| 山羅くんの不幸(54/69) |
第41話・トリプルデート?【百合編】 変装心得その1
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山羅「というわけで、今回は本編が短かったのでオマケエピソードをお送りしたいと思います」 百合「次回も本編は短くなる予定だけど、読者の皆様、怒らないであげてね?」 山羅「……まあ、予定じゃなくて確定してるんだけどね」 百合「……どうか読者の皆様、作者を見捨てないであげてね」 言い訳はしない。 ただ、一言だけ言わせてほしい。 私は頑張った、と。 【オマケエピソード1】 朱雀と戦神の今日この頃 〈能無しの所以〉 腕っ節が強く、それ故に〈戦神〉と呼ばれることになった俺にも弱点がある。 「く、屈辱だ……」 俺は勉強机の前で頭を抱えて唸っていた。 「こいつに勉強を教わることになるなんて……」 「お前は文句を言える立場ではないだろう」 〈復讐者〉と重々しい呼ばれ方をしているいけすかないクソ野郎がバカにした目で俺を見てきた。 「なぜならお前は、バカ、なんだからな」 「クッ……!」 俺のいるここ『特別区』ではまるで学校のように教養する場がある。なので、当然テストのようなものも存在していて……。 「お前だけが赤点なんだ。そんなお前に勉強を教えてくれと主君から頼まれた俺に感謝こそはされ、文句を言われる筋合いはない」 俺は頼んでないのに。そう文句を口にしたいところだがやめておく。悔しいが、こいつには口では勝てない。 「問題をだすから、お前はそれに答えていくだけでいい。まあ、クレペリン検査だと思ってやってくれ」 俺が赤点を取ったのは数学だ。こいつは数学が得意なので主君から白羽の矢が立ったのだろう。……にしても、クレペリン検査ってなんだ? 「では最初の問題だ。……1+1は?」 「お前……俺をバカにしてるのか?」 クレペリン検査はわからないが、それだけはわかるぞこの野郎。 「なにを言っている?」 心底から不思議そうな顔でほざく。 「バカにしてるに決まっているだろう」 (チクショオオオッ!!) 悔しさに歯噛みする。 「どうした。まさか、わからないのか?」 「なわけねぇだろ!」 「ならさっさと答えろ」 「フンッ。へいへい」 まったく、バカにしないでもらいたい。こんな誰でもわかる問題を間違えるはずないだろ。当然、1+1の答えは――、 「――1、だろ?」 「お前は 「な、なにぃ!?」 俺は完璧な答えを言ったはずのになんでバカにされてるんだ!? 「な、なに言ってんだよてめぇは! 1+1は1だろうが!」 「お前こそなにを言っているんだ。まさか、1+1が1だなんて本気で言っているのか?」 「本気だッ! 親父から教わったんだから間違いねぇッ!」 それを聞き、 「なんだ、親子揃ってバカなのか。ここまでくると嘆かわしいな。遺伝子レベルにまでバカが浸透しているとなるとさすがの俺でもお手上げだ」 ものすごく納得したように頷きやがった。 「……てんめぇぇッ!!」 激昂した俺の攻撃を難無く避けながら復讐者はなおも続ける。 「お前は今日から〈戦神〉ではなく〈能無し〉と名乗れ」 「なんでそうなる!」 「能無しだからだろう」 「黙りやがれ!」 それ以降からだ。あいつが俺のことを〈能無し〉とたまに呼ぶようになったのは。 これが、俺が〈能無し〉と呼ばれる所以である。 はい。オマケエピソードはどうでしたかな? 会話だけにしようとしましたが、限界だったのですこしだけ描写を付け加えました。 これからは、本編が少ないなぁ、と感じたらこんなオマケエピソードがあると思います。皆さん、我慢して見てください。 我慢できない人は、我慢しなさい。 |
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