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第7話 失敗
「へっ? 仕事?」
 ミサギの一言に、ユウの朝食がだらしなく口の端からこぼれる。

「そう。今回から手伝ってもらうよ。今日の夜、時間は十九時だから、十分前までには用意を済ませておくんだよ。
 あと、スクランブルエッグがこぼれてるから拭きなさい」

 しかし、ユウはこぼした卵を拭うどころか、さらに持っていた箸まで落とす。
 ミサギとユウが思わず注視する中、箸は止まることなく転がって、軽快な音を起ててテーブルから落ちた。

「……あっははは……」
「あっははは」

 二人は同時に笑い出す。
 同じ、乾いた笑い。

「……ウソん」
「こんなくだらない嘘を言って僕に何の得があるんだい?」

「じゃ……てことは……今やってる修業は終わり……?」
 震えるような言葉に対し、ミサギは無言で頷いた。
「くれぐれも遅れないようにね」
 そう言って、ミサギは紅茶を飲み干して食堂を出ていった。

「……や」
 ユウは身を屈めて力を溜める。

「やったぁぁああ! 苦節云ヶ月……! よーやっと地獄が終わったぁぁぁあああ!」

 一人、食堂で歓喜に踊り狂う。
 その姿ときたら、みっちゃん顔負けの奇怪さだ。

 しばらく一緒にいるだけで、こうも変態が感染するものなのか。

 阿呆みたいに駆け回っていると、再び食堂のドアが開く。

 ユウの奇怪なダンスがピタリと止まる。

「言い忘れてた。基礎が終わったから、明日からは応用の修業に入るからね」

 言って、ミサギは静かにドアを閉める。


「…………ゎーぃ」


 踊り狂っていた阿呆は、その場に沈黙した。

 ■ ■ ■

 電話が入ったと木戸から知らせを聞き、ミサギは机上のコンピュータを使い通信回線を開く。
 相手はテレビ電話を使っているのだろう、『映像あり』のメッセージが流れていた。
 そのまま通話のボタンを押すと、ディスプレイには三十代の男が映る。

 焦げ茶の髪に年齢を示唆するかのような口元の皺。それとは対照に、青春時代の感覚からまだ卒業しきれていないような笑顔を見せている。
 肩幅がわりとがっしりしているためか、藍墨色の軍服がよく似合う。

 ミサギにとっては嫌というほど見覚えのある顔だった。
「久しぶりだな。相変わらず毒舌を撒き散らしているか?」
 皮肉は故意か天然か、開口一番、彼は笑顔と一緒にその一言を放った。

「昨日ぶりですね、総寮寺そうりょうじ元帥殿。ご存知ですか? 注意された点を改善しないのは馬鹿というんですよ。またサボりですか?」
「はっはっは。東条、台詞が辛辣なうえに棒読みになってるぞ」

 明らかに嫌悪の混じった挨拶に笑いを返す。

「あなたと話しているからです」
「なんだなんだ、冷たいなあ。せっかく――」

「断る」

「仕事を持ってき」
 ミサギは回線を切った。

 数秒後。

「やあすまんすまん。回線が途切れてしまったみたいだ」
「――そのようですね」
「君に電話するとたまになるんだよ。機械との相性が悪いのかな?」
 ミサギが切ったと知ってか知らいでか、笑顔で謝る総寮寺。

 のらりくらりとした性格がとにかく対応しづらくて、ミサギは彼を苦手としていた。
 彼への応答もほとんど投げやりになってくる。

 ミサギは組んだ足をぶらぶらと遊ばせた。

「なぁ、どうしても受けてくれないかな?」
 ミサギはディスプレイに映る彼をじっと見る。

 真摯な男性そのものだ。
 しかし、これがなかなかクセモノである。

 しばらく続いた睨み合いの末、ミサギは諦めたように肩を落とす。

「……わかりました。お受けいたしましょう」

「ホントかい? よかった〜、いやあ君しか頼める人がいないからねぇ。じゃあ依頼料はいつもの――」
「三倍の額で」
「そうそう三倍……いいっ!?」
「嫌なら他をあたってください。僕はそれでいっこうに構いません。それじゃあ」

 ミサギは再び回線を切った。

 数秒後。

「わかった、払うよ。三倍の額払う」
「ありがとうございます」
「今日はいつもより機嫌悪いな。何かあったか?」
「別に」

「わかった。新しく入って来た子とうまくいってないんだろ?」

 ミサギの眼がギョロリと総寮寺の方へ動く。

 どこから仕入れたのか、ユウがミサギのもとにいる情報を彼は手にしていた。

 彼はフフンと得意顔をする。
「私を甘くみるなよ。情報収集なら君のとこにも負けてないんだからな。
 ……ほう、春日ユウか。かわいい子だね。ん? この子、性別がないじゃないか。男の子? 女のこ――」
 ミサギは回線を乱暴に切った。

