私の隣に陣取ってるコイツ、沖田。いつも私にちょっかいかけてくる嫌な奴アル。
「おいチャイナ。教科書見せてくれィ」
「またアルか。お前忘れ物ばっかりで、学校に何しに来てるネ」
一日に一教科は必ず教科書を忘れて来るネ。その時間だけは机をくっつけて、肩もくっつけて一緒に教科書見るアルヨ。
「チャイナ消ゴム」
「偉そうに何ヨ。この3Zの女王、神楽の消ゴム借りようとするなんて百年早いネ。出直して来いゴミ虫が」
「俺ァちゃんと百年前から貸してくれって言ってたじゃねーかィ。百年も無駄に生きて得たのは物忘れかィ。全く使えねーな」
たまに冗談を言って笑いあったりもしたネ。
もしかしたら私コイツの事好きかもしれないヨ。
「あー、なんかお前らの顔の配列飽きたから席替えするぞ」
ショッキング!
あの能無し天パーのせいで席が離れてしまうヨ。
嫌アル。席替えなんてしたくないヨ。
「おら、次神楽。早く引け」
席替えのくじ引きで手が震えたなんて産まれて初めてネ。
しかも三番かヨ…。最前列の黒板の真ん前。最悪ネ。
「なんだチャイナ。特等席とはずいぶんついてるじゃねーかィ」
嫌味な奴ネ。
コイツが引いたのは三十番。全然駄目アル…。
ふ、ふんっ! こんな奴と離れてせいせいするアル!…でも姿も見えないなんてちょっと寂しいヨ。今度から私の教科書貸せないネ。
「先生、俺ァ目が悪いんでさァ。前の席と取り替えてくだせェ」
「あん?お前ずっと後ろの席だったじゃねーか」
「数分前から急に。遺伝なんでさァ」
「そういう事なら仕方ねーな…おい、ヅラ。変わってやれ」
いきなり視力低下なんてどんだけ迷惑な遺伝子ネ。
天パーも信じてんじゃねーよカスが。そんなんだから髪の毛が歪むネ。
ってヅラ…?まさか…。
「ヅラではない。桂だ」
「はいはい、わかったから早く退きなせェ」
隣に沖田が座りやがったネ。
やばいアル。顔がにやけるネ。
「またお前と隣なんてついてないネ」
「おっと教科書忘れちまった。チャイナ、見せてくれィ」
「仕方ないネ…」
期待してもいいアルか。
お前も私の事…。
fin
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