おもい……
涙がとまらない…。
『華、華、ごめん華』
『華が、華が親父と同じ病気……』
気持ちが爆発しそうだ、苦しい、苦しい……。
『お願いだ、お願いだ、お願いだ親父、親父…助けて…助けてやってくれよ』
僕は何度も、何度も深呼吸をした『おちつけ、おちつくんだ』心で何度も思った。
あの頃もそうだった、僕は混乱して、病気の親父から逃げていた。
ただひたすら泣いて、何もできなかった…親父は病気と戦ってた、今の華のように、でもだんだんと変わっていく姿がこわくて、こわくて僕は親父とむきあえなかった。
華はそんな僕の気持ちを知っている……、僕は、僕は……。何度も、何度も深呼吸をした、『逃げない、逃げない、逃げたくない、華逃げたくないよ』
華の側にいたい…華ごめん、僕は大丈夫だから、大丈夫だから。
最後に大きく深呼吸して涙をぬぐった、そして僕はゆっくりとまた病室へもどった。
お母さんと目があう、とてもびっくりした様子で僕をみている。
「ん…お母さんどいかしたの?」
「えっ…ううんなんでもないよ」
『お母さん、ごめんなさい』僕もまだ華が大好きです、そう心で強く思う。
「あの……」
僕は華に声をかけた。
「え……」
華が声のする僕の方へ顔をむけた。
するとあわててお母さんが僕に近寄り 必死に僕をとめようとしている。
僕はお母さんに『大丈夫』と声にださずにかたりかけた。
そして僕はゆっくりと華の側に近づいた……。 |