 ■ ■ ■

「――まったく、面倒だなあ」
「え? ミサギさん、何か?」
 ユウが見上げる。

 二人は、荒れた病院の長い廊下に立っていた。

 ミサギは、何でもないと首を振る。

「それにしても、すんごい荒れよう。こんな昔の建物がまだ残ってたんですねー……」
 ユウは辺りをキョロキョロする。

 先ほど見つけた病院案内の地図を見たところ、ここは街中にあった総合病院のようだ。
 かなり大きく、十階まであったが、進む時代が街中を郊外の端に変え、あちこちを蝕むように朽ち果てさせていた。

 外から見ると、三階以上は倒壊し、みる影もない。二階部分は、上半分が崩壊し、天井が空に変わっている部分もあった。

 そして一階。
 ユウが今いる廊下のすぐ横は手術室があった。
 壊れた入口から手術台やさまざまな機材、器具が垣間見える。どれもが、人の手から離れて久しい朽ち果て方だ。

 ぐるぉぉおお……

 上から、獣の唸りが聞こえてくる。
 情報によると、アヤカシは二階に棲み着いている。

「ユウ君は向こうから回り込んで。挟み打ちにするよ」
「わ、わかりました!」

「じゃ、いくよ」

 ミサギの合図と同時に、二人は走り出す。

 互いに反対方向へ向かい、ユウは長い長い廊下を数秒で走りきる。

 二階への階段はすでに崩れ落ちていた。ユウはそのまま踏み切ってジャンプし、壁を蹴って数メートル上の二階へ上がる。

 脆い床へ静かに着地し、すぐに構える。

 警戒して、視線だけを周囲に向けるが、アヤカシの姿は見当たらなかった。

 ぅ……ん

「?」
 床に着いた手足から、わずかに地響きを感じた。

 わずか。だが、腹の底に残る振動。
 廊下の先、ユウは暗闇の中を凝視する。

 気のせいではない。地響きはこちらへ近付いている。しかも、次第に強く、振動の間隔も短くなってきている。

 そう、これはまるで四足歩行の動物が走るような――。

「……なんだこれ!?」
 強くなっていく地響きは、建物が倒壊してもおかしくない地震に変わっていた。

 この揺れは自分だけが感じているのか、とユウは思った。

 なぜなら、周りのものは何一つ微動だにしないからだ。床が抜けてもおかしくないのにその気配もない。

 途端、黒く大きなものが突進してきた。
「うわわわわっわ!?」
 ユウは咄嗟に壁へへばり付く。

 黒い物体は、地震と一緒にユウのすぐ横を走り、壁をすり抜けていく。
 そして、その通った後から強烈な風圧が襲ってきた。

 ユウは、脆い壁に掴まりながらなんとかやりすごす。
「アヤカシ……あいつだ!」

 そして再び。
 地響きが前方からやってくる。

「げっ!」

 驚くことに、今度は立派な角を生やしてユウに向けていた。
 その姿はサイとイノシシを想像させた。

「じょ……マジ!?」
 ユウは、結界を応用した壁を作り、廊下を塞いだ。が、ほんの数秒足止めしたに過ぎなかった。
 難無く破られ、アヤカシはユウへ向かって猪突猛進する。

「うっそぉ!?」
 もうだめだと思った瞬間、

 るぐぉぁああ!

 アヤカシが悲鳴を上げた。見れば、覚えのある麻紐がアヤカシに巻き付いている。
「あ……!」
「ユウ君、封印を!」

 ミサギがアヤカシの背後から叫んだ。

「は……はい!」
 チョーカーから十字架を象ったチャームを外す。真ん中に紫の水晶がはめ込まれたそれは、一瞬でユウの背丈を越える錫杖になった。
 その先端に光が集い、ユウはそれを構えてアヤカシと対峙する。

――あいつの『目』は……

 その間にも、アヤカシは呪縛を破ろうともがいている。

 ミサギはクスリと笑う。

「無理だよ。僕の束縛から逃れたやつはいないんだから」

 ユウの眼が、アヤカシの『目』を捉えた。

「でぇぇえぇぇえい!」

 ユウの突きはアヤカシの体を完全に貫いた。
 背から生えた十字架の先に『目』が麻紐に絡めとられている。

「やった!」
 同時に、アヤカシは肉体を保てずに霧と化し、空中に消えていった。

「封印、終わりましたっ!」

 ユウは封印できた『目』をミサギに渡して任務完了を宣言する。
 しかし、ミサギは腑に落ちない顔をしている。

「簡単すぎる……」
「?」
「あいつがこんな簡単な依頼を持ってくるわけがない」
「あいつって……?」
 ユウの疑問も聞かず、ミサギは辺りに視線を這わせた。
「ユウ君、まだ気を抜かない方がいい……絶対何かある」
「は、はい」

 ユウは十字架を握る手に力を込める。
 と、ある事に気が付いた。

「……れ?」

 十字架につけられた水晶が見当たらない。

 妖魅呼体質を緩和するためにミサギからもらった水晶である。

「アヤカシ除けの石が失くなってる!」

「なんだって!?」

 これにはさすがのミサギも驚愕の声をあげる。

「さっきまであったのに……どこいったんだ?」
「急いで探すんだ!」
「え……何でそんな慌ててるんです?」
「馬鹿っ! 君の場合、アヤカシの集まる量が尋常じゃないんだ。
 しかも、魔法士の修業を始めたことで力が増幅されて、今まで以上にアヤカシが来てしまうんだよ!」
「ええっ!?」
 ユウは慌てて床にへばり付いて探し出す。

 しかし、ついさっきまであったはずの水晶は、どこへ消えたかまったく見つからない。

 ユウの顔が青ざめる。

「ヤバい……」
 突然、ミサギがユウの腕を掴む。
「帰るよ」
「でも、石がないと――」
「その前に僕らがアヤカシに囲まれる!」

 周りを見ると、雑魚ではあるがアヤカシが集まり始めていた。

「でも……でも、このままほっといたら街にアヤカシが――」
「君がここから離れればすぐに消えるさ! 早くしないと収まる事態も収まらないよ!」

「うぅ……ごめんなさい……」
「急いで!」
「はい……うぁっ!?」
「ユウ君!?」
 ユウが何かに足を引っ張られる。危うくこけそうになるのを踏ん張って留まった。

 掴まれた所を見ると、青白い手に似たものがするすると伸びながらユウに絡み付いてくる。
「キッショ……! 放れろっ、この!」
 錫杖で殴打すると、意外にあっさりと離れていった。

 しかし、その間にもアヤカシは数を増やしていき、廊下は我先にとやってくるアヤカシで寿司詰めの状態になっていった。

 前方からもアヤカシの群れがやってくるのが見えた。
 横にある窓から逃げれば外へ出られるが、二階から飛び降りればケガというリスクが生じる。
 アヤカシが外まで追ってくる可能性を考えると、これは良策とはいえない。

 二人は完全に退路を絶たれてしまった。

 ユウとミサギは背中合わせにアヤカシと対峙する。

「ユウ君、今、僕の向いている方向が出口になる。僕が攻撃と同時に目くらましをかけるから、その隙に一気に外へ出るよ」
「は、はい」

 アヤカシの一匹がユウに手を伸ばそうとする。ユウが構える。

 刹那。

 ユウの背後で、まばゆい光が破壊音を伴って放たれる。

「走れ!」

 ミサギの合図に、ユウは出口に向かって駆け出す。

 しつこくまとわりつくアヤカシを払いのけ、ようやく見えた病院の外へ転がり出る。

 同時に、ミサギが病院を肩越しに睨み、病院全体に結界を張る。

 うぉぉおぉーん

 アヤカシたちの咆哮が一帯に鳴り響く。
 廃病院の壊れた窓からは、外に出られずにいるアヤカシどもが蠢いていた。

「木戸っ! ユウ君を屋敷へ!」
 病院の出入口で待機していた木戸は、ミサギの命ずるままに、壊れかけた塀に光る扉を出現させる。
「屋敷と繋がりました。お急ぎください」
 そう聞いたのも束の間、ユウはミサギに首根っこを掴まれ、扉の向こうへと放り込まれた。

 ■ ■ ■

「――で、アヤカシを消すどころか増殖させて帰ってきたってわけか!? なんてこった」

 通信先の総寮寺は頭を抱える。 ディスプレイの前に座るミサギの表情は淡々としていた。

「これから僕一人で片付けてくる。これは僕の責任だからね」
「うわっ、珍しいな! こりゃ今夜あたり雪と雷と台風が――」
「中間報告終了」

 ミサギは、通信用のコードをコンセントプラグから引っこ抜いた。

「……ミサギ、さん」
 部屋の入口で、所作なさ気にユウは立っている。

 依頼の失敗をユウなりに反省しているのだろう。
 しかし、ユウに向けられたミサギの表情は厳しい。

「あの」
「君は来なくていいからね」

「う……」

 返す言葉もない。

 ツカツカと部屋を出ていくミサギ。
 追おうとするが、ミサギの持つ雰囲気がそれを許さなかった。

 彼が出かけた後、ユウは屋敷裏のトビラの前に立ち尽くす。

――ボクが石をなくしたりしなけりゃ……

 ここにきて事の重大さを実感し、自分のマヌケさに嫌気がさした。
 何度目かの大きなため息をつく。

「……下手したなー……」

 その場にうずくまり、ただ、ミサギが戻ってくるのを待った。

 少しの間だけ、季節に合わない冷えた風がユウをなでる。

「ユウ様?」
 ハッと顔をあげると、木戸がそこに立っていた。
「木戸さん? あれ……ミサギさんと一緒に行ったんじゃ……?」
「はい。私は扉の前で待機です」
 木戸はいつもの無表情で応える。

 そういえば、気にも留めていなかったが、彼は外界から扉が開けるということを以前ミサギが言っていた。
 そのおかげで、今回の依頼は大惨事を免れたわけだが――。

「木戸さんは屋敷の外から扉を開けれるんだ?」
「はい。扉の近くにユウ様の魔力を感じましたので、何かあってはと思い参りました。どうかされましたか?」

 聞かれたユウはうなだれる。

「ミサギさんに『来なくていい』って言われてさ……。
 いつもはこの程度なんともないんだけど、ミサギさんに言われるとなんかもうだんだん落ち込むってゆーか再起不能になるってゆーか……」

「ミサギ様の力は言葉にも影響が強く出るようです。恐らくはそのせいかと」
「はは……どこまで最強なんだろミサギさんて……」
 ユウは苦笑する。

 しばらく無言の空気が流れる。
 木戸は無口だが、その雰囲気は決して近寄りがたいものではなかった。
 ユウは彼の沈黙に、かえって安心するものを感じた。

 不意に木戸が立ち上がる。
「ミサギ様が呼んでおります。私はそろそろ行きますね」
 そう言って、木戸は扉の向こうへと消えていった。

 その様をぼんやり眺めるユウ。
 不意に、自分は本当に役立たずであるという事を嫌が応でも思い知らされる。

 ミサギと木戸は、数分も経たないうちに戻って来た。

 扉の前で座り込んでいるユウを見つけ、ミサギはまた不機嫌な顔になる。

 ユウは慌てて立ち上がった。
「あ、の……おかえりなさい」

「…………」

 彼の手がユウへと伸びる。
 反射的に、ユウはギュッと目をつむった。

「ほら、ユウ君」

「……?」
 怖々目を開けると、目の前に出されたミサギの手には石が乗っていた。

「今度なくしたら自分で取りに行ってもらうよ」
 と、石をユウに持たせる。
「あ……はい……」

「こういうときは『ありがとう』って言うのが礼儀だよ」

「あ、ありがとうございます」

 ここでようやく、ミサギの表情が和らいだ。

「よく言えました」

 微かに笑む。
 だが、ユウを耳まで真っ赤にするのはそれだけで充分だった。

「けれど、やっぱりひっかかるな…………さっきの騒動を除いて、あいつがこんな簡単な依頼をするなんて思えないんだが」
「あ、あの……『あいつ』って?」

「うん? ああ、今回の依頼人。常連だけどいつも――」

 がたんっ

 突然。
 扉が勢いよく開いた。

 自動ドアではないのだから、そんなことが起きることなど通常ない。

 ミサギと木戸は不審な顔を見せる。
「木戸、扉を閉じていなかったのか?」
「いえ。ミサギ様が通った後すぐ閉じました」

 しかし、扉は開かれ、七色にたゆたう空間が三人の前に広がっている。

 ずっ…………

 かすかに、何かがいるのを感じる。

 ずっ……ずりゅ

「イヤな感じ……」

 ユウの感覚が研ぎ澄まされていく。

「やっぱり、ロクな依頼じゃなかったようだ……」
「…………来る!」

 ずる……ぅ……

 ぬらっと現れたのは、血に染まった人間の左手。

「手? ……血? ぇ……ひぃっ!」
 予想外の光景に、ユウは悲鳴をあげる。

 ミサギは、ユウを扉から離し様子をみる。

 肘まで出てきた腕は、何かを探るように左右へ動く。

「……木戸、空間を切り離せ」

 ミサギの命に、木戸は少し躊躇う。
「ミサギ様達がもとの空間に戻れなくなりますが……?」

 次いで、肘から先のない右手が生えてきた。切られたというよりも、食いちぎられたに近い傷口だ。
 力が入ったのか、切り口から血が噴き出した。

「あとでどうにでもなる。やれ!」
「はい」
 木戸が空間を切り離しにかかる。
 扉に手を当てると、波打つ空間はピキピキと音をたてて固くなっていく。
 だが、それに対抗するように腕も無理矢理中へと伸ばしてくる。
「うぇ……! う、動いてる……」
 さらに足も出てきた。

 木戸はさらに空間を固めていくが、その速度を上回ってひびが入っていく。

「申し訳ありませんミサギ様、手遅れだったようです」
 固唾を呑んで見ていたミサギも、覚悟を決めたように構える。
「……わかった、下がれ」
 木戸が扉から離れた直後、

 がっしゃああぁぁぁああん

 ガラスの割れるような、凄まじい破壊音と共に、腕はその全貌を現した。


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