行きたいから走った。
「コラ!廊下は走っちゃイケません( ̄□ ̄;)!!」
って横から聞こえてきたけど、無視無視。
だって、早く教室に行きたいんだもん!
『おはよ〜\(^O^)/』
教室に入った瞬間、皆は元気良く朝のあいさつ。
「おはよ〜。皆真っ黒だね!遊びすぎだよ!」
そう僕は言う。
どれぐらい真っ黒かと言うと、みのもんたと松崎しげるを足したぐらい真っ黒。
「翔太君。座ろ(^-^)」
「そうだね。荷物重いし」
僕と雫ちゃんは自分の席に座る。そして、机の上に計算ドリル・日記のノート・半紙等を置いた。
「そーいえば、何で走って教室にきたの?」
雫ちゃんが突然早く教室に行きたいって言って走ったから、何で早く教室に行きたいのか理由を聞けなかったんだ。
「えっ。翔太君、ひょっとして知らないの?」
「……何が?」
「転校生が来るんだよ」
「そうなんだ……」
「松下先生に聞いたんだけど、アメリカから来たらしいよ」
「アメリカからね〜」
その時、
〈ガチャッ!〉
勢い良くドアが開いた。
「皆久しぶり〜。夏休みは遊びまくったかぁ〜(^O^)先生なんて、夜遊びしすぎて警察にお世話になっちゃったよ〜。そんで、お腹空いたんだけどって言ったら、カツ丼じゃなくて親子丼がでてきたよ〜。アハハハ腹イテ〜(≧д≦*)」
ハイテンションな松下先生は、何故かアロハシャツを着ている。学校まで着てくるとは……。
「せんせー転校生は?」
「英語教えてくれるかな」
「ハロ〜ハロ〜」
ガヤガヤと騒がしい、5年1組のがきんちょ達。
「ガヤガヤうるさいわよ。静かにしなさいね(^ε^)」
松下先生は、近くにいた男子生徒にキスをしようとした。男子生徒は、あからさまに嫌そうな顔をした。
「アンタ勘違いしないでよ〜。私はアンタの事なんて、眼中にないんだから」
男子生徒は、僕もお前なんか眼中にないよと思った。
「何でキレないのかな?」
「一皮むけたんだよ」
小声で話す翔太と雫。
「んじゃ、転校生さっさと入ってきて〜。因みに、アナタも眼中にないよ」
そして転校生が教室に入ってきたーーーー
『皆様、本日から私達10人の兄弟をよろしくお願いします。小学校は数十年前……イヤ、日本の小学校は初めてなので分からないトコロが多々あるので、優しく教えてくださいね』
スーツにサングラスという、どこかで見たような感じがする10人の男の子が、5年1組の仲間に加わった。
「翔太君。転校生、ヤクザみたいだね(*^▽^)」
何で雫は笑うんだろう?普通泣くよね。
「ぐすっ……」
翔太のようにさ。 |