目が悪くとも
僕には眩しくて、サングラスなしではまともに見つめることもできない、明るい空。
みんなは平気な顔して見ている空。
でも、僕は羨ましくなんかないのだ。
サングラスをかけることで、それまで気づかなかった、薄い雲の存在がはっきりして、それでまた嬉しくなる。
僕は目が悪い。それでもいつも裸眼で世界を見ている。だからこそ、たまに通して見ると、感動するのだ。
素で見る遠くの山。
メガネをかけて見る月。
サングラスをかけて見る雲。
いろんなものを、いろんな見方で見ることができる。
僕はその幸せに気づいた。