ハヤテのごとく!〜愛沢 咲夜と愉快な仲間たち〜(8/13)縦書き表示RDF


ハヤテのごとく!〜愛沢 咲夜と愉快な仲間たち〜
作:Daisy Katsura



Story 08.ハヤタの分裂


 ハヤタは町中で聞き込みをしていた。しかし、夏奈子の妹情報は未だ掴めずである。
「ねえ、いい加減諦めて、あそこに頼りましょうよ」
 夏奈子はそう言って毛李探偵事務所のイメージを頭上に浮かべた。
 が、しかしそれをハヤタが掻き消しながら答える。
「駄目だあそこは!前に一度使ったが全然役に立たない!高い金だけ取って後は適当。事件の捜査なんてコ○ンの毛○さん並だよ」
「そ、そうなんだ」
「だから俺たちが自力で──」
 そう言い掛けた時、ハヤタの背が少しばかりか縮んだ。
「あれ、僕は一体?」
「あ、朝月くん!?どうしたのよ一体!?」
 その言葉にハヤタは夏奈子の方を振り向いた。
「うわっ!か、夏奈子さん!ぼ、僕に何か用ですか?」と体をブルブル震わせて脅える。
「皆は覚えているであろうか。何を隠そう、朝月 隼太。彼は二重人格であり、主人格と入れ替わると裏人格の記憶が失われるのだ」
 と言うのは若本ヴォイスである。
「ちょ、どうしたのよ!?」
 そう言ってハヤタに近付く夏奈子。
「こ、来ないでよ・・・。うわぁーん!」
 ハヤタは泣きながら去ってしまった。
「待って朝月くん!」
 しかし、彼にはもう届かなかった。


 夏奈子の魔の手から逃げのびたハヤタは、負け犬公園のベンチに座っていた。
(僕、今まで何してたんだろう?うーん、思い出せないなぁ。そう言えば夏奈子さんが居たけど、もしかして僕、今まで操られてたのかな?)
「よっ、お前こんな所で何してるんだ?」
 とそこに現れたのは、13歳で白皇の高等部に入ったナギだ。
「えっと、君は?」
「なっ、お前この私を忘れたと言うのか!?」
「ごめん、覚えてない」
「三千院 ナギだ。思い出したか?」
 ハヤタは首を横に振った。
 がっくしと項垂うなだれるナギ。
「うっ・・・!」
 ハヤタは呻き、頭を抱えた。
「おい、大丈夫か!?」
 と言うナギの心配をよそに、ついにハヤタは意識を失った。
 ナギは慌てて彼を背負い、自宅の自分の部屋にあるベッドへと運んだ。


「う・・・うん?」
 意識を取り戻したハヤタが目を開けた。
「目が覚めたか」
「此処は・・・?」
「私の家だ」
「そう・・・。あの、僕は今まで何をしてたのでしょうか?先刻の公園の近くで出会ったマリアさんと交際するって決まった所までは覚えてるんだけど・・・」
「相当酷いな、お前の記憶喪失」
「き、記憶喪失?僕がですか?」
「ああ、そうだ。それと一つ教えとくが、今お前はマリアとは付き合っていない。別の奴、ヒナギクと付き合っているのだ」
「ヒナギクさんを知ってるんですか?」
「知ってるも何も同じ学校だ。それよりお前こそ何故ヒナギクの事を知っているのだ?」
「それは僕と彼女が剣道界で1、2を争う仲だから」
「そうなのか?」
「うん。それよりヒナギクさんは?彼女が僕の恋人なら、早く逢って話しがしたい。もしかすると僕の事何か聞けるかも知れないし」
「否、それは無理だよ。あいつは、お前が居なくなった後、お前を捜して旅に出てしまった。今頃、宇宙空間にでも居るんじゃないか?」
 とナギが喋っている頃、ヒナギクは地球から何万光年と離れた宇宙の何処かを彷徨っていた。
 因みに宇宙服が無くても平気なのは、竜神のお陰である。
「僕が居なくなったって、どう言う事?」
「お前が怒って振ったんだよ、ヒナギクを。で、あいつはお前に謝る為、お前を捜しに行ったんだ」
「そ、そうなのか。悪い事したな」
 とその時、激しい頭痛がハヤタを襲った。
 頭を押さえるハヤタ。
「お前、大丈夫か!?」
「うっ・・・!」
 呻くハヤタ。背中に穴が開き、中からもう一人のハヤタが出てきた。
「うおー!」
 驚き、ワクワクするナギ。
 もう一人のハヤタは、背中から完全に抜け出した。
「主人格の奴目。俺を抑えやがって」



二つの人格が分離、と言う凄い展開になりました。この後、一体どうなる!?











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう