「さぁ、どうぞどうぞ。」
「お邪魔します…。」
わざとらしく手を広げ家に招き入れるカカシに、初めて足を踏み入れ物珍しそうにキョロキョロするシカマル。今日はシカマルがカカシの家に遊びに来ていた。
「男の一人暮らしにしちゃ綺麗だな…。」
きちっと片付けられたシンプルなカカシの家。綺麗だが、どこか寂しさも感じられる。
「俺綺麗好きだからね。」
自分を指さしニコニコするカカシを無視しどんどん奥へ進む。
「広いな…。ここは何だ?」
覗いた部屋は忍術書や巻物が綺麗に並べられていた。
「うわ…すげー。アンタちゃんと修行してたんだな。」
「もうー。無視しないでよ。修行するのは当たり前でしょ。俺が何もしないで強いとでも思ってんの?」
堂々と自らを強いと言うカカシに苦笑いするシカマル。実際強いのだから何も言えないが…。
「ウロウロしてないでゆっくりくつろごうよ。」
シカマルの背中を軽く押し、居間へ案内する。
半ば無理矢理シカマルをソファに座らせると、カカシもシカマルの横に並んで座る。スペースは十分あるのに何故か大分密着している。
「な…何だよ…。」
密着され居心地悪そうにモゾモゾ動くシカマルを、微笑み見つめる。
「何だっつってるだろ…。」
何も言わずに自分を見つめるカカシを怪訝そうに見言うが、カカシは視線をそらさずに相変わらず微笑み見つめ続ける。
「ったく…。」
たまらずにシカマルから目をそらすと、カカシがいきなり抱きついた。
「一人暮らしの男の家に来るってことは、覚悟出来てるんだよね?」
「は?」
「さっ善は急げだ!」
力強く言うとシカマルを両手で軽々抱え立ち上がる。
「うわっ!ちょっ…何だよ!」
カカシは訳がわからずただ驚いているシカマルをルンルン気分で寝室へ運ぶ。
ガチャッと寝室のドアが開けられベッドが目に入る。カカシが言っていたことの意味がようやくわかり、シカマルは青くなった。
「おい!何考えてんだよ!」
「何考えてって…ナニでしょ?」
ニヤニヤ笑いながら答えるカカシに小さく溜息をもらす。
「いいから降ろせよ…。」
「言われなくても!このままじゃ何もナニも出来ないからね。」
一人でクスクス笑いながらシカマルをベッドに降ろすと飛びかかる。
「シカマルー!」
「いっ!?うわっ待て待て!」
シカマルの制止虚しくカカシが馬乗りになりシカマルにキスする。
「んーっ!!」
力の限り暴れるシカマルを難なく押さえ込む。
「優しくするからね。」
ニッコリと微笑み言うカカシにシカマルは真っ青になる。
こうして二人はめでたく(?)初めてのナニを…―
「この変態上忍がぁぁ!!」
隣近所にまで響きわたったシカマルの叫び声。バタンと勢いよくドアが開き不機嫌なシカマルが飛び出して走り去る。室内にはシカマルにある部分を蹴りあげられ悶絶する変態上忍一人…。
二人の初めてのナニはまだまだ先のようです。
[終]
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