隣の席/沖神/3Z縦書き表示RDF


隣の席/沖神/3Z
作:深海



私の隣に陣取ってるコイツ、沖田。いつも私にちょっかいかけてくる嫌な奴アル。



「おいチャイナ。教科書見せてくれィ」

「またアルか。お前忘れ物ばっかりで、学校に何しに来てるネ」



一日に一教科は必ず教科書を忘れて来るネ。その時間だけは机をくっつけて、肩もくっつけて一緒に教科書見るアルヨ。



「チャイナ消ゴム」

「偉そうに何ヨ。この3Zの女王、神楽の消ゴム借りようとするなんて百年早いネ。出直して来いゴミ虫が」

「俺ァちゃんと百年前から貸してくれって言ってたじゃねーかィ。百年も無駄に生きて得たのは物忘れかィ。全く使えねーな」



たまに冗談を言って笑いあったりもしたネ。
もしかしたら私コイツの事好きかもしれないヨ。



「あー、なんかお前らの顔の配列飽きたから席替えするぞ」



ショッキング!
あの能無し天パーのせいで席が離れてしまうヨ。
嫌アル。席替えなんてしたくないヨ。



「おら、次神楽。早く引け」



席替えのくじ引きで手が震えたなんて産まれて初めてネ。
しかも三番かヨ…。最前列の黒板の真ん前。最悪ネ。



「なんだチャイナ。特等席とはずいぶんついてるじゃねーかィ」



嫌味な奴ネ。
コイツが引いたのは三十番。全然駄目アル…。


ふ、ふんっ! こんな奴と離れてせいせいするアル!…でも姿も見えないなんてちょっと寂しいヨ。今度から私の教科書貸せないネ。



「先生、俺ァ目が悪いんでさァ。前の席と取り替えてくだせェ」

「あん?お前ずっと後ろの席だったじゃねーか」

「数分前から急に。遺伝なんでさァ」

「そういう事なら仕方ねーな…おい、ヅラ。変わってやれ」



いきなり視力低下なんてどんだけ迷惑な遺伝子ネ。
天パーも信じてんじゃねーよカスが。そんなんだから髪の毛が歪むネ。
ってヅラ…?まさか…。



「ヅラではない。桂だ」

「はいはい、わかったから早く退きなせェ」



隣に沖田が座りやがったネ。
やばいアル。顔がにやけるネ。



「またお前と隣なんてついてないネ」

「おっと教科書忘れちまった。チャイナ、見せてくれィ」

「仕方ないネ…」



期待してもいいアルか。
お前も私の事…。



fin














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう